好調とは“麻薬”と表裏一体 中山雄太が見る改善点「半歩遠かったり、ベースの部分」

2024年1月23日(火)23時9分 サッカーキング

日本代表DF中山雄太

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 日本は24日、AFCアジアカップカタール2023のグループステージ突破を懸けて、第3節インドネシア戦を迎える。

 ドーハ入り後に別メニューがあるなど、調整に時間のかかった中山雄太は、ここまでの2試合で出番無し。コンディションは「バッチリです」という中山は、「チャンスがあれば準備が実を結ぶと思いますし、そこを信じてやってきているので、期待していてください」と気合いを込める。

 日本は9連勝でドーハ入りし、ベトナム戦こそ10連勝に伸ばす勝利を得たが、試合運びがうまくいったとは言えず。イラク戦についてはいいところなく敗れた。「自分たちのスタイルのベースで言えば、前線のクオリティでゴールに迫り、跳ね返されても拾って二次攻撃、三次攻撃という流れがあったのにもかかわらず、このアジアカップではたぶん一個もそういうシーンがない」とコメント。「そもそもの後ろからのボール運びやクオリティの部分がうまくいってないと思うので、自分が入ったらそこは特徴を出していきたいですし、攻撃しつつも守備が完遂しているようなコントロールを自分でしていきたい」と、良さを出していきたいと話す。

 2試合出番無しとなっているが、ピッチ外から試合を見ることができた立場として、「俯瞰できる選手がいるからこそ、そういった選手がもし出られるなら、また起爆剤となればいいなと思うし、たぶん大会ってそういうものだと思うので、26人で戦うところでは、そういったところが必要になってくるかなと思います」として、チームにいい影響を与えたいとした。

 失点シーンに関してはセットプレーを取られる前、クロスを上げられる前の部分で、「そもそもの起きてしまった現象以前の問題に着眼していると、もっとベターにできるかなという意識があるので、そこを自分の中で表現できればと思いますし、たぶんそれができれば日本の連勝中の好調なプレーにも繋がると思っているので、そこがしっかりと表現できればなと思います」と、ゴールに直接結びつく前の初動に対して、もっと修正ができるのではと話す。

 その初動部分として個人として特に気になった点として、「ネガティブトランジション(攻撃から守備への切り替え)」を挙げ、「僕のイメージでは一歩、半歩相手が遠かったり、ルーズボールが相手に転んだりというシーンも多かったですし、そもそものファーストコンタクトの部分でも、あまり勝てていなかったり、相手に触られるシーンが多かったので、結構ベーシックな部分が問題かなと思っていた」と、寄せの部分や立ち位置など、状況によっての難しさはあるが、好調時のような積極的な部分が出ていないとする。

 連勝中だった時の戦いは、「気が緩んでいるつもりもないですけど、やっぱり好調と言うと、僕は“麻薬”なのかなと思っていて。いいから勢いに乗れる部分もあります」と、“麻薬”という表現を用い、「難しいですよね。元々の(設定している)距離感がそうであればしょうがないんですけど、『何か半歩遠いな』とか『前よりもちょっと違うんじゃないかな』という意識で見ているので。でも、そこにでも気付けるか、気付けないかは難しくて。その『ちょっと違う』部分は好調中にも、もしかしたらあったかもしれない。でも勝っているし、そこに着眼するよりも、攻撃のクオリティをもっと、とかにたぶん(フォーカスが)なってくると思うので、難しい部分はありますけど、僕は2試合出てないから、そういうところが見えるし、逆に言えばそこを突き詰めれば、もっとより詳細な部分が突き詰められると思う」と、ディテールにこだわりながら、改めて自分たちにフォーカスしてインドネシア戦に臨む必要があると説いている。

サッカーキング

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