韓国代表が犯した前代未聞の大失態、監督の能力も疑問。アジアカップ8強敗退の決定的要因

1月27日(日)11時25分 フットボールチャンネル

W杯以降は絶好調だったが…

 韓国代表は25日、AFCアジアカップ2019の準々決勝でカタール代表と対戦し0-1で敗れた。ソン・フンミンら大会屈指のタレントを揃えた優勝候補の一角と言われながら、まさかの早期敗退。だが、理由は意外にもわかりやすい。韓国は歴史的な大失態を犯していた。(文:キム・ドンヒョン)

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 まさかの結果だった。韓国代表が伏兵カタールに敗れ、AFCアジアカップ2019から姿を消した。

 韓国代表は25日、UAEのアブダビで開催された準々決勝。78分、アブドゥラジズ・ハティムの強烈なミドルシュートを防ぎきれず、0-1で負けてしまった。

 1960年、ホームで開催された第2回アジアカップで優勝して以来、韓国は59年間無冠のままだった。しかしながら、この大会にかける覚悟はある意味で史上最高と言っても過言ではなかった。

 大会直前まで韓国は順風満帆だった。パウロ・ベント監督率いるチームは昨年のロシアワールドカップ以降、9戦連続無敗を記録していた。ボール支配率を高めていく戦い方はどんな相手であってもチリやウルグアイといった強豪相手にも通用した。当たり前のように韓国国民の期待を一気に上昇させた。

 選手たち個人の能力も悪くなかった。プレミアリーグで活躍するソン・フンミンやキ・ソンヨン、そしてDF陣にはワールドカップであのドイツを無失点で抑えた選手たちがほぼそのまま残っている。そこに韓国が誇る大型センターバック、キム・ミンジェも怪我から復帰していた。メンバー自体は韓国が招集できるベストに最も近い構成だった。

 だが、アジアカップ本大会に入ると今まで見えていた長所が全く発揮できなかった。選手たちの動きは重く、決定機を作る作業もなかなかスムーズにいかない。大黒柱のキ・ソンヨンは大会途中で怪我による戦線離脱を余儀なくされてイングランドに帰国。エースとして脚光を浴びたソン・フンミンも体力の低下が顕著に表れた。

7kmしか「走れなかった」ソン・フンミン

 そんな中でフィリピン、キルギスタン、中国は何とか振り切ったものの、決勝トーナメント1回戦でバーレーンに悪戦苦闘した。延長前半終了間際のキム・ジンスのゴールがなかったら、すでに大会から姿を消していたかもしれない。

 カタール戦はこの大会で露呈されていたすべての問題が一挙に浮き彫りになった。延長戦までもつれたベスト16の一戦から中2日の強行日程で選手たちはバテバテ。その中で中盤からボール支配率を高めようとするも、パスミスが目立ってなかなか前進できない。

 さらにソン・フンミンの低調ぶりは韓国の攻撃陣のギアダウンに直結してしまった。彼は90分間、たった7kmしか走れなかった。わざと走らなかったわけではなく、物理的にできなかった。イングランドでタイトな日程を消化している彼の体力が単純に持たなくなったのだ。

 試合後、ソン・フンミンは「こういうことを言いたくないが、コンディション調整に苦労していた。UAEに来てからうまく眠れた日もない。私が責任を取らなければならないという負担もあった」と激白した。エースにのしかかっていたプレッシャーが、結局は韓国全体に襲い掛かってきた。

 ベント監督は試合後「戦術自体に問題はなかった。組織的な動きも取っていた」としながらも「効率的な部分が欠けていたという指摘には同意する。将来を考えてこのスタイルを貫きたいと思っているが、もっと発展させなければならない」とコメントした。

不振に拍車をかけた前代未聞の大失態

 韓国メディアからは批判が続出している。特に「プレースタイルにあまりにも固執した」との批判が多い。ベント監督はポルトガル時代にもなかなか選手構成にメスを入れなかった。これがジョゼ・ボシングワやリカルド・クアレスマなどのベテラン勢との関係における火種になったこともある。

 今大会でも指揮官はコンディションが良くないチ・ドンウォンやク・ジャチョルを起用し続けた。彼らがミスを連発し、攻撃のクオリティが低くなったにもかかわらず、ベント監督はカタール戦でもその2人を0-1の状況で投入した。結果はご存知の通り。韓国代表でも過去と同じことを繰り返す可能性が懸念されている理由でもある。

 グラウンド外での問題も今大会の成績に響いた。韓国サッカー協会(KFA)はこの大会の直前に大きなミスを犯してしまった。医療スタッフの2人が大会途中でチームを離脱する、前例のないことが起きたのである。

 KFAによると彼らは契約社員であり、アジアカップでの契約をしっかりと締結していなかったという。この件をめぐって現場で取材した韓国メディアから批判も上がっていた。大会期間中にスタッフが離脱することについて筆者も驚きを隠すことができなかった。

 課題ははっきりと出た。これらの問題をどうやって解決していくべきか。KFAとベント監督が掲げている目標がワールドカップでの成績ならば、アジアカップでの結果を真摯に受け止め、もう一度これからの道のりのプランをしっかりと立てていくしかない。

(文:キム・ドンヒョン)

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