スカウト部長も高評価 楽天ドラ3ルーキーは内野陣に“殴り込む”存在に?

1月29日(金)9時18分 フルカウント

楽天ドラ3ルーキー茂木が秘める魅力

 楽天の新人合同自主トレが28日、最終日を迎えた。

 ドラフト3位の茂木栄五郎内野手はハキハキとした口調で約20日間の新人合同自主トレを振り返った。

「技術面もトレーニング面もすごく充実したいい練習ができたかなと思います」

 印象に残っていることを聞かれると「全体的にいい練習ができたなと思うんですけど、昨日、スタジアムの方で階段ダッシュをやったので、それが印象に残っています」と答えたが、「昨日」は「さくじつ」と言った。取材が始まる時は「よろしくお願いします」と、まるでアナウンサーのようにはっきりとした口調で言ってからテレビカメラの前に立った。茂木の丁寧な人柄が言葉に出ている。

 茂木は早大3年の2014年秋、東京六大学リーグで打率.514をマークし、首位打者に輝いた。15年春のリーグ戦では、自己最多となる5本塁打を放ち、大学選手権では2本のアーチを描いて日本一に貢献。残した打率は.615で最高殊勲選手に選ばれた。国際大会のユニバーシアードでも高打率を残した茂木。3年から4年にかけて変えたのはタイミングの取り方だった。

長島スカウト部長も高評価「内野陣に“殴り込み”をかけてほしい」

 新人合同自主トレが始まって1週間ほど経った頃、練習を見ていた長島哲郎スカウト部長は茂木についてこう話した。

「自分の間でスイングに行ける選手。逆方向にも大きい打球を打てる。バッティングはもちろん、守れるし、走れるし。何よりね、取り組む姿勢がいいんだよ。新人だけど、任せられる、大人扱いできる選手です。(身長171センチの)体の割にパンチ力もあるし、反対方向に強い打球を打てるのも魅力だけど、取り組む姿勢が一番の魅力ですよ」

 茂木の練習を見ていると、よく考えて取り組んでいるのが分かる。マシン打撃の時、ストライクのボールをわざと見送ったり、逆打ちをしたり、ティー打撃でも合間にウォーキングスイングを入れたり。何も考えずに練習している人はいないだろうが、茂木の動きは1つ1つに意味を感じさせる。

 内野の起爆剤としても期待が高い。「本職はサードだけど、内野陣に“殴り込み”をかけてほしい。慌てさせないと。それができる存在ですよ」と長島スカウト部長。キャンプは1軍スタートだ。

 昨年12月の新入団選手発表会では梨田昌孝監督から「3位では茂木くんが入りましたけど、レギュラーを“もぎ”取るように」と苗字をダジャレに使われた。下の名前は、ちょっと古風な「栄五郎」。由来を尋ねると「あいまいなんですけど」と前置きした上でこう教えてくれた。

体重は入寮時から5キロ増、「1軍でも自分の良さをアピールしていけたら」

「父方の祖父の名前に五郎が付いているんです。栄は栄えるという字ですが、周りの人も一緒に栄えますようにという願いを込めて、五郎と栄を合わせて、栄五郎になったと聞いたことがあります。最初はむちゃくちゃ恥ずかしかったんですよ。でも、覚えてもらいやすいですし、今時にない名前なのでインパクトもある。今になって助かっています。いい名前をつけていただいたなと思います」

 スパイクの刺繍は「栄五郎」。グッズの1つである選手名が入った「My HEROタオル2016」はもちろん「茂木」と書かれているが、「栄五郎がよかったですね」と笑う。

 大学時代よりもおかずが多い寮の食事でご飯が進み、体重は入寮時から5キロアップした。

「守備で動きづらさはないですし、走っていてもスピードが変わっていることもありません。外で打っていないのでどれだけ飛ぶかわかりませんが、1月にしてはかなり(バットが)振れています」

 充実した新人合同自主トレを終え、いよいよ、初めてのプロのキャンプが始まる。

「1軍でプレーさせていただけることを光栄に思っています。でも、1軍でも2軍でもやることは変わらないと自分では思っていたので、1軍でも自分の良さをアピールしていけたらいいかなと思っています」

 その先に開幕1軍が待っている。

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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