トヨタのラトバラ代表、WRC開幕戦で圧勝も楽観視せず「スウェーデンで再びそうなるとは限らない」

2023年1月24日(火)18時35分 AUTOSPORT web

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、2023年WRC世界ラリー選手権のオープニングイベントで自身チームが他を圧倒するパフォーマンスを発揮して勝利を収めた後も、「次戦以降の成功を保証するものではない」として状況を楽観視していない。


 1月19〜22日にモナコとフランスで開催されたWRC開幕戦ラリー・モンテカルロ。同イベントで日本メーカーのチームは、セバスチャン・オジエとカッレ・ロバンペラがワン・ツー・フィニッシュを飾っただけでなく、エルフィン・エバンスが4位、勝田貴元が6位となり全4台がトップ6に入った。さらに、トヨタGRヤリス・ラリー1勢は全18本のSSのうち16SSを制す圧勝劇を飾っている。


 ラリーの閉幕後、「素晴らしいかたちでシーズンをスタートすることができた」と語ったラトバラ代表だが、トヨタチームを2年連続で3冠に導いた男は決して先走りしていない。


「モンテカルロは、私たちにとって完璧なラリーだったと思う。だが、ここで強いからと言ってスウェーデンでも最強かというと、そうなるとは限らない」とWRC.comに語ったラトバラ。


 開幕戦を終えたWRCは3週間後の2月9〜12日、北欧スウェーデンのウメオを拠点に開催されるラリー・スウェーデンに舞台を移す。このシーズン第2戦は1年の中で唯一となるフルスノーラリーとして行われる予定だ。


「次に行くのは雪上だ。そこは路面がまったく異なる。ドライバーたちがスノーが好きなのは知っているし、そこで強くなれればいいと思う」と同氏。


「しかし、路面があまりにも違うため(モンテでの強さがスウェーデンでも)自動的に当てはまるとは限らない。ターマックと雪の上ではセットアップが大きく異なるんだ」


 ラリー・スウェーデンのエントリーリストによると、開幕戦ウイナーのオジエは第2戦を欠場することになっている。このため今シーズンは、8冠王者と3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をシェアする勝田は初めてワークスエントリーを果たすことになる。


 また既報のとおり、スウェーデンでは4台目のGRヤリス・ラリー1がプライベーターに貸し出されることになっており、プラダの御曹司として知られるロレンツォ・ベルテッリがこのクルマをドライブする予定だ。

ロレンツォ・ベルテッリが公開したトヨタGRヤリス・ラリー1のカラーリングイメージ
トヨタGRヤリス・ラリー1(カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

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