規格外!ビッグネーム集う中国リーグの10クラブ。現役ブラジル代表に世界的名将まで大物ズラり【編集部フォーカス】

1月31日(火)10時2分 フットボールチャンネル

ビッグネーム集う中国リーグの10クラブ

 近年、急速な成長を遂げている中国スーパーリーグ。法外な移籍金と年俸で、世界各国から大物選手や監督を次々と呼び寄せている。今回は、そんな中国スーパーリーグの中でも特にビッグネームが集う10クラブをフットボールチャンネル編集部がピックアップ。まさに、現在の中国は“規格外”のリーグとなっている。

ACLを2度制覇。W杯優勝監督が率いる中国随一のビッグクラブ

■広州恒大

2016年シーズン順位:1位

[所属する主な選手・監督]
ジャクソン・マルティネス
パウリーニョ
リカルド・グラール
キム・ヨングン
ルイス・フェリペ・スコラーリ監督

[過去に所属した主な選手・監督]
ダリオ・コンカ
ロビーニョ
エウケソン
アレッサンドロ・ディアマンティ
アルベルト・ジラルディーノ
ファビオ・カンナバーロ監督
マルチェロ・リッピ監督

 中国スーパーリーグ6連覇を成し遂げているビッグクラブで、クラブの市場価値は欧州トップクラブと肩を並べる。AFCチャンピオンズリーグでも2回優勝している。

 30面以上のピッチを備える世界最大アカデミー「恒大足球学校」を所有しており、若手の育成にも力を入れている。指導面において、レアル・マドリーとも提携を結ぶほどの力の入れようだ。

 トップチームには欧州リーグで活躍したジャクソン・マルティネスが在籍しており、過去にはロビーニョも所属していた。かつてブラジル代表をワールドカップ制覇に導き、ポルトガル代表やチェルシーなどを率いた経験もあるルイス・フェリペ・スコラーリ監督が指揮を務めている。中国王者は、川崎フロンターレとACLで対決する。

元チェルシーのラミレスも所属。親会社はインテルの主要株主に

■江蘇蘇寧

2016年シーズン順位:2位

[所属する主な選手・監督]
ラミレス
アレックス・テイシェイラ
ロヘル・マルティネス
トレント・セインズバリー
チェ・ヨンス監督

[過去に所属した主な選手・監督]
エスクデロ競飛王
ダン・ペトレスク監督

 江蘇省南京市をホームタウンとするクラブで、国内大手の家電量販店「蘇寧グループ」が所有している。2013年にはカップ戦で優勝した経験があり、昨季は中国スーパーリーグで2位に輝いた。

 昨年冬の移籍市場で、チェルシーからブラジル代表のラミレスを獲得したのに続き、リバプール移籍が近づいていたアレックス・テイシェイラを移籍金5000万ユーロ(約65億円)で獲得して注目を浴びた。過去にはエスクデロ競飛王(現・京都サンガ)も在籍していた。

 また、親会社の蘇寧グループはインテルの株式を約70%取得し主要株主になっている。今後、江蘇蘇寧だけでなくインテルに対しても中国資本が投入される可能性があるようだ。ACLではガンバ大阪がプレーオフを突破すると対戦することになる。

新興クラブながらオスカルを86億円で引き抜き

■上海上港

2016年シーズン順位:3位

[所属する主な選手・監督]
オスカル
フッキ
エウケソン
オディル・アフメドフ
アンドレ・ビラス・ボアス監督

[過去に所属した主な選手・監督]
ダリオ・コンカ
アサモア・ギャン
スベン・ゴラン・エリクソン監督

 2005年に創設された比較的新しい新興クラブだ。2部や3部で優勝した経験はあるが、中国スーパーリーグで優勝した経験はない。

 2010年W杯でガーナ代表のベスト8入りに貢献したアサモア・ギャンも過去には在籍。元Jリーガーのフッキも加入し、チェルシーから25歳のブラジル代表MFオスカルを推定6000万ポンド(86億5000万円)で引き抜いた。

 スベン・ゴラン・エリクソン監督の退任に伴い、今季からアンドレ・ビラス・ボアス監督が就任。ポルトをヨーロッパリーグに導き、チェルシーやトッテナムなども率いた経験があるポルトガル人指揮官は、初の中国スーパーリーグ優勝に向けて期待が寄せられている。ACLではプレーオフを突破すると、浦和レッズと同組となる。

テベス加入で話題に。ACLでは鹿島と対戦も?

■上海申花

2016年シーズン順位:4位

[所属する主な選手・監督]
カルロス・テベス
デンバ・バ
フレディ・グアリン
オバフェミ・マルティンス
ジョバンニ・モレノ
キム・キヒ
グスタボ・ポジェ監督

[過去に所属した主な選手・監督]
ディディエ・ドログバ
ティム・ケーヒル
モハメド・シッソコ
ニコラ・アネルカ
グレゴリオ・マンサーノ監督

 2016年の中国スーパーリーグで、優勝した広州恒大と勝ち点16差の4位だった上海申花は、この冬に悲願の初優勝を夢見て大型補強を敢行した。昨年末に世界最高年俸でFWカルロス・テベスを獲得したことからも、その本気度がうかがえる。

 昨年はインテルからMFフレディ・グアリンを獲得した上海申花は、2月に行われるACのLプレーオフで勝利を収めると、グループステージでは鹿島アントラーズと対戦する。

 過去にチェルシーでプレーしたFWデンバ・バは2016年のリーグベストイレブンに選ばれた。同選手には退団の噂が浮上しているが、ここにテベスがフィットすれば、クラブに新しい歴史が生まれるかもしれない。

過去にはザッケローニ氏も指揮。ポドルスキ獲得の噂も

■北京国安

2016年シーズン順位:5位

[所属する主な選手・監督]
レナト・アウグスト
ブラク・ユルマズ
ラルフ
ホセ・マヌエル・ゴンサレス監督

[過去に所属した主な選手・監督]
ピーター・ウタカ
ダヴィ
フレデリック・カヌーテ
グレゴリオ・マンサーノ監督
アルベルト・ザッケローニ監督

 2009年に中国スーパーリーグ優勝を経験した北京国安は、2016年シーズンに苦しんだ。元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏を招へいしたが、成績不振で5月に解任。一時は15位まで順位を落としたが、最終的には5位に滑り込んでいる。

 11月からスペイン人のホセ・ゴンサレス監督が就任した北京国安は、レナト・アウグストやラルフといったブラジル代表歴を有する選手たちがいる。そのほか、トルコの点取り屋ブラク・ユルマズ、中国人として初めてスペイン・リーガエスパニョーラでプレーしたジャン・チェンドンらが在籍中だ。

 09年のスーパーリーグ制覇以外にも中国FAカップで3回の優勝経験がある北京国安は、ここ2シーズンは優勝争いに絡めていない。今冬はルーカス・ポドルスキの獲得も噂になったが、王座奪回のための秘策はあるのだろうか。

元川崎のレナトが所属。率いるのは“ピクシー”

■広州富力

2016年シーズン順位:6位

[所属する主な選手・監督]
ドラガン・ストイコビッチ監督
アポストロス・ヤヌ
チャン・ヒョンス
エラン・ザハヴィ
レナト

[過去に所属した主な選手・監督]
スベン・ゴラン・エリクソン監督
コスミン・コントラ監督
マーロン・ヘアウッド
ヤクブ・アイェグベニ

 2016年の中国スーパーリーグで6位になった広州富力は、昨シーズンの優勝チームである広州恒大のようにスタープレーヤーを獲得するわけではない。

 しかし、元名古屋のドラガン・ストイコビッチが監督を務めているというだけで、日本のサッカーファンにはより身近に感じられるはずだ。さらに元川崎のFWレナト(中国での登録名はレナチーニョ)、元FC東京の韓国代表DFチャン・ヒョンスもプレーしている。

 2011年に2部降格を経験した広州富力は、1年で1部復帰を果たし、2014年にはリーグ3位でACL出場権を手にした。クラブは確かに成長しているところだった。しかし2015年シーズンは思ったように結果が出ず、シーズン途中にストイコビッチ監督が誕生している。この年14位でシーズンを終えた広州富力は、2016年シーズンに6位となった。

 2010年、名古屋はストイコビッチ監督体制3シーズン目でJ1優勝という結果を手にした。“ピクシー”は広州でも3年目に答えを出すことができるだろうか。

昇格初年度ながらラベッシ、ジェルビーニョなど獲得

■河北華夏

2016年シーズン順位:7位

[所属する主な選手・監督]
エセキエル・ラベッシ
ジェルビーニョ
エルサン・ギュルキム
ステファン・エムビア
マヌエル・ペジェグリーニ監督

[過去に所属した主な選手・監督]
イバ
ガエル・カクタ
エドゥー
ラドミル・アンティッチ監督

 2015年に2部リーグを2位で終え、2016年は1部リーグで戦った河北華夏は2016年シーズンを7位で終えた。スーパーリーグでの戦いに備え、昇格組ながらエセキエル・ラベッシやジェルビーニョなどヨーロッパのビッグネームを獲得。

 シーズン途中にはレアル・マドリーやマンチェスター・シティを率いてヨーロッパでの実績もあるマヌエル・ペジェグリーニ監督を招聘した。

 Jリーグにも縁があり、現在横浜FCのイバや2014年にFC東京でプレーしたエドゥーも所属経験があるクラブだ。

ミケルや元鹿島DFファン・ソッコも加入

■天津泰達

2016年シーズン順位10位

[所属する主な選手・監督]
ジョン・オビ・ミケル
ファン・ソッコ
ネマニャ・グデリ
フレディ・モンテーロ
ジェイミー・パチェコ監督

[過去に所属した主な選手・監督]
ダミアーノ・トンマージ
バレー
クリスティアン・タナセ

 2004年の中国スーパーリーグ発足時から所属する天津泰達は今冬チェルシーからジョン・オビ・ミケルを獲得したことで話題をさらった。

 さらにアヤックスからセルビア代表のグデリ、鹿島アントラーズからファン・ソッコを迎え入れた。長くスーパーリーグに定着してはいるが、ここ数年は10位前後が定位置となっており、今季は上位進出を目指す。

ブラジル代表CBにシセ&ペッレの強力2トップ…監督はあの“鬼軍曹”

■山東魯能

2016年シーズン順位14位

[所属する主な選手・監督]
パピス・シセ
グラツィアーノ・ペッレ
ジエゴ・タルデッリ
ジウ
フェリックス・マガト監督

[過去に所属した主な選手・監督]
ヴァグネル・ラブ
オビナ
アレクサンダー・ジヴゴヴィッチ
マノ・メネーゼス監督
ラドミール・アンティッチ監督
ヘンク・テン・カテ監督

 かつてジュビロ磐田に在籍していたアレクサンダー・ジヴゴヴィッチもプレー経験のある山東魯能は2016年シーズンで苦しみ、14位で残留を果たした。

 守備陣には現役ブラジル代表のレギュラーセンターバックであるジウを擁し、パピス・シセやグラツィアーノ・ペッレといった強力ストライカーを迎えて上位進出を目指す。

 そのために招聘された監督はバイエルン、ヴォルクスブルクをブンデス王者に導いたフェリックス・マガトだ。鳥栖就任も噂された“鬼軍曹”のもと、7年ぶりのリーグ制覇を目指す。

ジエゴ・コスタ獲得報道でお騒がせ。今季から2部から昇格も野望は壮大

■天津権健

2016年シーズン順位:甲級リーグ1位(2017年は超級リーグに昇格)

[所属する主な選手・監督]
アレシャンドレ・パト
アクセル・ヴィツェル
ジャジソン
ジェヴヴァイニオ
ファビオ・カンナバーロ監督

[過去に所属した主な選手・監督]
ルイス・ファビアーノ
ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ監督

 2016年シーズンを甲級リーグ(2位)1位で超級リーグへの昇格を決めた天津権健。今冬はアクセル・ヴィツェルを獲得したが、その週給は3700万円ともいわれている。さらに最近ではビジャレアルから元ブラジル代表のアレシャンドレ・パトを獲得。その勢力をさらに拡大している。

 監督を務めるのはイタリアのレジェンド、ファビオ・カンナバーロだ。元バロンドーラーは、中国で2クラブ目の指揮を執っている。

 また、天津権健はチェルシーのジエゴ・コスタに超高額オファーを提示し、スペイン代表ストライカーの心を揺さぶったクラブでもある。本人がチェルシー残留の意向を示したことで事は終息へと向かっているが、昇格1年目ながら大きな野望を抱いていることは間違いない。

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