「優勝は巨人がぶっちぎりと思っていたが…」 V争い巨人有力説を覆す"対抗馬"の存在を球界OBが指摘 「めちゃくちゃ戦力です」

2025年1月28日(火)6時10分 ココカラネクスト

バウアーは沢村賞獲得も目指すとしている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本一連覇を目指すDeNAに頼もしい戦力が加わった。

 1月27日、球団はトレバー・バウアーと選手契約を結んだと発表。公式HPでも「WELCOME BACK TO YOKOHAMA」の文字とともにバウアーの写真を掲載。バウアーは球団を通じて「横浜、そして日本中のファンの皆さん、こんにちは。また皆さんに会えるのが楽しみで待ちきれません。今シーズン、再びベイスターズでプレイすることができ、本当に楽しみであるとともに、ファンの皆さんにとても会いたかったです」とコメントを寄せている。

 コメントの中では「前回日本にいた時は最善を尽くしましたが、ケガでハマスタのファンの前でシーズンを通して投げられませんでした。また、優勝することができなかったので、今年はそのすべてを変えたいです」としながら、メジャーではサイ・ヤング賞も獲得した経験のある右腕が沢村賞とのダブル獲得を目指すという意欲的な姿勢も示していた。

 また2023年以来、2季ぶりのバウアー加入には球界内から様々な考察の声もあがっている。 

 楽天監督、西武、巨人でもコーチを務めた経験を持つ大久保博元氏が自身のYouTubeチャンネルを「バウアー投手の横浜入団について」のタイトルで27日に更新。今回のバウアー加入によるチームへの影響に関して独自の見解を語っている。

 大久保氏は23年当時に巨人首脳陣として実際に対戦したバウアーの印象について「コントロールがいい、球も強いし、思い切りのいい球をどんどん投げ込むピッチャー」と評した。

 一方、昨年のDeNAに関して「日本一になったとはいえメジャーで10勝以上もする今永投手がいなくなったわけですから」と先発投手陣においては苦労した部分もあったとした。続けて「その投手陣にバウアー投手が帰ってくるんですから、DeNAファンの皆様、めちゃくちゃ戦力です」と続けた。

 実際、昨年のチーム防御率はリーグワースト2位の3.07。現在チームで先発ローテーションが確実視されているのはエース左腕の東克樹に、ポストシーズンでの快投も注目されたアンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイの助っ人投手陣、この3本柱に加え、中4日登板もいとわないバウアーが加わるとなれば、打線に強みのあるチームに「守りの野球」という新たなピースが加わることに。

 さらに大久保氏はバウアーの加入によって、セ・リーグ勢力図が変わってくる可能性もあるとした。
  
 巨人の今オフはFAで甲斐拓也、守護神候補のライデル・マルティネス、楽天から田中将大、5番候補のトレイ・キャベッジなど大型補強を成し遂げた。

 昨年リーグ優勝を果たしたチームがさらに補強したことでV争いの筆頭候補とも見られていた。この点に関して大久保氏も「正直、優勝は巨人ぶっちぎりと思っていたんですけど」と認めながら、「バウアー投手1人(加入したこと)で、あれ? 来ちゃったの? DeNA来るの?という大きな期待ができる」とDeNAが優勝争いに向けても巨人の有力な対抗馬になりうるという見解を示した。

 2023年シーズンは19試合に登板、10勝4敗、防御率2.76をマークしたバウアーがシーズンでフル回転し、安定したパフォーマンスを残せれば、チームにとって大きな上積みとなることは間違いない。

 再び熱き剛腕が日本球界を席巻するか。注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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