バウアー、DeNA復帰の事情 MLBでの再起を模索も“総スカン”が続いて計画変更か「僕を欲しがる球団はゼロさ」

2025年1月27日(月)17時0分 ココカラネクスト

23年にDeNAで異彩を放ったバウアー。その輝きを再び放てるか。(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 注目された怪腕の去就が動いた。1月27日、トレバー・バウアーの2シーズンぶりとなるDeNA復帰が決まった。同日に米メディア『MLB Trade Rumors』を始めとする、複数メディアが報道した。

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 現在34歳のバウアーだが、本人が「あと3、4年は質の高い野球を続けられる」(元アスレティックスのライアン・ピネダ氏のYouTubeチャンネルでのコメント)と語るように衰えはまだ見られない。10勝(4敗)、防御率2.76を記録したDeNAを退団した昨季は、鳴り物入りで飛び込んだメキシカンリーグで“無双”。14先発、83回1/3を投げ、10勝0敗、防御率2.48、奪三振率13.00、WHIP1.04を記録し、同リーグの年間最優秀投手賞にも選ばれた。

 エース左腕の東克樹を筆頭に、アンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイ、大貫晋一、平良拳太郎など先発の駒が揃うDeNAにとってはまさに鬼に金棒。中4日での登板も厭わないタフネスさを誇るバウアーが軸となるローテーションの確立ができれば、他球団が羨む投手王国の実現も夢ではない。

 もっとも、本人の当初の目的はMLB復帰だったと見られている。実際、今オフは代理人を務めるレイチェル・ルーバ氏とともに米球界での移籍先を模索していたが、2021年に起きた女性とのトラブル(後に和解)などの素行不良の面を厳しく見られ、契約交渉は難航。メキシコでのアピールも空しく“無風状態”が続いた。

 米球界での総スカンぶりは、代理人も嘆くところではあった。昨年12月に自身のXを更新したルーバ氏は「正直に言うわ。彼はほとんどのチームMLBでローテーションの1番手か2番手を務めるだけの能力を依然持ち合わせているわ。でも、99%のGMはそれに反論しているの」と強調。球界内で「問題児」のレッテルを貼られ、にっちもさっちもいかない状況にあることを明かしていた。

 23年にDeNAから受けていた年俸は推定300万ドル(約4億500万円)とされている。今回の契約内容の詳細は不明だが、同等かそれ以上の規模になる可能性もある。MLBでの活躍の道が断たれたバウアーにとって古巣からのオファーが魅力的に映ったのは想像に難くない。

 無論、やる以上は日本でのふたたび成功に燃えている。ピネダ氏のYouTubeチャンネル内でバウアーは「今は(MLBで)金を稼ぐチャンスはない。なぜかは分からない。ちょっと前まで、自分はリーグのどのチームも欲しがるトップFAだった。でも、いまや僕を欲しがる球団はゼロさ」と強調。その上で、史上初となるサイ・ヤング賞と沢村賞の獲得の野望をぶち上げた。

「何かクールなことをしたい。そうだな、今は日本で沢村賞を獲得したい」

 果たして、バウアーはDeNAにとって悲願となるセ・リーグ制覇からの日本一の使者となるのか。助っ人の起用法など興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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