なぜ韓国MVPの“最強助っ人”は阪神で失敗したのか? 古巣復帰のロハスJr.が回顧した日本時代「悪い状態を引きずった」

2024年2月2日(金)11時0分 ココカラネクスト

韓国ではMVPにも輝き、「王」の異名を取ったロハスJr.。しかし、そのパフォーマンスは阪神では続かなかった。(C)Getty Images

 日本での“失敗”を糧に、元虎助っ人は捲土重来を期している。昨年12月に、KBO(韓国プロ野球)リーグのKTウィズと再契約を締結したメル・ロハスJr.だ。

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 21年から約2年間、阪神に在籍したロハスJr.。ただ、日本での成績は決して芳しくはなかった。前年にKOB(韓国プロ野球)リーグで打率.349、47本塁打、135打点、OPS1.097というハイアベレージを残した「最強助っ人」として鳴り物入りで入団した33歳だったが、新型コロナウイルスの感染拡大でチーム合流が遅れた影響もあって成績が低迷。NPBでの2年間で通算打率.220、17本塁打、48打点、OPS.697と結果を残せぬまま自由契約の憂き目に遭った。

 阪神退団後はメキシコリーグの3球団でプレーし、徐々に復調。今オフにはドミニカでのウインターリーグで6本塁打、19打点、OPS.848と結果を残すと、韓国時代の古巣であるKTウィズと1年90万ドル(約1億3050万円)の再契約を勝ち取った。

 まもなく迎える春季キャンプに向け、現地時間1月29日に来韓したロハスJr.。アジアでふたたび声価を高めるべく燃える33歳は、地元メディア『My Daily』などの取材に「日本やアメリカのチームからもオファーはあったが、韓国は第2故郷だし、(古巣の)KTを選ぶのは当たり前だと感じていた」と回答。そして、不遇をかこった阪神時代に対する自らの考えを語っている。

「日本に行った1年目は間違いなく新型コロナでチーム合流が遅れた影響があった。2年目は1年目の悪い状態をそのまま引きずってしまった。日本と韓国はどちらも好きだが、どちらかと言えば、韓国は、より“スモールベースボール”を好む日本よりもホームランや長打を要求されるケースが多いと思う」

 今は「ドミニカで身体も作ってきたし、調子がいい」というロハスJr.。2020年にKBOリーグで打撃2冠(本塁打、打点)、MVP、ゴールドグラブとタイトルを総なめにした最強助っ人が、日本での失敗を払拭できるかを興味深く見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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