B1リーグ・シーホース三河、大怪我から314日ぶりにコートに戻ってきたシェーファーの復帰戦を勝利で飾る!

2024年2月5日(月)10時10分 ココカラネクスト

 シーホース三河は2月3日(土)、4日(日)、ホームのウィングアリーナ刈谷で信州ブレイブウォリアーズと2連戦を行った。

迎えたGame1。後半からディフェンスの強度を上げ、ガードナーの28得点、314日ぶりにコートに戻ってきたシェーファーの3Pシュート、西田公陽のプロ初得点など、出場選手全員が得点をマークし9点差で快勝した。

連勝をかけたGame2は、序盤から強固なディフェンスでリードを広げる。1試合通じて攻守の強度を落とすことなく、13点差で同一カード2連勝を飾った。

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—試合結果—
2024年2月3日(土)
三河 〇 85 – 76 ● 信州
(三河通算成績 23勝12敗)

1Q 三河 21–17 信州

12-0の好発進も、追い上げを許して4点差で1Qを終える

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#43イ、#54ガードナー。

立ち上がりからディフェンスとリバウンドでハードワークし、#54ガードナーと#11久保田の連続3Pシュート、#43イのアタックで8-0の好スタートを切る。

信州は選手交代とタイムアウトで流れを変えようとするが、#0オーガストが強烈なブロックショットをお見舞い。オフェンスでも2連続でダンクを叩き込んで12-0とリードを広げる。

信州#25マッツに3Pシュートを決められるが、#54ガードナーが3Pシュートで返上して主導権を渡さない。

残り4分半に大怪我から復帰した#32シェーファーがコートに立つと、アリーナ全体から温かい拍手が送られる。

しかしその後は得点を伸ばせず、残り2分に信州#0アバリエントスの3Pシュートで3点差に詰められる。#10レイマンのフリースローで突き放すが、信州#0アバリエントスのバスケットカウントで2点差に。#54ガードナーがリバウンドを押し込んだところで終了のブザーが鳴る。

2Q 三河 42–41 信州 (三河 21–24 信州)

満遍なく得点も、インサイド攻撃に苦戦し1点リードで後半へ

スタートは、#1中村、#10レイマン、#16西田、#43イ、#54ガードナー。

信州に先制されるが、#54ガードナーの1on1、#1中村のキックアウトから#10レイマンが3Pシュートを沈めて点差を広げる。

信州#21トンプソン、#25マッツにインサイドを攻められて4点差とされるが、#16西田がフェイダウェイでプロ初得点を挙げて流れを渡さない。

信州#25マッツに手を焼くも、#27石井のミドルシュート、#18角野のドライブ、#11久保田のカットインなどバランス良く得点を重ねて対抗。残り2分に#10レイマンがスティールからダンクを叩き込んで8点のリードを作る。

終盤にも信州#25マッツに連続得点を許し、1点差に追い上げられてハーフタイムを迎える。

3Q 三河 66–54 信州 (三河 24–13 信州)

ゾーンディフェンスで信州のインサイド攻撃を封じ、リードを12点に拡大

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#27石井、#43イ、#54ガードナー。

信州#25マッツのダンクで逆転を許す。#0オーガストのフリースローですぐにリードを取り返し、さらに#54ガードナーがポストアップからバスケットカウントを獲得。ダブルチームで信州のミスを誘発するなど強度の高いディフェンスを遂行するが、アウトサイドシュートを決め切ることができず突き放すことができない。

開始2分半に信州#14星野の3Pシュートで再び1点差に詰め寄られるが、#43イのドライブから#54ガードナーが3Pシュートを決めて逆転を許さない。

ゾーンディフェンスでインサイドを固めて信州#25マッツの得点を許さず、#11久保田のドライブから#43イを経由して#54ガードナーが3Pシュートを射抜いて53-46と抜け出す。

終盤は3Pシュートの応酬となり、残り1分に#32シェーファーが3Pシュートを決めると、会場は“大青援“に包まれる。終了間際にも#10レイマンが3Pシュートを沈め、12点リードで最終Qへ入った。

4Q 三河 85–76 信州 (三河 19–22 信州)

勝負どころでイが攻守に躍動。9点差で勝利

スタートは、#0オーガスト、#1中村、#10レイマン、#16西田、#43イ。

立ち上がりにターンオーバーからファストブレイクを許すが、エンドスローから#10レイマンがゴール下で合わせて取り返す。

信州#3ドンリーに3Pシュートを決められるが、#0オーガスト、#54ガードナーが次々と3Pシュートを決め、開始4分に74-59と15点のリードを得る。

#16西田が持ち味のディフェンス力を発揮し、スティールからのファストブレイクで#1中村が得点して、観客を沸かせる。

信州も#25マッツ、#3ドンリーが奮起するが、#43イが信州のディフェンスをものともしない力強いドライブで点差を15点に戻す。

残り2分半に信州#11石川のファストブレイクで7点差に追い上げられるが、#43イがドライブでバスケットカウントを獲得。さらに続くディフェンスでもリバウンドをもぎ取る勝負強さを見せる。

信州は#0アバリエントスの3Pシュートなどで喰らいつくが、落ち着いて試合を締め、85–76の9点差で快勝した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

前半は及第点を与える事ができたと思います。ハーフタイムで調整した部分を遂行力高くやり切ってくれました。コーチのプランを忠実にコート上で表現してくれる選手たちを改めて誇りに思います。

そして3、4Q後半にかけてハードにプレーしてくれたことが最終的な勝利に繋がったと思います。

-10ヶ月ぶりに戻った#32シェーファー選手、初めてホームゲームでコートに立った#16西田選手について一言。
はじめにシェーファー選手について。つらいリハビリをしている姿も観ていましたし、その後のハードワークを乗り越えてくれてコートに戻ってくれたことを心から嬉しく思っています。

コートに立った瞬間の彼の気持ちを考えると、色々な感情があったと思います。またそれは支えてくれた彼の家族や、ファンの皆さまにとってもかけがえのない瞬間だったと思います。

シェーファー選手は様々な新しい武器をもたらしてくれる存在だと思います。もちろん今後はプレータイムなど考えていきますが、大きな選択肢を与えてくれる選手です。何より復帰初戦としては素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと思います。

#16西田選手について。ハードにプレーしてくれて素晴らしいプレーをしてくれたと思います。それ以上に評価したいのは、しっかりスカウティングレポートを読みこんで自分たちのゲームプランを頭に入れてコートに立ってくれたことです。

彼をコーチすることを楽しくできていますし、今日の試合を観て彼には明るい未来が待っていることを感じました。また、チームにもしっかり溶けこんでいます。それは日々のハードワークを周りの選手たちが認めているからだと思います。彼が2点を取ったときのベンチの雰囲気を観ていただければ、皆さまも感じていただけるかと思います。

彼だけでなく、チームで途中加入するというのは難しいことではありますが、しっかりチームの戦術・戦略を理解して他のチームメイトの信頼を勝ち取ってプレーできるというの本当に素晴らしい選手だと思います。精神的に強くフィジカルもタフな選手だと改めて実感しました。

—試合結果—
2024年2月4日(日)
三河 〇 80 – 67 ● 信州
(三河通算成績 24勝12敗)

1Q 三河 22–15 信州

中外から得点を重ね、幸先の良いスタートを切る

信州#21トンプソンに先制されるが、#11久保田がすかさずドライブでやり返す。開始2分、信州#3ドンリーにゴール下での得点を許すものの、#0オーガストがインサイドで奮闘する。

その後は信州にゴール下を攻められて追う展開が続くが、#10レイマンが3Pシュートを射抜き、7-8と点差を縮める。さらには#11久保田のフローター、#1中村のカットインで逆転に成功。

信州#26ブラント、#0アバリエントスの連続得点で再逆転されるも、#54ガードナーの3Pシュートで試合を振り出しに戻す。

残り3分にはゾーンディフェンスを展開し、#43イがスティールからそのままファストブレイクを決め、16-14と逆転に成功する。終盤には#54ガードナーが連続で3Pシュートを射抜き、22-15とリードを広げ1Qを終える。

2Q 三河 41–36 信州 (三河 19–21 信州)

オーガストが10得点で牽引しリードを保つ

スタートは、#0オーガスト、#16西田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

#54ガードナーの鋭いパスから#18角野が先制点を獲得。開始30秒、#0オーガストがリバウンドから加点し、26-15とリードを二桁に広げる。信州#0アバリエントスに得点されるも、#0オーガストがダンクを返上して主導権を譲らない。

開始4分には、激しいディフェンスから#11久保田がスティールし、#18角野がファストブレイクを決めて34-24とリードを二桁差に広げる。次の信州の攻撃でも24秒バイオレーションを奪うなど強度の高いディフェンスを継続する。

#0オーガストのゴール下での得点、#10レイマンのブロックショットでリードを保つが、オフィシャルタイムアウト明けは得点できない時間が続き、信州#25マッツ、#3ドンリーに連続して得点されて8-0のランを許す。

我慢の展開が続く中、#10レイマンが3Pシュートを射抜き、悪い流れを断ち切る。終盤には、信州#25マッツにバスケットカウントを与えるも、#10レイマンが冷静にジャンプシュートを決め、41-36とリードをキープしハーフタイムに突入する。

3Q 三河 62–48 信州 (三河 21–12 信州)

ハードなディフェンスからファストブレイクを展開、リードを14点に広げる

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#27石井、#43イ。

信州#14星野に先制点を取られるも、#27石井のゴール下のアタックですかさずやり返す。さらにリバウンドから#11久保田がアーリーオフェエンスを展開して#10レイマンがレイアップを決める。

その後は信州#25マッツのダンクを許すが、#11久保田が3Pシュートを射抜く。ここで信州はタイムアウトを要求するが、粘り強いディフェンスで信州のインサイド攻撃を封じ、#11久保田が3Pシュート時に獲得したフリースローをすべて決めて、51-40とリードを広げる。信州は#25マッツのゴール下で食い下がるが、#10レイマンがドライブからバスケットカウントを獲得して主導権を渡さない。

残り5分には#10レイマンから#0オーガストへの強力なアリウープが炸裂。会場が大熱狂に包まれる。さらに#10レイマンは連続してバスケットカウントを獲得し、残り3分に62-44とリードを18点に広げる。

終盤は得点できない時間が続き、信州#25マッツ、#21トンプソンの反撃を許すが、62-48と二桁リードを保って最終Qを迎える。

4Q 三河 80–67 信州 (三河 18–19 信州)

要所で3Pシュートを射抜き、13点差で快勝

スタートは、#0オーガスト、#16西田、#18角野、#43イ、#54ガードナー。

#43イのドライブに合わせた#0オーガストが先制点を挙げる。さらに#0オーガストがドライブからバスケットカウントを獲得して66-48とリードを広げる。

信州は#21トンプソンの個人技で打開を試みるも、華麗なボールムーブから#18角野が冷静に3Pシュートを沈めてリードを21点に拡大する。

その後は信州#11石川、#0アバリエントスに連続で3Pシュートを決められるも、#18角野が3Pシュートを返上し、オフィシャルタイムアウトに突入。

残り2分には、#16西田のスティールからファストブレイクを展開。#11久保田がボードを使ったお洒落なアリウープパスを披露し、#0オーガストがダンクでフィニッシュする。

信州#25マッツ、#14星野に得点を重ねられるが、#21橋本が3Pシュートを沈め、信州の反撃を許さない。最後まで安定した試合運びでゲームを締めくくり、80-67と13点差で連勝を飾った。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

昨日よりも改善が見えた試合でした。伝えたのは2点で、ペイントしっかり守り切ること、リバウンドを取り切ることです。

昨日の試合ではオフェンスリバウンドを「18」取られてしまいましたが、その点を調整し選手たちが遂行して、今日は「8」と半分以上の数字に減らすことができました。

伝えたことを選手たちがしっかり理解して遂行できるチームになってきたと感じていますし、何よりやり遂げた選手たちを誇りに思っています。

-本日活躍された#11久保田選手についての評価はいかがでしょうか。
過去見てきたポイントガードの中でも屈指のスマートさを持った選手だと思います。

もちろん言葉の壁というものがありますので、英語の堪能な選手たちとは違い100%意思疎通ができているとは言えませんが、ゲームを理解し、流れを感じてプレーすることのできる選手だと思います。

そして素晴らしいパスの能力を持っています。コートに立っているチームメイトがどのタイミングで、どういったボールが欲しいかを感覚的に理解できている選手だと思います。

ただし、まだ色々な部分で向上の余地のある選手ですので、彼の成長を見続けることがとても楽しいですし、コーチングしていて楽しい選手です。

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