「もう1人ショートができる選手を入れといたほうがいい」WBC、最強侍の裏でくすぶる「遊撃問題」とは

2023年1月24日(火)16時30分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 3月に開催されるWBCの日本代表メンバーの内定者が続々と決まってきた。今大会はダルビッシュ有や、大谷翔平などのメジャーリーグ勢の参加もあり史上最強との呼び声も高い日本代表。参加メンバーには、大会初招集となる阪神・中野拓夢も名を連ねた。

 そんな中野の求められる役割について、現役時代に大洋(現DeNA)で活躍し、日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏が、23日に更新した自身のユーチューブチャンネル「高木豊 Takagi Yutaka」で語った。

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  26日に最終候補発表が控える侍ジャパンだが、遊撃手の層の薄さが懸念されている。近年のジャパンで遊撃手として活躍してきた巨人・坂本、ほかにもソフトバンク・今宮も今回は辞退したことが明らかになっている。先発は守備力の高い西武・源田が有力だが、キャリアのある遊撃手が揃って参加できないことも響き、バックアップメンバーで遊撃を守れるのは中野しかいないのが現状だ。

 そんな状況を受けて、高木氏は「もう一人、ショートをできる選手を入れといたほうがいい」と提言。最終メンバーはほぼ固まっていることは理解しながらも、「小園とか活躍する気がする」と、広島の若き遊撃手として活躍する小園を推す場面もあった。

 一方、中野といえば阪神・岡田監督は今季二塁へコンバートさせることで、春季キャンプでは二塁の練習に専念させることを明言。チームでは二塁手、日本代表では遊撃手と、異なるポジションで戦う問題が発生しているのだ。岡田監督は、代表でショートをやらせることは了承しているが、チームのキャンプではあくまで遊撃の練習はさせないとした。侍ジャパンの栗山監督も「(チーム練習で)遊撃の練習のお願いまではしない」と、チームの姿勢は理解している。

 自身も内野手として活躍したキャリアを持つ高木氏はこの状況の難しさについて、「投内連携のコンビネーションって難しいからね。(遊撃と二塁では)守る角度も違うから中野にも負担がかかる。中野のセンスからすれば上手くこなせると思うけど…」と、同じ内野手でもその違いは想像以上に大きく、チーム全体としての連携プレーの練習にも時間を割かなければならないなど、課題は山積みと不安視した。

 難題を突きつけられた形の中野に対し高木氏は、「上手くこなしてくれればいいな。1番は焦らないこと。頑張ってください」と内野手の先輩としてエールを送っていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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