2024シーズン全J1クラブ戦力評価ランキング(20~16位)

2024年2月1日(木)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2月23日にサンフレッチェ広島VS浦和レッズというカードで幕を開ける2024明治安田J1リーグ。12月8日の最終節まで、全20クラブがそれぞれの目標に向かってしのぎを削る。


ここでは今季J1リーグで戦う20クラブを監督、ゴールキーパーとディフェンダ—(GKDF)、ミッドフィルダー(MF)、フォワード(FW)、クラブとしての継続性の5項目に分け、それぞれ10点満点(計50点満点)で採点しランキング。同点の場合は個が勝るケースが多いため、選手であるGKDF、MF、FWの点数を優先している。




ジュビロ磐田 写真:Getty Images

20位:ジュビロ磐田


計32点



  • 監督:7点

  • GKDF:7点

  • MF:6点

  • FW:6点

  • 継続性:6点


2023シーズンのJ2リーグで2位となりJ1復帰を決めたジュビロ磐田。昨シーズンは補強禁止処分中だったが、1年目の横内昭展監督が現実的に勝つ術を考え成果を挙げた。初めて率いたJクラブでの昇格は見事だが、J1リーグで指揮を執るのは今季が初めてとなる。


守護神は昨季29試合に出場のGK三浦龍輝と新加入で元日本代表GK川島永嗣による争いが予想される。センターバックにはJ1でも十分に通用するであろうDFリカルド・グラッサがおり、その他のDFも松原后やU-23日本代表候補の鈴木海音など十分にハイレベル。右サイドバックで10アシストを記録したDF鈴木雄斗が湘南ベルマーレに移籍したことを除けば、守備陣の不安は少ない。


MFでは山田大記や松本昌也、上原力也など実績十分。左サイドハーフで9得点を挙げたMFドゥドゥがジェフユナイテッド市原・千葉に移籍したが、アビスパ福岡から獲得したMF中村駿やロアッソ熊本から獲得したMF平川怜がどれだけフィットするか見どころだ。


ストライカーは昨季7得点のFW後藤啓介がRSCアンデルレヒトに移籍しており、昨季9得点のFWジャーメイン良やアトレチコ・ゴイアニエンセ(ブラジル)から新加入のFWマテウス・ペイショットらが切磋琢磨することに期待。




東京ヴェルディ 写真:Getty Images

19位:東京ヴェルディ


計33点



  • 監督:8点

  • GKDF:6点

  • MF:6点

  • FW:5点

  • 継続性:8点


昨季はJ2リーグ3位でプレーオフを勝ち抜き、16年ぶりのJ1昇格を決めた東京ヴェルディ。熱い指揮官である城福浩監督はさまざまな選手を積極的に起用しており、チームとの相性も良いと見受けられる。さらにJ1での監督経験もあり実績十分で、これはチーム最大の強みともいえる。


また、J2屈指の守護神GKマテウスやジェフユナイテッド千葉から獲得したMF見木友哉、ガンバ大阪から加入のFW山見大登らはJ1でも十分な実力者だ。だたし、J1で実績のある選手はそれほど多くなく、点取り屋をはじめ単純な戦力としては他クラブより一枚劣ると言わざるを得ない。


目標となるJ1残留を達成するには、各クラブから獲得した選手たちだけでなく下部組織から昇格したMF山本丈偉やFW白井亮丞など、育成を含めた総合的クラブ力が求められる。




湘南ベルマーレ 写真:Getty Images

18位:湘南ベルマーレ


計33点



  • 監督:6点

  • GKDF:6点

  • MF:7点

  • FW:5点

  • 継続性:9点


リーグ屈指のストライカーへと成長したFW大橋祐紀のサンフレッチェ広島移籍を止められなかった湘南ベルマーレ。チーム全体の人数も少なくなっているなか、タイプとしては大橋に近い新エース候補のFWルキアンに期待がかかる。


得点増という点では、ジュビロ磐田でルキアンと共闘したMF鈴木雄斗の獲得は大きい。その他は主力の移籍、即戦力の加入ともに少なく継続路線を採ったといえる。


クラブとして監督を信じ、目指すサッカーにブレがないことは素晴らしいが、昨季は目標に及ばない時期が続き選手起用に迷いがみられた。


また、主力にベテランが多く、将来のことを考えるとGKソン・ボムグンやDF杉岡大暉、MF田中聡、MF平岡大陽らに加え、さらなる若手の突き上げに期待したい。


ガンバ大阪 写真:Getty Images

17位:ガンバ大阪


計33点



  • 監督:6点

  • GKDF:7点

  • MF:8点

  • FW:6点

  • 継続性:6点


ダニエル・ポヤトス監督が続投となった昨季16位のガンバ大阪。監督の問題以上に、クラブとして明確な方向性が見えてこないことが気になる。


昨季はDF半田陸やDF黒川圭介、MFダワン、MFファン・アラーノなどが一定の活躍を見せたものの、FW宇佐美貴史やMF倉田秋などチームを長きにわたって支えてきた選手たちは力を出し切れなかった。


新加入選手では名古屋グランパスからDF中谷進之介、柏レイソルからMF山田康太、セレッソ大阪からMF鈴木徳真、清水エスパルスからMF岸本武流、横浜FCからFW山下諒也など、それぞれのクラブで出場機会を得ていた即戦力候補を多く加えたが、上位を争うには決め手を欠く印象。


指揮官が目指すサッカーの完成と、守備の安定を両立できるだろうか。




京都サンガ 写真:Getty Images

16位:京都サンガ


計34点



  • 監督:7点

  • GKDF:6点

  • MF:7点

  • FW:7点

  • 継続性:7点


リーグ13位で、J1復帰後2年目のシーズンを終えた京都サンガ。湘南ベルマーレ時代にJ1での実績があった曺貴裁監督は、現実を見ながら徐々にJ1仕様のチームに仕上げてきた。


昨季は不安定感こそあったが選手たちは着実に成長。なかでも、MF川﨑颯太やMF武田将平らを擁する中盤は見劣りしないものとなった。また、清水エスパルスから新加入のセンターバックDF鈴木義宜はJ1でも間違いのない選手。やや不安定だった守備陣の軸となることが期待される。


前線は昨季10得点のFW豊川雄太と7得点のFW原大智に、オーストラリアで得点を重ねた新加入のFWマルコ・トゥーリオ(セントラルコースト・マリナーズから移籍)がどれだけ融合できるか注目したい。

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