沢村にあって有原に「ないもの」メジャー出戻り組で明暗が分かれた「理由」

2023年1月30日(月)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 ロッテへの入団が決まった沢村拓一(ひろかず)投手(34=前レッドソックス)にファンの期待が高まっている。

 沢村がロッテ入団の一報が流れて以来、「よく戻ってきてくれました!」「お帰り、沢村!」と歓迎の声がSNS上であふれる。

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 ロッテにとっては目指す優勝に欠かせないピースとなりそうだ。オスナがソフトバンクに移籍、ブルペンの充実を図りたい中で、メジャーで腕を磨いた剛腕が加わることになる。

 28日に行われた入団会見では「アメリカに行く際に快く送り出してくれたロッテに対しての義理を守るのもそうですし、(当時投手コーチだった)吉井さんが監督に就任というのも自分のなかでは大きかった」「日本一熱いファンの前で投げられることにとても興奮しています。良い時も悪い時もあるかもしれませんが、どんな時も戦う姿勢、強い気持ちを持ってマリーンズファンのために頑張りたいです」と熱い言葉を並べた。

 剛腕の好感度が爆上がりしている理由はこの入団会見の内容にもあった。「義理」という言葉を用いて、メジャーへ行く際に快く送り出してくれた球団への感謝の気持ちを示すと共に、日本一熱いともされるマリーンズファンに「ラブコール」を送ったのだ。

 2020年、シーズン途中に巨人からロッテにトレードで移籍。その時期、沢村は巨人では3軍に降格など苦しい時期だったが、ロッテでは移籍後、すぐにリリーフとして起用され、CS進出に貢献。同年オフに海外FA権を行使し、レッドソックスへ移籍。在籍期間は短かったが、ロッテファンにも強烈なインパクトを残した。

 沢村の「男気」に注目が高まる一方で、対照的ともいえる反応を示されているのが同じく3季ぶりに日本球界に復帰、ソフトバンクに入団した有原航平投手(30=前レンジャーズ傘下3A)だ。

 28日に行われた会見では先発復帰への思いを明かすとともに「米国は難しそうだった」という発言が波紋を呼んだ。「本人の意図とは違うかもしれませんが、メジャーでは先発として通用しなかったから日本に帰ってきたと認めているようなもので寂しく受け止められる」(球界関係者)。

 同時に会見では「ホークスに1番熱意を伝えてもらった。強いチームで一緒にやろうと言っていただけた。その中でやってみたいと思った」とも語っているが、この発言に関してはこんな声もある。

 「ポスティングを認めた日本ハム球団もFAとなった有原にはオファーを出したといわれる。昨年最下位と苦しんだチームにとっては、先発、後ろも務められる有原はまさに獲得したい人材だったはず」(同)

 ネット上では「ポスティングを認めてくれた日本ハムへの恩義はないのか」など有原に対して、冷めた声も散見される。

 いずれにせよ、プロである以上、シーズンに入ってのパフォーマンスがすべて。しっかり勝利に貢献できれば、反発の声も応援に変わることになるだろう。メジャーで蓄積した経験をどう生かすか。共にパ・リーグで戦う2投手の今シーズンの戦いぶりに注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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