角田裕毅、旧型車テストでレース1回分の距離を走りこみ。2023年型アルファタウリに乗り、新シーズンへの準備を進める

2025年1月23日(木)7時42分 AUTOSPORT web

 レーシングブルズ/RBが本拠近くのイモラで行っている旧型車でのテストTPC(Testing of Previous Cars)初日の状況が、明らかになった。チームは2023年型アルファタウリAT04を持ち込み、3日間のテストの1日目を角田裕毅が担当、レース距離に近い周回数を走りこんだ。

2024年F1第24戦アブダビGP 角田裕毅(RB)


 チームは今回のテストについて公式には情報を公開していないが、1月21日から23日の3日間、ファエンツァのチーム拠点から車でわずか20分の位置にあるアウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリで、TPCを実施、初日には角田が、2023年ラスベガスGPとアブダビGPで使用したブラック&ホワイトのスペシャルカラーリングが施されたアルファタウリAT04で走行したことが分かっている。

2023年F1第22戦ラスベガスGP 角田裕毅(アルファタウリ)


 2025年シーズンの準備として実施されているテストの初日は、前夜に雨が降り、非常に気温が低く、曇りのために路面が乾きにくい状態だった。そのため、午前中、角田はフルウエットとインターミディエイトで走行を行った。昼休み後にスリックタイヤを使用できるようになったが、依然として気温が低かったため、ソフト寄りのコンパウンドを使用。角田は10周のランを何度か行い、ベストタイムは1分21秒25だった。2024年5月のエミリア・ロマーニャでは、角田は予選で1分15秒894をマーク、決勝中の自己ベストは1分20秒936だった。

2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP 角田裕毅(RB)


 チームは新シーズンに向けて勘を取り戻すため、走行の合間にピットストップのシミュレーションを何度も行い、角田はスタンディングスタートも行った。初日の周回数は、レース約1回分の69周(計測ラップは57周)に上った。2日目の22日には、今年F1デビューを果たすアイジャック・ハジャルが走行し、翌日には岩佐歩夢がステアリングを握る予定となっている。


 なお、22日にはザウバーもイモラでTPCを実施、ニコ・ヒュルケンベルグとルーキーのガブリエル・ボルトレートが登場した。


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