【センバツ出場校予想】不可解選考は許さない!当落ポイントは「負け方」にあり

2023年1月23日(月)19時0分 ココカラネクスト

 春のセンバツ高校野球(甲子園、3月18日開幕)の選考会が1月27日に迫っている。記念大会のため昨年より4校増の36校が発表される。増枠された地区は東北、関東、東海、四国。秋の明治神宮大会で大阪桐蔭が優勝したため、近畿も1枠増える。

 昨年は、東海で準優勝した聖隷クリストファー(静岡)が選ばれず、あいまいな選考説明が物議を醸し、社会問題にまで発展した。のちに発表された「選考ガイドライン」も依然不透明な部分は多く、明確な選考基準が示されているとはいえない。

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 選考の目安として、当落線上にあるチームは、レアケースを除いて「負け方」が重視される。大差がついたか、接戦か。「負け方」に焦点を当て、21世紀枠3校を除く、各地区の当落を予想した。

≪印の見方≫
◎当確、○有力、△微妙
校名(都道府県)=同地区大会成績

【北海道(1枠)】
◎クラーク(北海道)=優勝

→秋の北海道大会優勝校ですんなり。

【東北(3枠)】
◎仙台育英(宮城)=優勝
◎東北(宮城)=準優勝
○能代松陽(秋田)=ベスト4
△聖光学院(福島)=ベスト4

→決勝進出の宮城勢2校は当確。3枠目は、優勝した仙台育英に惜敗した能代松陽が、大差負けの聖光学院より有利。

〜東北大会(参考データ)〜
▼決勝
仙台育英6−3東北
▼準決勝
仙台育英2−1能代松陽
東北6−2聖光学院

【関東(5.5枠)】
◎山梨学院(山梨)=優勝
◎専大松戸(千葉)=準優勝
◎慶応(神奈川)=ベスト4
◎健大高崎(群馬)=ベスト4
○作新学院(栃木)=ベスト8
△横浜(神奈川)=ベスト8
△昌平(埼玉)=ベスト8
△山村学園(埼玉)=ベスト8

→4強以上は当確。5枠目以降の予想は難航。準々決勝の負け方をみると、準優勝した専大松戸に1点差で敗れたのが作新学院。選考基準の1つとして示されている「地域性」もプラス要素になり、1歩リード。

 慶応の当確で地域性では不利な横浜だが、過去に準々決勝でコールド負けしても選出されたこともあるなど、当落線上にいるときは無類の強さを発揮してきただけに今回も注目。昌平、山村学園の埼玉勢2校が追う。

〜関東大会(参考データ)〜
▼準々決勝
山梨学院9−1山村学園
専大松戸4−3作新学院
健大高崎5−2横浜
慶応7−3昌平

【東京(1.5)】
◎東海大菅生(東京)=優勝
△二松学舎大付(東京)=準優勝

→優勝した東海大菅生が当確。部員への暴力で若林監督が謹慎処分となったが、選考に影響はない見込み。準優勝の二松学舎大付が、関東の6枠目と争う形になる。

〜東京大会(参考データ)〜
▼決勝
東海大菅生8−2二松学舎大付
▼準決勝
東海大菅生3−2日大三
二松学舎大付8−3帝京

【東海(3枠)】
◎東邦(愛知)=優勝
◎常葉大菊川(静岡)=準優勝
○大垣日大(岐阜)=ベスト4
△加藤学園(静岡)=ベスト4

→決勝進出の2校は当確。準決勝の比較では、優勝した東邦に食い下がった大垣日大が有利。静岡対決に敗れた加藤学園は、地域性の影響がマイナス。

〜東海大会(参考データ)〜
▼決勝
東邦7−2常葉大菊川
▼準決勝
東邦7−4大垣日大
常葉大菊川2−0加藤学園

【北信越(2枠)】
◎北陸(福井)=優勝
◎敦賀気比(福井)=準優勝
△松商学園(長野)=ベスト4
△福井商(福井)=ベスト4

→2枠に対して、同県勢の決勝ワンツーといえば、昨年大騒動となった東海地区と同じケース。延長の末に決勝で敗れた敦賀気比が落選となれば、聖隷クリストファーの悲劇再現だが、2年連続の不可解選考は考えにくい。福井勢2校で当確。

〜北信越大会(参考データ)〜
▼決勝
北陸2−1敦賀気比
▼準決勝
北陸4−3福井商
敦賀気比3−0松商学園

【近畿(7)】
◎大阪桐蔭(大阪)=優勝
◎報徳学園(兵庫)=準優勝
◎龍谷大平安(京都)=ベスト4
◎智弁和歌山(和歌山)=ベスト4
○彦根総合(滋賀)=ベスト8
○履正社(大阪)=ベスト8
△高田商(奈良)=ベスト8
△社(兵庫)=ベスト8

→4強以上は当確。準々決勝を比較すると、優勝した大阪桐蔭に善戦した彦根総合、準優勝の報徳学園と互角に渡り合った履正社とともに頭1つリード。残る1枠は、コールド負けで兵庫2校目になる社(やしろ)より、奈良の高田商が地域性でやや有利か。

〜近畿大会(参考データ)〜
▼準々決勝
大阪桐蔭9−4彦根総合
報徳学園9−6履正社
龍谷大平安5−0高田商
智弁和歌山7−0社

【中国(2.5枠)】
◎広陵(広島)=優勝
◎光(山口)=準優勝
△鳥取城北(鳥取)=ベスト4
△高川学園(山口)=ベスト4

→優勝の広陵は当確。準優勝の光(ひかり)は決勝の大敗が気がかりだが、強豪私学を撃破してきた山口の県立校。センバツは公立勢に追い風が吹く傾向があり、選抜される可能性は高い。四国と争う3枠目は、優勝した広陵と接戦を演じた鳥取城北が候補。

〜中国大会(参考データ)〜
▼決勝
広陵13−0光
▼準決勝
広陵8−6鳥取城北
光2−1高川学園

【四国(3.5枠)】
◎英明(香川)=優勝
◎高松商(香川)=準優勝
△高知(高知)=ベスト4
△鳴門(徳島)=ベスト4

→決勝進出の香川県勢2校は当確。準決勝で敗れた高知、鳴門は試合内容も地域性も遜色なく、3枠目にどちらかが選ばれてもおかしくない。選ばれなかった方と鳥取城北が中国四国の最終枠を争う形か。

〜四国大会(参考データ)〜
▼決勝
英明5−4高松商
▼準決勝
英明4−2高知
高松商4−1鳴門

【九州(4枠)】
◎沖縄尚学(沖縄)=優勝
◎長崎日大(長崎)=準優勝
◎海星(長崎)=ベスト4
◎大分商(大分)=ベスト4

→4強入りしたチームが4枠で毎年鉄板。大差がついた試合もなく、長崎から2校選出が濃厚。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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