10位転落のユーヴェ、“リスタート”のアタランタ戦はシーソーゲームに…ドローで終了

2023年1月23日(月)8時29分 サッカーキング

ユヴェントスとアタランタの一戦はシーソーゲームに [写真]=Getty Images

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 セリエA第19節が22日に行われ、ユヴェントスとアタランタが対戦した。

 コロナ禍における経費削減を目的とした虚偽会計や不正なキャピタルゲインなどの疑いでトリノ検察から調査を受けていたユヴェントスでは、会長を務めていたアンドレア・アニェッリ氏や副会長のパヴェル・ネドヴェド氏らクラブ役員が2022年11月に総辞職していたが、これだけにとどまらず勝ち点「15」のはく奪が決定。シーズン序盤の不振を抜け出したユヴェントスは前節終了時点で3位まで順位を上げていたものの、今回の制裁により10位まで順位を落としていた。

 このような状況の中、“リスタート”とも言える今節はアタランタと対戦するに。ユヴェントスはスターティングメンバーにアンヘル・ディ・マリア、アドリアン・ラビオ、マヌエル・ロカテッリらが入った一方、アタランタはラファエルウ・トロイやマルテン・デ・ローンらが先発している。

 試合は開始早々に動く。5分、ジェレミー・ボガが持ち運んで右に広げると、ペナルティエリア内でボールを受けたアデモラ・ルックマンは迷いなく右足でのシュートを選択。角度のなかった位置から強引にねじ込み、アタランタが先手を取った。

 対するユヴェントスは25分、ロカテッリの強引な仕掛けが止められた後、セカンドボールに反応したニコロ・ファジョーリがペナルティエリア内で倒される。OFR(オンフィールドレビュー)の結果ユヴェントスにPKが与えられると、このPKをディ・マリアが冷静に仕留め、ユヴェントスが試合を振り出しに戻した。

 さらに34分、敵陣でボールを奪ったところから、ファジョーリがディ・マリアとのワンツーで右サイドを突破。ピンポイントで鋭いアーリークロスを送ると、最後はアルカディウシュ・ミリクがボレーシュートを叩き込み、ユヴェントスが逆転に成功している。前半はこのまま終了した。

 後半に入るとアウェイチームが再び攻撃のギアを入れる。46分、敵陣でボールを奪ったジョルジオ・スカルビーニが中央へ繋ぐと、ルックマンがペナルティエリア左のスペースへスルーパスを通す。最後はヨアキム・メーレが落ち着いて決めて、アタランタが同点に追いついた。続く53分には左サイドに流れたボガが縦への仕掛けから左足でクロスボールを送り、最後はルックマンがヘディングシュートを沈めた。後半の早い時間帯にアタランタが逆転に成功している。

 この日2度目のリードを許したユヴェントスだったが、65分にはデザインされたセットプレーでアタランタのゴールを陥れる。ペナルティエリア手前で得たフリーキックをディ・マリアが軽く後ろに逸らすと、ダニーロが右足で強烈な一撃をお見舞い。ゴール左に低い弾道のシュートを突き刺し、再びユヴェントスが試合を振り出しに戻した。

 試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスは撃ち合いで勝ち切ることができず、前節のナポリ戦に続き2試合連続で白星から見放されることとなった。一方、アタランタの連勝は「2」でストップ。4試合連続の負けなしをキープしている。

 次節、ユヴェントスはホーム連戦となり、29日にモンツァと対戦する。一方、アタランタは28日にサンプドリアをホームに迎える。

【スコア】
ユヴェントス 3−3 アタランタ

【得点者】
0−1 5分 アデモラ・ルックマン(アタランタ)
1−1 25分 アンヘル・ディ・マリア(PK/ユヴェントス)
2−1 34分 アルカディウシュ・ミリク(ユヴェントス)
2−2 46分 ヨアキム・メーレ(アタランタ)
2−3 53分 アデモラ・ルックマン(アタランタ)
3−3 65分 ダニーロ(ユヴェントス)

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