2023Jリーグ、注目の高卒ルーキーたちまとめ

2023年1月24日(火)14時0分 FOOTBALL TRIBE

高橋隆太(左)浦十藏(右)写真:Getty Images

2023シーズンも開幕間近となったJリーグ(2月17日開幕戦)。各クラブが続々とキャンプインし補強が行われ、シーズンに向けた調整が続けられている。


シーズンを戦う上で、新加入選手がいかにチームにプラス要素を加えてくれるかは1つのポイントとなるだろう。ここでは、高校卒業からプロ入りする選手について注目していきたいと思う。2023シーズン、高卒でプロ入りが確定している全17名の選手(1月19日現在)や注目選手を紹介していこう。




2023シーズン高校卒時 ポジション別プロ入り人数

2023シーズンの高卒プロ入りは少ない


2018シーズン以降、毎年30名前後が高卒でプロ入りを果たしていたが、2023シーズンは17名と少ない傾向となっている。ポジション別には、GK0名、DF4名、MF8名、FW5名。うち、第101回全国高校サッカー選手権大会(2022年12月28日〜2023年1月9日)に出場した選手が10名と、やはり選手権に出場するレベルの選手が高卒でプロ入りする傾向が強い印象である。


2023シーズンプロ入り高校卒業選手リスト


選手名(ポジション)出身校:加入先クラブ


  • 津久井佳祐(DF) 昌平高校:鹿島アントラーズ
  • 行徳瑛(DF)静岡学園高校:名古屋グランパス
  • 西坂斗和(DF)履正社高校:徳島ヴォルティス
  • 宝納拓斗(DF)佐賀東高校:福島ユナイテッド
  • 荒井悠汰(MF)昌平高校:FC東京
  • 高橋隆太(MF)静岡学園高校:ガンバ大阪
  • 阪田澪哉(MF)東山高校:セレッソ大阪
  • 名願斗哉(MF)履正社高校:川崎フロンターレ
  • 宇田光史朗(MF)興国高校:横浜FC
  • 浦十藏(MF)東福岡高校:ヴィッセル神戸
  • 金川羅彌(MF)日章学園高校:テゲバジャーロ宮崎
  • 大迫塁(MF)神村学園高校:セレッソ大阪
  • 小野関虎之介(FW)高崎健康福祉大学高崎高校:ザスパクサツ群馬
  • オウイエ・ウィリアム(FW)日体大柏高校:柏レイソル
  • 森重陽介(FW)日大藤沢高校:清水エスパルス
  • 坂元一渚璃(FW)報徳学園高校:いわきFC
  • 福田師王(FW)神村学園高校:ボルシアMG



MF高橋隆太 写真:Getty Images

注目選手1:MF高橋隆太(静岡学園高校)


ここからは、世間の注目を浴びた選手権では惜しくも出場が叶わなかったが、プロでの活躍が期待される選手を2名紹介したい。


まずは、静岡学園高校からガンバ大阪に加入のMF高橋隆太。身長157センチと小柄ながらも独特のリズムでのドリブルで相手を翻弄し、ゴールを決めることができるのが魅力である。ガンバ大阪ジュニアユース時代でも背番号10を背負い、全日本ユースで優勝。静岡学園へ進学後も背番号10でドリブルと決定力に磨きをかけた。U-16日本代表、U-17日本代表候補、U-17日本高校選抜と各年代の代表で必要とされてきた高橋。2023シーズンは、1年間J3リーグの奈良クラブへ期限付き移籍をし、武者修行へ行く。


MF浦十藏 写真:Getty Images

注目選手2:MF浦十藏(東福岡高校)


続いて東福岡高校からMF浦十藏(うら・じゅうぞう)。“赤い彗星”のスピードスターは、苦難の末にヴィッセル神戸への加入を勝ち取った。


中学時代はサガン鳥栖U-15で過ごし、中学3年時にはクラブユース選手権優勝や決勝でのゴールなど順風満帆な時を過ごしていた浦。そのまま鳥栖U-18に進路を進めるも高校1年時に怪我に悩まされ思うような結果を出すことができず、ポジションも他の選手に奪われてしまった。ここで日本の高校年代では珍しい「移籍」という思い切った決断をする。


再スタートの場所として選んだのは、選手権3度の優勝を誇る名門の東福岡高校。部員が300人いるなかで1からレギュラーを取ることは簡単なことではない。移籍直後は規定により公式戦の出場ができず、2年時のインターハイはBチームで過ごすこととなる。力を蓄え、インターハイ以降はレギュラーに定着し、2年時には選手権の舞台に立っていた。


そして新チームでの戦いとなった福岡県高校サッカー新人大会で神戸スカウトの目に留まり、加入に至った浦。神戸の吉田孝行監督が獲得を直々に望むなど期待はかなり高い。“赤い彗星”から“クリムゾンレッド”へ。彼の物語は始まったばかりだ。




FW小林俊瑛 写真:Getty Images

大学進学が目立った


選手権に出場した高校の主力選手たちでも、大学進学を選択するケースが多く見られた2022シーズン。特に大津高校(熊本)のFW小林俊瑛や、青森山田高校(青森)のFW小湊絆といったプロでも通用しそうな選手たちが、大学で鍛えて大卒即戦力としてのプロ入りを選んだ。


どちらの選択が選手にとって良い選択になるかは、これからの選手たちの結果が示してくれるだろう。

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