カタール戦、勝利への鍵は? ポイントは相手の「奇襲」。日本代表の対応力問われる決勝戦に

2月1日(金)10時49分 フットボールチャンネル

実は似た者同士の日本とカタール

AFCアジアカップ2019もいよいよ決勝戦だ。1日、日本代表はカタール代表と激突する。勝負のポイントはどこになるのか。日本が注意すべきはカタールからの「奇襲」だ。(取材・文:植田路生【UAE】)

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 AFCアジアカップ2019決勝戦で戦うカタール代表は、日本代表に似ている部分の多いチームだ。ボールを持つ=ポゼッションで相手を押し込むこともでき、全体で引く=守備的にもプレーできる。基本的には自分たちでボールを持って攻撃的に戦うことを得意とするが、守ってもこれまで6試合無失点で鉄壁だ。そこからのカウンターも鋭い。

 強さの根源は、その上に相手への対応力があることだ。フェリックス・サンチェス監督は徹底的に相手を分析し、急所を嫌らしく攻めてくる。また、攻撃パターンも分析し、個の力に頼らずに組織でしっかりと守ってくる。

 細部では異なるものの、全体像としてこれらは森保ジャパンも同じで、似た者同士の決勝戦と言える。

 カタールは個の力、組織力ともにアジアでは頭一つ出ている。これまであまり知られてはいなかったが、優勝候補・韓国を破ったのも偶然ではなく、決勝進出もサプライズではない。イランよりもやりにくい難敵だ。

 だが、アジアで抜き出ている強さは日本も同様で、個の力と組織力ではやや日本が上回っている。がっぷり四つに噛み合えば負ける相手ではない。

 もちろんそれはカタールのサンチェス監督も認識している。そうなると、日本の出鼻をくじくために奇襲を仕掛けてくるだろう。ポイントはGKだ。

カタールはどこで奇襲を仕掛けてくるか

 日本はボールをつなぐことができるチームのため、GK権田修一が大きく蹴るのではなくDF吉田麻也や冨安健洋に短いパスをつなぐことが多い。低い位置から丁寧にパスをつないで相手を崩そうとするためだ。そこを急襲しにくるだろう。

 快足FWアリらが一気にプレスをかけてくれば非常に危険だ。日本はそれをかわす能力ももちろんあるが、相手の能力を十分に把握していない試合序盤は、無理をすれば高い位置でボールを奪われ決定機を与えてしまう恐れがある。危険を察知したならFW大迫勇也めがけて大きく蹴ってしまうのも手だ。

 また、日本のプレッシングも十分に研究してくるだろう。カタールは4バックと3バック、2つのフォーメーションを使いこなし、試合中も変化をつけることがある。その可変式の良さを活かし、日本に混乱を与えるだろう。

 カタールのGKからビルドアップを始める場合、ある程度のパターンがある。日本はそこを読みプレスを仕掛けてくるが、さらにそこを裏読みしてくるだろう。ビルドアップ時にイレギュラーにポジションをチェンジし、ギャップができたところを一気にFWまでボールを運ばれる可能性がある。

 日本はMF以下の選手たちは相手の変化を観察し、釣られないことが重要だ。相手がおかしな位置に移動したからといって付いていきすぎると、実はそれがおとりでポッカリとスペースが空いてしまうと危険だ。

鍵握るのはセットプレーか

 カタールに不利な面がある。それは日程だ。カタールが準決勝を戦ったのは29日で、日本より1日遅い。30日は完全オフとし、31日は練習を行っていたが、日本対策は1日しかできていない。これは戦術家・サンチェス監督にとって大きな痛手となる。

 おそらくセットプレー練習までは落とし込めていないのではないか。基本的な日本のセットプレーパターンへの対応はしてくるだろうが、逆に日本の意表を突くようなフリーキックなどの練習はできていないはずだ。

 高さでは日本はカタールより優位に立っており、セットプレーは1つの鍵を握る。前半はわざと同じパターンでのみ動き、カタールにイメージを刷り込ませた後半に変化をつけて仕留めるのもいいだろう。

 日本は普通に戦えば負けない。だが、カタールもそれはわかっていて「普通ではない状態」を作り出してくるだろう。日本としては焦らずに「普通の状態」に戻すことが重要だ。試合中に修正できるか、対応力が問われる一戦になる。

(取材・文:植田路生【UAE】)

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