強豪とも互角のシェフィールドU。CBが攻めても失点しない要因は?

1月23日(木)19時0分 footballista

文 奥山 真

 13季ぶりに昇格したプレミアリーグにおいて、第24節時点で8位と大健闘のシェフィールド・ユナイテッド。躍進を支えているのは、リーグで2番目に少ない23失点の強固な守備だ。惜敗だったリバプール戦(第7節/0-1)では70分まで枠内シュートをゼロに抑え、アーセナルにはホームで完封勝利(1-0)。トッテナム(1-1)とチェルシー(2-2)、マンチェスター・ユナイテッド(3-3)にも引き分けたチームは、なぜビッグクラブと互角に戦えるのだろうか。

 最大の理由は「結束力」。夏に9人の新戦力を獲得したものの、レギュラーで起用されているのは最前線のリス・ムセのみ。3バックのオコネル、イーガン、ベイシャム、ウイングバック(WB)のスティーブンス、バルドック、中盤のノーウッドとフレックは、昨季のチャンピオンシップ(2部)でもクリス・ワイルダー監督の下で主力として活躍した選手たちだ。

 彼らの守備を語るには、徹底的なサイドアタックを繰り返すチームであることから説明する必要がある。“オーバーラッピングCB”と称されるオコネルとベイシャムが、WBの外から上がる姿が目を引く斬新な攻撃は、WB、インサイドMF、FWが絡んで数的優位を築くのが特徴だ。タッチライン沿いで奪われても、逆サイドの選手が中央に絞ってスペースをカバーしているため、カウンターへの対応は万全。遅攻の際には崩しにくい中央を回避し、サイドから仕掛けることで、同時に安全も確保しているのだ。

 今季のプレミアに先発した選手が20人に満たない少数精鋭。全員がワイルダー戦術を体得しており、絶対にプレスをさぼらない。マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルですらも自陣で奪われ、押し込まれてしまう連動性の高いチェックと、奪われた瞬間に囲い込めるサイドでのアドバンテージこそが、無名の選手ばかりの雑草集団における最大の武器なのである。


Photo: Getty Images

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