楽天復帰の田中が2年契約を選んだ理由 「オプトアウト条項」とは

2月1日(月)11時0分 ココカラネクスト

 ヤンキースからFAとなった田中将大投手が楽天に復帰した。現役バリバリのメジャーリーガーが、32歳という若さで国内復帰したことは、驚きをもって迎えられた。


 球界最高年俸となる推定年俸9億円での2年契約。一方で、今回の契約で注目を集めた点が一つある。今季終了後のオプトアウトという条項だ。

 耳に馴染みのないファンもおられるかもしれないが、特にメジャーリーグではよく見られる契約条項の一つ。複数年契約を結んだ際に、契約満了を経ずとも、途中で契約を破棄できる権利を指す。

 今回の国内復帰劇には新型コロナウイルスが大きく影響した。メジャー各球団は予算削減を迫られ、田中が残留を希望したヤンキースからは再契約のオファーがなかった。メジャーであれば年俸15億円以上とみられていた田中の年俸が払えないからだ。

 加えてメジャーリーグの公式戦開催自体、コロナの影響ではっきりしていない。キャンプや開幕延期の可能性など不透明感が残る。そんな状況が田中を後押しした。

 例えば今季終了後、ワクチンにより劇的な環境改善がみられ、世界的にコロナの影響収束していたとしよう。そうなればメジャーリーグ各球団の予算の枠も広がる。そこで田中が、今のメジャーリーグならば再び挑戦してみたい、と思ったとしたら。その場合、形式上は2年契約だが、オプトアウト条項が優先され、田中は2022年の契約を破棄してメジャーリーグに新天地を求めることができる。

 田中自身、ネット配信された入団会見で、このオプトアウト条項を自ら明らかにした。2年契約を選んだ理由について問われると「2年という契約だが、1年終わった段階で球団とお話をさせていただく。どういうふうになるか自分の中でも分からないが、まだアメリカでやり残したことがあると思っている。選択肢、オプションを捨て去りたくなかったのでこういう契約をさせてもらった」と語った。

 実は田中とヤンキースの7年契約にも、このオプトアウト条項が含まれていた。田中は2014年からヤンキースと7年総額1億5500万ドル(約163億円)という巨額の契約を結んだ。その際、4年目の2017年シーズン終了後に、残り3年の契約を破棄してFAとなる選択肢が田中サイドに与えられていた。

 この時には田中がオプトアウトの条項を破棄し、残る3年間、2020年シーズンまでヤンキースに残留することを選択した。

 他にも、このオフにカブスからパドレスへトレードされたダルビッシュ有は、2019年シーズン終了後にオプトアウトできる権利を持っていた。その時にもオプトアウト権利を破棄し、残る4シーズンのカブス残留を決断。それだけに今回のトレード直後には、カブスへの未練を口にもしていた。

 果たして今回の田中の2年契約は満了されるのか。それともメジャー復帰というオプトアウトはあるのか。一つカギを握るのは、今回の復帰劇のきっかけともなった新型コロナウイルスの感染状況と言えるかもしれない。今季終了後でも収束の兆しがまだ見えず、状況は平行線をたどっているようなら、素直に残留だろう。一方で夏場以降、状況が劇的に改善されるようなら。その時には田中が再び海を渡ろうと思っても、楽天サイドには止める権利は残されていない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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