ダニエル・ティクトゥムがカーリンに移籍。フェラーリ育成のアームストロングはダムスへ/FIA-F2
2021年1月29日(金)14時39分 AUTOSPORT web
2020年シーズン、ダムスからFIA-F2に参戦したダニエル・ティクトゥムは、カーリンへ移籍することを発表した。またフェラーリの若手ドライバー育成プログラム『フェラーリドライバーアカデミー』(FDA)に所属するニュージーランド人ドライバー、マーカス・アームストロングは、ダムスへ加入する。
昨年はウイリアムズF1で開発ドライバーの役割も担いながら、初めてF2にフル参戦したティクトゥム。第4戦シルバーストンのレース2で初優勝を飾り、この年は優勝を含めて表彰台を4度獲得しドライバーズランキングでは11位だった。
ティクトゥムはバーレーンで行われたポストシーズンテストにカーリンから参加しており、すでにチームとも打ち解けているという。ティクトゥムは、レースに勝てるカーリンのクルマでチャンピオンシップを戦いたいとコメントした。
「今シーズン、カーリンと仕事をすることを楽しみにしている。バーレーンでは3日間の実り多いテストができたし、彼らの一員だと感じている。一緒に良い仕事ができ、プレシーズンテストに向けた僕たちの目標もわかった」
「昨シーズンの終わりに向けて、カーリンは彼らにレースで勝てるクルマがあることを証明した。僕は本当にそれに乗りたいし、最初からチャンピオンシップに挑みたい。シーズンのスタートが待ち遠しいよ」
一方アームストロングは、2020年にF2にステップアップしARTグランプリに加入。オーストリアのシュピールベルグで行われた第1戦と第2戦で表彰台を獲得し、ドライバーズランキングでは13位という成績を残した。
彼もシーズン後のテストにダムスから参加しており、今年はタイトル獲得を狙っていると語った。
「ダムスへ加入することを嬉しく思っている。昨シーズン一緒に仕事をした際には興味深いことがたくさんあったが、ついにこの時が来た。F2は競争力が高いチャンピオンシップであり、8大会しかないので、何度も優勝している経験のあるチームで良いスタートを切ることが重要だ」
「ダムスには極めて歴史がある。特にGP2やF2においてね。短い間だけど彼らと一緒に仕事をして、彼らがベストを尽くし、まさに僕が必要としているものを与えてくれるリソースがあるというのもすでに明確だ」
ティクトゥムやアームストロング以外にも続々とF2のラインアップが発表されており、ARTグランプリは2020年のFIA-F3でランキング2位を獲得したテオ・ポシェールの起用を発表。HWA レースラボからはアレッシオ・デレッダと、元F1ドライバーのアレッサンドロ・ナニーニの甥であるマッテオ・ナニーニが参戦する。
■2021年 FIA-F2ドライバーラインアップ(1月29日時点)
No. | Driver | Team |
---|---|---|
1 | ロバート・シュワルツマン | プレマ・レーシング |
2 | オスカー・ピアストリ | プレマ・レーシング |
3 | TBA | ユニ-ヴィルトゥオーシ・レーシング |
4 | フェリペ・ドルゴヴィッチ | ユニ-ヴィルトゥオーシ・レーシング |
5 | ダニエル・ティクトゥム | カーリン |
6 | ユアン・ダルバラ | カーリン |
7 | リアム・ローソン | ハイテックGP |
8 | ユーリ・ビップス | ハイテックGP |
9 | TBA | ARTグランプリ |
10 | テオ・ポシェール | ARTグランプリ |
11 | TBA | MPモータースポーツ |
12 | リリム・ゼンデリ | MPモータースポーツ |
14 | TBA | チャロウズ・レーシング・システム |
15 | TBA | チャロウズ・レーシング・システム |
16 | TBA | ダムス |
17 | マーカス・アームストロング | ダムス |
20 | ラルフ・ボシュング | カンポス・レーシング |
21 | TBA | カンポス・レーシング |
22 | マッテオ・ナニーニ | HWA レースラボ |
23 | アレッシオ・デレッダ | HWA レースラボ |
24 | TBA | トライデント |
25 | TBA | トライデント |