日本代表どこよりも早い採点、森保一監督まとめ(4)。力不足露呈し平均点以下を連発…格下相手の苦戦も当たり前に

1月23日(木)7時0分 フットボールチャンネル

キリンチャレンジカップ2019 コロンビア戦

 森保一監督の日本代表と五輪代表チームの兼任が発表されてから、約1年半が経過しようとしている。AFCアジアカップ2019では準優勝とまずまずの成績を収めていたが、今年最初の公式戦となったAFC U-23選手権(東京五輪アジア最終予選)では、まさかのグループリーグ未勝利に終わり、最下位で大会を去るなど、森保監督への評価は時間が経つごとに低下している。非常に厳しい状況だ。今回は、フットボールチャンネルでお馴染みとなっている「どこよりも早い採点」から、森保監督これまでの歩みを振り返っていく。第4回は2019年に行われたキリンチャレンジカップ2019の4試合(日本代表)。

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【日本代表 0-1 コロンビア代表 キリンチャレンジカップ2019】

 AFCアジアカップ2019を準優勝という成績で終えた森保ジャパン。そんな同チームにとってアジアカップ後初のゲームとなったのが、ロシアワールドカップでも激突したコロンビア代表とのキリンチャレンジカップ2019であった。

 森保一監督はこの試合でDF昌子源やMF山口蛍といったロシアW杯メンバーを起用。1トップには北海道コンサドーレ札幌所属で代表初招集を受けていたFW鈴木武蔵を置いた。システムはこれまでと同じく4-2-3-1。南米の強豪相手との再戦を、勝利で飾れるかどうかに注目が集まった。

 試合開始から間もなくしてチャンスを作ったのはコロンビア代表。MFハメス・ロドリゲス→FWルイス・ムリエルと繋いで最後はFWセバスティアン・ビジャがクロスバー直撃のシュートを放つなど、日本代表はいきなり大きなピンチを招いた。

 その後は落ち着きを取り戻し、徐々にペースを掴んだ森保ジャパン。しかし、1トップの鈴木を中心にシンプルな攻撃を仕掛けたが、ゴールを奪うまでには至らなかった。前半は0-0で終了。守備陣は大きく奮闘したが、攻撃陣はやや迫力不足に陥っていた。

 後半も、立ち上がりはお互いに一進一退の激しい攻防を繰り広げる展開に。そんな中、試合が動いたのは64分だった。

 途中出場のFWドゥバン・サパタがペナルティエリア外からシュート。これがブロックに入っていたDF冨安健洋に当たり、PKを献上。キッカーのFWラダメル・ファルカオがこれをきっちり沈め、コロンビア代表が先制に成功した。

 その後、森保監督はMF香川真司らを投入するものの、1点が遠かった。試合はエースのゴールを守り切ったコロンビア代表が1-0で勝利。ロシアW杯のリベンジを果たした。

 選手個々のアピールはあったものの、全体の連動性という意味では物足りなさが残った森保ジャパン。やはり個と個のぶつかり合いでは、コロンビア代表のような強豪国にはどうしても劣ってしまう。今後の課題が浮き彫りとなった試合であった。この試合の森保監督の採点は以下の通り。

森保一監督 5.5 鈴木武蔵を最前線でテストし、香川も起用。しかし勝てなかった

キリンチャレンジカップ2019 ボリビア戦

【日本代表 1-0 ボリビア代表 キリンチャレンジカップ2019】

 0-1で敗れたコロンビア代表戦から中3日、日本代表は舞台を日産スタジアムからノエビアスタジアム神戸に移し、キリンチャレンジカップ2019でボリビア代表と対戦している。

 先発メンバーはコロンビア代表戦から大幅に変更。FW鎌田大地、MF橋本拳人、DF畠中槙之輔といったフレッシュな顔ぶれを起用し、MF宇佐美貴史やMF香川真司といったロシアワールドカップ組もスタメンに名を連ねた。

 格下相手に内容面でも上回りたかった日本代表は、立ち上がりから相手を押し込む。しかしながら、最後の部分では連動性を欠き、ゴールネットを揺らすには至らず。引いてブロックを築く相手に対して、ただただボール支配率だけが高まっていくばかりだった。

 結局、前半を0-0で終えた日本代表。後半も攻撃面での連係を欠き、訪れたチャンスはほとんどがMF乾貴士の個人突破によるもの。格下相手に大苦戦を強いられた。

 しびれを切らした森保一監督は、後半途中にMF南野拓実、MF中島翔哉、MF堂安律などを一気に投入。すると、76分のことだった。堂安のパスカットからカウンターが開始。背番号21は左を並走していた南野へパスを出すと、同選手はさらに左の中島へパス。ボールを受けた同選手はペナルティエリア内で相手選手をかわし、右足を思い切り振り抜いてゴールネットを揺らした。

 試合はこの1点を守り切った日本代表が勝利。被シュート数はわずか3本と、相手に決定機をほとんど作らせなかった。

 しかし、大きな課題が浮き彫りとなった。攻撃陣は相変わらず連動性を欠いており、試合を決めたのもNMDトリオの個人技術。決して評価できる内容ではなかった。この試合の森保監督の採点は以下の通り。

森保一監督 5.5 メンバーを入れ替えて臨んだが、後半途中に主力を投入する展開に

キリンチャレンジカップ2019 トリニダード・トバゴ戦

【日本代表 0-0 トリニダード・トバゴ代表 キリンチャレンジカップ2019】

 令和最初のA代表戦となったのが、キリンチャレンジカップ2019のトリニダード・トバゴ代表戦であった。

 森保一監督はこの試合で日本代表指揮官就任後初となる3バックシステムを採用。DF長友佑都とDF酒井宏樹をウィングバックの位置に上げ、2シャドーにはMF堂安律とMF中島翔哉を起用している。1トップにはFW大迫勇也を配置した。

 試合は、GKシュミット・ダニエルを含めた11人全員が丁寧にボールを繋ぐ日本代表がペースを握る展開に。長友と酒井の両WBはサイド目一杯に開き、内側を中島と堂安が距離感をコンパクトに保って攻撃を構築。相手陣内にはスムーズに侵入することができていた。

 しかし、最前線にいる大迫との連係が噛み合わないシーンが散見され、なかなかゴールには結びつかない。シュートを放っても相手GKマービン・フィリップの好セーブなどもあり、無得点の時間が続く。前半はこの状況を覆すことができず、0-0で終えることになった。

 後半に入っても流れは大きく変わらず。攻撃面で光ったのは中島の個人による突破、チャンスメイクのみで、その他の局面では停滞していた。さらに勢いを消したのは森保監督の選手交代。71分にそれまで躍動していた中島を下げてからは、オフェンスがまったく機能しなくなった。

 最後まで相手を崩し切れなかった日本代表は格下との90分間を0-0で終えた。3バックシステムを採用したものの個人能力に頼らざるを得ない攻撃は相変わらず健在で、ほとんどシステム変更による効果は発揮されなかった。AFCアジアカップ・決勝のカタール代表戦以降、指揮官の力不足が露呈し続けている。この試合の森保監督の採点は以下の通り。

森保一監督 5.5 自身の代名詞でもある3バックを採用。選手は個々に光るプレーを見せていたものの、システムに縛られている感は否めず。チームとして機能させるには課題が多い

キリンチャレンジカップ2019 エルサルバドル戦

【日本代表 2-0 エルサルバドル代表 キリンチャレンジカップ2019】

 トリニダード・トバゴ代表戦で3バックを採用し、スコアレスドローに終わった森保ジャパンであったが、同システムはこのエルサルバドル代表戦でも用いられた。

 ただ、メンバーはトリニダード・トバゴ代表戦から大きく変更。ウィングバックにはMF原口元気と伊東純也が起用されており、2シャドーはMF堂安律とMF南野拓実。1トップにはFW永井謙佑が起用されている。

 試合は立ち上がりから日本代表がペースを掌握する展開に。伊東、永井らを起用したことでチームの攻撃が一気にスピードアップし、手数をかけないシンプルな攻めでエルサルバドル代表を押し込んだ。

 そして19分、DF冨安健洋のパスを右サイドで受けた永井が自慢のスピードを生かしゴール前へ。最後は深い切り返しでマークを振り切り、左足でゴールを射抜いた。

 先制に成功した森保ジャパンはその後も相手を圧倒。41分には原口がペナルティエリア内でボールを受けると、マイナス方向へパス。これに反応した永井がダイレクトで合わせ、2点目を奪取した。前半はそのまま2-0で終了している。

 後半は2ゴールを叩き出した永井が負傷でプレー続行不可能となり、FW大迫勇也を投入。システムも慣れ親しんだ4-2-3-1へ変更している。

 その後も大迫を起点にエルサルバドル代表を押し込んだ日本代表。67分にはMF久保建英を投入するなど、会場のボルテージも格段に上がった。

 結果、日本代表は前半で奪った2ゴールを守り切り2-0で勝利。後半に追加点を奪うには至らなかったが、最後までエルサルバドル代表を押し込むなど、スピード感溢れる攻撃が冴えていた。

 久保は途中出場ながら攻撃を活性化させるなど大いに躍動。永井も2ゴールと、先発起用に応えた。このあたりも一つの収穫になったと言え、久々にポジティブな要素が多い試合となった。この試合の森保監督の採点は以下の通り。

森保一 6.5 トリニダード・トバゴ代表戦に続き3バックを採用。永井を起用したことで攻撃面にスピード感が加わった

フットボールチャンネル

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