いまだ契約未更改の佐々木朗希 メジャー移籍を望む怪腕とロッテの交渉に米記者の見解は?「不明な点が多い」

2024年1月25日(木)12時4分 ココカラネクスト

特大のポテンシャルで、球界を席巻した佐々木。その実力に疑いの余地はないが……。(C)Getty Images

 球春到来——。そんなニュースが間もなく訪れようとしているなか、ロッテの佐々木朗希がファンやメディアを騒がせている。

 佐々木は昨年12月に早期のポスティングを目指しているという一部報道もあり、球団との契約更改の交渉が大きな関心事に。23年内に交渉がまとまらず、越年となった今も折り合いはついていないと見られる。

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 そうしたなかで舞い込んだのが、驚きの一報だ。25日に公開となった「文春オンライン」で、佐々木は「日本プロ野球選手会」を脱退していたことが明らかになった。実際、ネット上で確認できる選手会の名簿にも彼の名はない。

 とはいえ、佐々木がすぐさまメジャー移籍を叶えられるかは不透明だ。すでにポスティングの申請期限を過ぎたため、少なくとも今オフの渡米の可能性は限りなく低い。さらにメジャーでは2016年に施行したルールにより、25歳未満の選手に使用できる金額は、契約金や年俸など込みで、年間500万ドル(約7億2500万円)と決まっている。ゆえに現在22歳の怪物がロッテから移籍を容認される見込みもない。

 ただ、今回の選手会脱退の一報はやはり本人のメジャーへの憧れを感じさせる行動とも言える。そんな異例の行動は海を越えたトピックともなった。昨春のワールド・ベースボール・クラシックも取材していたショーン・スプラドリング記者は自身のX(旧ツイッター)で持論を展開した。

「ロウキ・ササキの状況はあまりにもワイルドだ。彼の契約、彼の意図、そして1年後に彼が世界のどこにいるのかについては、不明な点が非常に多い。今はもっと色んなことが明確にならないと分からない」

 メジャーを熟知する記者からも疑念を示された佐々木。昨シーズンは160キロを超える剛速球で世界に名をとどろかせた一方で、レギュラーシーズンは15試合の登板のみ。右手のまめや肉離れの影響でローテーションを回せない時期もあり、課題とされるフィジカル面で不安定さを露呈したのは事実だ。

 2019年にドラフト1位で獲得して以来、ロッテは佐々木を慎重に育ててきた。無論、彼の持つ天井知らずのポテンシャルに対する評価は揺るぎない。ただ、現時点でのメジャー移籍は先述の労使協定もあり、退団は莫大な譲渡金などのメリットが見込める26年のオフからというのが、経営の観点から言っても“本音”と言えよう。

 このまま2月1日のキャンプインまでに交渉がまとまらないとなると、佐々木は自費参加となる。SNS上でファンからも「どうなっているんだ」「交渉は進んでいないの?」「今年(メジャーに)行くの?」といった意見が飛び交っているが、本人の思いが注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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