大暴れに期待!新加入の若きFW5選【J2リーグ2024】

2024年1月31日(水)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

開幕まで1ヵ月を切り、J2リーグの各クラブも2024シーズンを戦う陣容が固まりつつある。選手たちの去就を見ると、J2におけるストライカーの充実ぶりは新シーズン楽しみの1つと言えよう。昨2023シーズンのJ2得点王FWフアンマ・デルガド(V・ファーレン長崎)や、39歳にして今なおゴール前で存在感を放つFWピーター・ウタカ(ヴァンフォーレ甲府)など外国籍選手には今年も多くの期待が寄せられることだろう。


しかし、日本の若い選手たちも負けず劣らず豪華な顔ぶれであることを忘れてはならない。ここでは、2024シーズンさらなる飛躍と成長が期待できる新加入の若きストライカーたちを5名、昨シーズンの活躍も含めて紹介していく。




FW中島大嘉(北海道コンサドーレ札幌所属時)写真:Getty Images

中島大嘉(藤枝MYFC)


昨年6月、北海道コンサドーレ札幌から名古屋グランパスへ期限付き移籍したFW中島大嘉は、この冬より藤枝MYFCへ期限付きで移籍することが決まった。2023シーズンは札幌と名古屋それぞれで出場機会を得るもゴールを奪えず。中島にとって悔しいシーズンだったと言えよう。


移籍先である藤枝は昨夏、チームの攻撃を牽引していたFW渡邉りょうがJ1のセレッソ大阪へ移籍し、シーズン途中に大きな得点源を失っていた。さらにこの冬には、MF横山暁之がJ2のジェフユナイテッド市原・千葉へ移籍。チームの攻撃力低下が懸念される中での加入ということもあり、中島に懸かる期待は大きくなるに違いない。


2024シーズンはパリ五輪のメンバー入りを果たすためにも重要なシーズン。現時点では、FW細谷真大(柏レイソル)を筆頭に、昨年J2の町田ゼルビアで優勝と昇格に貢献したFW藤尾翔太らに大きく後れを取っている中島。巻き返しを図るためにも、開幕からスタメンを掴み数多くの得点に絡む姿を見せてほしい。




FW森海渡(柏レイソル所属時)写真:Getty Images

森海渡(横浜FC)


昨2023シーズン、徳島ヴォルティスは開幕から11戦未勝利と大きくつまづいた。そんな苦境において、柏レイソルから期限付きで加入していたFW森海渡がチームを立て直す働きを果たしたと言えよう。


開幕戦こそスタメン出場を果たした森だったが、第2節以降は出場時間が限られゴールもなかなか奪えずにいた。しかし、第10節以降スタメンに返り咲くと第12節のジュビロ磐田戦で待望の加入後初ゴールをマーク。そこから第16節のツエーゲン金沢戦までの5試合で6ゴールをマークし、多少の距離をものともしないシュート力と技術で圧倒的な存在感を放った。


シーズンを通して挙げたゴールも13とチームトップ。さらに言えばこの数字は、2023シーズンのJ2リーグにおける日本人トップタイの数字でもある。今冬は確かな実績を引っ提げて所属元の柏へ帰ると思われたが、J2降格となった横浜FCへの移籍を選択。昨年夏に海外挑戦を果たしたFW小川航基(NECナイメヘン)に代わる存在として、期待が高まっていることは間違いない。


FW櫻川ソロモン(ジェフユナイテッド市原・千葉所属時)写真:Getty Images

櫻川ソロモン(横浜FC)


昨年はジェフユナイテッド市原・千葉からファジアーノ岡山へ期限付き移籍していたFW櫻川ソロモン。岡山では29試合に出場し4ゴールと数字の上では2022シーズンに比べ伸び悩んだが、最前線でのボールキープや打点の高いヘディングなどで存在感を発揮していたと言えよう。


圧倒的な高さと身体能力を持ちながら、繊細なタッチでボールを収め、ポストプレーもこなせることが大きな魅力。昨年も新加入ながら開幕戦でスタメン出場しゴールも挙げているだけに、この冬新たに活躍の場に選んだ横浜FCでも同様の働きを期待されていることだろう。


今冬横浜は、J2降格の影響もあってかFW山下諒也やMF近藤友喜など攻撃面で多くの戦力を失った。一方、チームに残ったMF井上潮音や北海道コンサドーレ札幌から期限付きで加入のDF福森晃斗など、前線に質の高いボールを供給できる選手は揃っている。それだけに、ターゲットとして櫻川の加入は、自身にとってもチームにとっても大きなプラスになり得る。このことからも、2024シーズン目が離せない選手の1人と言えよう。




FW南野遥海(ガンバ大阪所属時)写真:Getty Images

南野遥海(栃木SC)


2023シーズン、J1のガンバ大阪からJ3のテゲバジャーロ宮崎へ武者修行へ出たFW南野遥海。残念ながらチームは19位と低迷したが、南野自身は10ゴール6アシストといずれもチームトップの数字を残し攻撃を牽引した。


ゴール前、供給されたボールあるいはこぼれ球に対する反応の速さと丁寧に枠を捉えるシュート技術の高さはまさに一級品。それに加え、決して高さのある選手ではないものの身体的な強さも併せ持っていることから、相手守備陣にとっては手を焼く選手であることは間違いない。


今冬新たに期限付きで移籍した栃木SCでは、昨年夏の負傷離脱まで6ゴールを挙げて攻撃を支えたFW根本凌が所属元である湘南ベルマーレへ戻った。頼れるストライカーを失ったことで、南野に懸かる期待は大いに膨らんでいることだろう。まだ19歳と若いが能力の高さは折り紙つきで伸びしろもたっぷり。2023シーズンはJ2で19位と低迷した栃木を引き上げる存在となれるか注目だ。




FWブラウンノア賢信(横浜F・マリノス所属時)写真:Getty Images

ブラウンノア賢信(徳島ヴォルティス)


J2からJ1への個人昇格が注目される昨今のJリーグ。しかし、J3からJ2への個人昇格でも存在感を示す選手はいる。この冬、アスルクラロ沼津から徳島ヴォルティスへ加入することが決まったFWブラウンノア賢信は、J3からJ2へ個人昇格した多くの選手の中で今冬の最注目と呼べる選手だろう。


2023シーズンは37試合に出場し13ゴールをマーク。チームトップスコアラーとなる活躍を果たした。189cmと持ち前の高さを軸にゴール前で躍動。さらに、ポストプレーでも丁寧なボールを後ろに落とすなどアシストも7つマークしチャンスメイクでも貢献していた。


移籍先である徳島では、昨年チームのトップスコアラーとして攻撃を牽引していたFW森海渡が横浜FCへ移籍。前線の高さや得点力を維持するため即戦力が求められる中で、ブラウンノアの加入は大きいだろう。また、主力の流出はあったもののFW柿谷曜一朗は健在。新戦力との連携も楽しみの1つだ。J2でのプレーは2021シーズンの水戸ホーリーホック時代以来だが、J3での活躍ぶりを考慮すれば開幕から躍動する姿が見られる可能性も大いにある。

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