「疑問符はあるものの」小笠原慎之介の獲得は“賢明なギャンブル” ナショナルズが「チーム再建」に向けて左腕に期待することは
2025年1月25日(土)11時40分 ココカラネクスト
小笠原はナショナルズで活躍できるだろうか(C)産経新聞社
中日からポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指していた小笠原慎之介がナショナルズと2年契約で合意した。背番号は「16」となった。
米メディア『AP通信』によれば、2年総額350万ドル(約5億4000万円)で、2025年の年俸が150万ドル(約2億3000万円)、2026年の年俸は200万ドル(約3億1000万円)となる。中日への譲渡金は70万ドル(約1億900万円)のようだ。
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米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』が現地時間1月24日(日本時間25日)、小笠原について「失点阻止能力はかなり高いものの、オガサワラのプロフィールには気になる点もある。日本での彼の奪三振率は、最近の北米の投手に期待される水準よりやや下回っている」と伝えた。
「疑問符はあるものの、ナショナルズにとっては賢明なギャンブルだ。チームはしばらく再建中で、5年連続の負け越しシーズンを終えたばかりだ。このオフシーズンには、一歩前進するために、もしかしたら大胆な一か八かの決断を下すのではないかという憶測もあったが、実際にはそうなっていない」と伝えた。
チームはFAで今季0勝10敗の右腕であるマイク・ソロカとオールスター・ゲーム出場経験もある右腕のホルヘ・ロペス、レンジャーズから内野手のネート・ローをトレードで獲得するなどの補強を行った。
「オガサワラを2年契約で迎え入れることは、これらの補強と一致する」とし、チームにはともに22歳のディラン・クルーズとジェームズ・ウッドら有望な若手選手がおり、「今後どのように成長するかを見極めつつ、適切な補強を行っていく方針のようだ」と分析した。
小笠原がメジャーの舞台で適応し活躍を見せられるか。開幕ローテ入りも期待される中、チーム浮上の原動力となりたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]