年俸7700万円まで倍増も苦しかった大谷翔平の“相棒” 過酷な立場にあった水原一平被告の告白「著しく低賃金だった」

2025年1月24日(金)18時0分 ココカラネクスト

大谷の専属通訳として「窓口」であり続けた水原被告。(C)Getty Images

 球史の残るスーパースターの“相棒”としての生活は苦しかった。ドジャースの大谷翔平の元専属通訳で、銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告の「告白」が小さくない注目を集めている。

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 球界を騒然とさせたスキャンダルの完全決着はいまだ見えていこない。昨年3月、大谷の資金を盗用したとしてドジャースから契約解除となった水原被告は、複数の罪で連邦当局から訴追され、司法取引に応じて6月に行われた有罪答弁で有罪を自ら認定。当初、昨年10月に言い渡される予定だった判決は、体調を崩すなどギャンブル依存症に関する精神科医の鑑定書の作成に遅れなどによって、今年2月6日にまで延期となっている。

 そうした中で現地時間1月23日には米検察は、大谷への賠償金として1697万ドル(約26億3035万円)と4年9か月の禁固刑を求刑。いよいよ騒動は最終フェーズに入りつつある。

 もっとも、水原被告の犯した罪を猛省しながらも、減刑を求める動きを見せている。米メディア『The Athletic』が報じた担当判事宛の手紙で、自身に4070万ドル(約63億850万円)の負債があり、大谷への支払いが困難であると説明。さらに懲役期間を1年6か月に短縮することを求めた。

 さらに水原被告は、「必要な時にはいつでも雑用もこなし、24時間、365日、いつでも待機しているような気分だった」「彼(大谷)のエージェントとも毎日連絡を取り、週に数回は彼の母親とも連絡を取り合う必要がありました。野球の日程も忙しく、国際的な時差があるため、深夜を過ぎても電話に出られず、眠れないこともよくありました」と吐露。稀代のスターとして世界的な関心を集める大谷の専属通訳として活動を続ける苦悩を明かしている。

 赤裸々に心情を綴った水原被告は「本当の意味での休みはほとんどありませんでした。唯一の長い連続休日は年末の約4日間で、妻と過ごす時間はほとんどありませんでした。オフシーズンはシーズンよりもはるかに忙しく、ストレスが多いと感じることがよくあった」と強調。自身が「著しく低賃金だった」ことも主張し、「毎年、1年の単年契約だった。なので、自分の意見を言うのが怖かったし、会社を怒らせて解雇されるリスクを冒したくなかった」と論じた。

 過酷な業務によるストレスでギャンブルの沼にハマっていったという水原被告。ちなみに『The Athletic』によれば、日本ハムからエンゼルスへ移った当初の年俸は8万ドル(約1240万円)。2022年には25万ドル(3880万円)に増額され、ドジャース移籍後の給与は50万ドル(約7700万円)にまで倍増。また、大谷個人からも別途報酬が渡されており、個人的に高級車であるポルシェ・カイエンも贈られていたことが明るみになっている。

 大谷に対して「彼の信頼を裏切ったことについて、心からお詫び申し上げます」と謝罪している水原被告。正直に自身が考えを訴えた元通訳は、最終的にいかなる刑を言い渡されるか。その行方に世界が注目している。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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