僅差のコッツォリーノvs宮田/夜は走らずタイヤ温存/ブラッド・ピット現るetc.【デイトナ24時間木曜Topics】

2024年1月26日(金)18時35分 AUTOSPORT web

 1月21日までIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕前公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』が行われていたアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ。25日木曜日からは、いよいよ第1戦『ロレックス24(デイトナ24時間レース)』のレースウイークがスタートし、プラクティスセッションが始まった。


 ここでは木曜日のパドックから、各種トピックスをお届けする。


■レースウイーク初日はキャデラックが席巻


 プラクティス1では、01号車キャデラックVシリーズ.R(チップ・ガナッシ・レーシング)のスコット・ディクソンが最速タイムをマーク、25号車BMW Mハイブリッド V8(BMW Mチーム RLL)のコナー・デ・フィリッピが僅差で続いた。


 午後のプラクティス2でも、同じく01号車キャデラックのアレックス・パロウがトップタイムを記録。そしてナイトセッションとなったプラクティス3では、21日の予選でポールポジションを獲得している31号車キャデラック(アクション・エクスプレス・レーシング)のピポ・デラーニが最速と、この日の3セッションはすべてキャデラック勢が席巻する形となった。

アレックス・パロウが木曜日の最速タイムを叩き出した01号車キャデラックVシリーズ.R


 日本勢では、AFコルセ21号車フェラーリ296 GT3のケイ・コッツォリーノ、バッサー・サリバン12号車レクサスRC F GT3の宮田莉朋も走行。3セッションを通じてのドライバー別ベストタイムでは、コッツォリーノが1分47秒907でGTDクラスの92名のなかで48番手、宮田が1分48秒098で同58番手となっている。

ケイ・コッツォリーノもドライブするAFコルセ21号車フェラーリ296 GT3


■“三味線”への罰則規定を明記


 IMSAは水曜日にウェザーテック選手権のスポーティング規則を改定。IMSAが「実証されたパフォーマンスのレベルが想定を超えている」と判断した場合、同じ車種のすべての競技者が「ペナルティを科される可能性がある」とした。


 ここでIMSAが提示している最低限のペナルティは「(ピットでの)ストップと修理」であり、これはいわゆる“三味線”行為に対するコンプライアンス違反により与えられるものである。


■ソフトタイヤ使用可能時間が決定


 IMSAとミシュランは決勝中の夜7時から翌朝午前8時まで、GTPチームがミシュランのソフトタイヤコンパウンドを使用することを許可している。レースディレクターがウェットタイヤの使用を宣言した場合を除き、レース中は常にミディアムタイヤの使用が許可されている。


 レースの週末の予報よりも気温が低かった前週の公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』では、多くのGTPチームが割り当てられたソフトタイヤのかなりの部分を利用したことが判明している。

BMW Mチーム RLLの25号車BMW Mハイブリッド V8


■電気系トラブルに悩むコルベット


 日中に行われたふたつのプラクティスセッションでは、大きなアクシデントは起きなかったが、プラクティス1の終盤にはガス欠のためパフ・モータースポーツの9号車マクラーレン720S GT3 Evoがストップした。


 夜のセッション3では、LMP2の74号車オレカ07・ギブソン(ライリー)のジョシュ・バードンがターン6でストップしたため赤旗が提示されたが、バードンは自力でピットへとマシンを戻し、38分をピットで過ごしたのちにセッションへと復帰している。


 3号車シボレー・コルベットZ06 GT3.R(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ)はエンジン交換作業のためセッション2へと出走できなかった。


 プログラムマネジャーのクリスティ・バーニュによれば、これは計画どおりの作業であり、デトロイトから輸送されたエンジンへと交換されたという。


 コルベット・レーシングの広報担当者は、3号車から取り外されたエンジンは先週土曜日のロア・テスト中に交換されたものと同じユニットであり、ロアと同様に電気系統の問題があったことを明らかにしている。


 彼らの姉妹車である4号車も、エンジンカバーを外した状態でピットロードでしばらくの時間を過ごし、メカニックが作業にあたったが、バーニュによればこれはオルタネーターに起因する問題であったという。2台はともに、夜のセッション3ではコースへと復帰している。

デイトナでレースデビューを迎えたシボレー・コルベットZ06 GT3.R


■バッサー・サリバン14号車が夜の走行を“欠席”


 GTDプロクラスに参戦する14号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)のジャック・ホークスワースは、彼らがタイヤを温存するためにナイトプラクティスを欠場する可能性があることを事前に示唆していた。チームはセットアップに関して、「良い位置」にいるのだという。


「僕らは(規則により)この週末全体で25セットのタイヤを手にしているが、(決勝で)ピットに入るたびに新しいセットを使えるというのが理想的だ」とホークスワース。


「したがって、僕らとしては、プラクティスにおいてレース用タイヤを使いたくという理由において、おそらくナイトプラクティスには出走しない」


 実際、14号車は夜の走行を行わなかった。

バッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3


■オリバー・ジャービスの野望


 パフ・モータースポーツのマクラーレンでGTDプロクラスに出場するオリバー・ジャービスは、今年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスへの出場に「非常に近づいていた」と明かしたが、カレンダーがIMSAとバッティングしていることで、最終的にその見通しは打ち砕かれたという。


「僕はまだやる気があるし、プロトタイプの仕事はまだできる。昨年は6レース中、3勝したんだ」とジャービスはユナイテッド・オートスポーツにおけるELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでのプログラムを引き合いに出して語った。


 今年も引き続きELMSに参戦するユナイテッドからル・マン24時間レースに出場するかどうかについて、ジャービスは次のようにコメントしている。


「チームとは素晴らしい関係にあるけど、現時点でそういう話はない。それは常に出場したいレースだよ」

パフ・モータースポーツから2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するオリバー・ジャービス


■ロマン・デュマが目指す24回目のル・マン出場


 プロトン・コンペティションに2台目の出場枠が与えられなかった場合、ロマン・デュマはLMP2からのエントリーを含め、24回目のル・マン24時間レース出場にするための選択肢を検討している。


「トップカテゴリーでエントリーしたいとは思っているが、それはプロトン次第だ」とデュマ。


「そうでない場合は、LMP2でドライブできればと思っている。僕は本当にル・マンに出たいので、すでにいくつかのチームと話をしているんだ。チャンスを逃さないようにしたいと思っているよ!」


 プロトンのチーム代表を務めるクリスチャン・リードはSportscar365に対し、2台目のル・マン・エントリーが承認された場合は、ウェザーテック選手権に出場しているマシンををフランスに飛ばす必要があるのか、それとも彼らにとって(WEC出場車両を含め)3台目の963を導入する可能性があるのかについて、「計画を立てる」と語っている。

プロトン・コンペティションのポルシェ963


■F1映画の撮影も進行中


 木曜の午後、ブラッド・ピットが『チップ・ハート・レーシング』のガレージで、タイトル未定のF1映画のシーンを撮影しているところを目撃された。


 このアップルのオリジナル・フィルムにはデイトナ24時間レースが登場する予定で、その中にはソニー・ヘイズ (ピット) がスポーツカー・レーシングドライバーからF1スターに転身するという物語が含まれるものと理解されている。


 デイトナでの撮影は来週、スピードウェイ外の地元のいくつかの施設で終了する予定だ。




* * * * * *


 1月26日金曜日は、アメリカ東部時間の11時20分(日本時間翌27日1時20分)より、決勝前最後となるプラクティス4のセッションが、1時間にわたって行われる。

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