田中将大を「知らない」パの強打者たち。新たな名勝負は生まれるか

2月1日(月)6時35分 Sportiva

 8年ぶりに日本に帰ってきた"マー君"はどんな投球を見せるのだろうか。

 1月29日に楽天と契約を結んだ田中将大は、ヤンキース移籍前の2013年に24勝0敗、防御率1.27という恐るべき成績を残している。さらに、復帰勝利を挙げた瞬間にNPB通算100勝を達成することになる。

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 だが、迎え撃つパ・リーグ各球団の情勢も、当然8年前とは異なる。とくに田中がヤンキースに移籍した2014年以降にプロ入りした打者が、続々とスターへと上り詰めている。そんな「田中を知らない強打者たち」を挙げてみよう。


昨シーズン、パ・リーグの首位打者に輝いたオリックスの吉田正尚
 2018年、2019年とパ・リーグを連覇した西武は、田中を知らない強打者の宝庫である。田中と対戦経験のある主力は中村剛也と栗山巧くらい。森友哉、山川穂高、外崎修汰、源田壮亮と、2014年以降に入団した選手が続々と主力に君臨している。

 とくに森と山川が田中とどんな名勝負を繰り広げるのか、想像するだけで胸が躍る。ともに昨季は不振や故障で本来のパフォーマンスとは程遠く、今季は出直しのシーズンになる。森はスピードボールに強く、山川はあらゆる球種をスタンドに放り込む技術がある。いくら百戦錬磨の田中といえど、西武打線が本調子を取り戻したら封じるのは至難の業だろう。

 田中との対戦が待ち遠しいという意味では、2016年に入団したオリックスの主砲・吉田正尚も外せない。

 昨季は打率.350で首位打者を獲得しているが、この打者のフルスイングにはさすがの田中も脅威を感じるのではないだろうか。昨季は対右投手に打率.380、12本塁打と結果を残し、田中が得意とする高速帯の変化球にもうまくコンタクトできる。

 余談ながら「近年の田中をもっとも知る強打者」がオリックスにいる。昨季から加入したアダム・ジョーンズはオリオールズ時代に同地区のヤンキースとは何度も対戦経験があり、とりわけ田中には3本塁打と得意にしていた。ふたりとも当時とは状態が異なるものの、ジョーンズにとっていまだにいいイメージが残っているかもしれない。

 田中が楽天の日本一に大きく貢献した2013年よりあと、7回中6回の日本シリーズを制したのはソフトバンクである。

 もはや球界の顔となった柳田悠岐は田中との対戦経験があるものの、当時とは立場がまるで違う。2013年シーズン途中、故障が癒えてから本格的にレギュラーに定着しており、この年に104試合337打席に立った。同年限りでアメリカに渡った男と、同年からスターへの階段を上がった男。そんなふたりは1988年生まれの同学年である。

 高校2年夏に甲子園優勝投手。翌夏には伝説的な甲子園決勝を戦い、高卒1年目から活躍した田中。片や高校時代は無名で有名大学のセレクションにも落ち、地方大学からのし上がった柳田。両者の対照的な歩みも対決への興味をかき立てる。

 田中の楽天移籍が決まる前、メディアから田中との対戦が楽しみかと問われた柳田は「イヤです」と弱音ともとれるコメントを残したという。だが、2013年の田中との対戦成績は6打数3安打、打率5割と好結果を残している。

 また、田中は1月30日の楽天復帰会見で、対柳田の被打率5割の過去を認識していることを明かした。ともに球界を代表する存在として相対する今季、どんな結果が待ち受けているだろうか。

 成長途上の有望株が田中に挑む戦いにもロマンがある。ロッテには主軸としての試用期間中の安田尚憲や藤原恭大という逸材がおり、日本ハムには清宮幸太郎と野村佑希という左右のスラッガーの卵が腕を磨く。

 予定どおりセ・パ交流戦が開催されれば、セ・リーグの強打者との対戦も見応えがありそうだ。

 2013年時点でブレーク前だった鈴木誠也(広島)、山田哲人(ヤクルト)、高橋周平(中日)は、公式戦での田中との対戦経験がない。ほかにも2014年以降の入団だった岡本和真(巨人)、大山悠輔(阪神)、佐野恵太(DeNA)、村上宗隆(ヤクルト)らも「田中を知らない強打者たち」である。

 いずれにしても2021年が終わった段階で、田中に「NPBの強打者も手ごわかった」と思わせるような名勝負が繰り広げられることを期待したい。強打者たちの顔ぶれとポテンシャルを考えれば、それはきっと贅沢な要求ではないはずだ。


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