「ファイターズに何かを残さないといけない」2023年の新庄ハムの戦いで求められるものとは

2023年1月25日(水)6時0分 ココカラネクスト

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 昨季は新庄監督を新たにむかえるも、リーグ最下位という成績に終わった日本ハム。今年こそ巻き返しを図る新庄監督が新たに打撃コーチにむかえたのが、阪神時代のチームメイトであり、先輩である八木裕氏だ。

 そんな八木氏をゲストにむかえ、今年の日本ハムについて、中日、西武、阪神で活躍、引退後は東北楽天ゴールデンイーグルスの初代監督も務めた野球評論家の田尾安志氏が23日に更新した自身のユーチューブチャンネル「TAO CHANNEL」で語り合った。

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 これまで現役時代、コーチも含めて阪神一筋でやってきた八木氏は、新庄監督と現役時代ロッカールームの場所が隣同士だったという縁もあり、日本ハムの再建を託された。同氏はパ・リーグは初めてだと話し、戸惑いを感じているようだが、「どんな選手がいて、どれくらい技術や体力があるかも分からないので、こっちから質問してどんな人間か知る必要がある」と、やる気を見せた。

 昨シーズンは、チーム打率.234、463得点と苦しんだ。日ハムの戦い方を見守ったという田尾氏も「これでいいのか」と疑問に思ったこともあったと本音を明かす。さらに昨年は新庄監督自身も「トライアウト」と位置づけ、故障者をのぞく登録選手全員を一軍の舞台で起用するなど、試行錯誤しながらチームの形を模索した一年だった。

 そして就任2年目となる今年、新庄監督は目標を優勝と大きく掲げ、退路を断って臨む覚悟を見せた。そんな監督の意志に、八木コーチは「どうやって我々が選手を良くして提供できるか。それをしっかりやっていきたい」と腕をぶす。

 同コーチは新庄監督から指令も出されているそうで「新庄監督ってサインとかめちゃくちゃ細かい。打つだけじゃなくて、バント、バスター、エンドラン、右打ちとか全てできるようにさせてくれと言われてる」。

 一方、チームでは松本剛が初の首位打者に輝く活躍を見せたものの、オフには主力の近藤健介がソフトバンクへFAで移籍など、打撃の核である選手の放出に不安は拭えない。だからこそ、八木コーチは若手の活躍に期待を寄せている。

 課題のチーム打撃についても「打率を.250、150本塁打、得点は100点アップの560得点を目標にする」と語った。「それくらい打ってくれないと。実力のないチームが勢いをつけるためには得点能力が必要」と打撃力を向上させていくと語った。八木コーチの発言を受けて、田尾氏も「監督は最低でも3年はやってほしい」「球団に何かを残していかないと」と「新庄遺産」を残すことを期待していた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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