2020年は天才少女ガウフから目が離せない

2月4日(火)17時0分 SPAIA

アメリカの女子プロテニス選手コリ・ガウフⒸゲッティイメージズ

Ⓒゲッティイメージズ

話題づくしの全豪で脚光を浴びた15歳

オーストラリアを襲う森林火災、ニック・キリオスの活躍、キャロライン・ウォズニアッキの引退、ケニンの躍進、美女審判と、大会を通じて話題に事欠かなかった2020年の全豪オープンテニス。

中でも注目したいのが、3回戦で前回女王大坂なおみを下したアメリカの15歳、コリ・ガウフ。期待の若手が毎年現れる女子テニス界でも、近年まれにみる逸材だ。今年のWTAでは、彼女が旋風を巻き起こすかもしれない。

ビーナスを連続撃破、大坂にリベンジで注目

ココ・ガウフは2004年生まれのアメリカ出身で、長身と長い手足が特徴。ジュニア時代から才能は広く知られており、2018年には全仏オープンのジュニアシングルスで史上2番目の若さで優勝している。

2019年のウィンブルドンでは、憧れのウィリアムズ姉妹の姉・ビーナス・ウィリアムズとの1回戦で衝撃のストレート勝ちを収め、米国以外のテニスファンにもその名を知らしめた。この大会では初出場で4回戦進出という結果を残した。

全米オープン3回戦では「大坂なおみとの試合に敗れたあと、大泣きするガウフを大坂が励ます」というエピソードも良く知られている。また、10月のオーストリア・レディース・リンツでは早々にプロ初タイトルを手にしている。

そして、本戦出場3回目のグランドスラムとなった全豪オープンの1回戦で、昨年のウィンブルドンで撃破したビーナスとの再戦が実現。今回もガウフはミスの少ない落ち着いたプレーで大先輩から再びストレート勝ちを収め、3回戦で前回大会のチャンピオン大坂を破り、全米オープンのリベンジを達成した。4回戦で大会初優勝を果たすソフィア・ケニンに敗れたものの、大きな爪跡を残した。

粘り強さと冷静さが武器のオールラウンダー

ガウフのプレースタイルはオールラウンダーだ。大坂のように自分から攻めるというよりは、粘り強くボールを繋ぎ、相手のミスやチャンスを狙う。それを可能にするのが、底なしのスタミナと縦横無尽に駆け回るフットワーク。

反応速度が速く多少無理な姿勢でもしっかりと返球できる様は、男子だがノヴァク・ジョコヴィッチにも通じるものがある。局面に応じて効果的な返球ができるよう、素早く回り込んでフォアハンドで打つのも得意だ。

もうひとつの特徴が多彩なショット。フォアハンドが最大の武器で、大きなテークバックから放たれる一発は強烈だ。スピンとフラット、長短や左右の打ち分けは正確で、コートを守っているように見えて実は効果的なショットで攻めに転じていることもしばしばある。バックハンドでは、返球が難しい強いスピンがかかったスライスショットを得意とする。その打ち分けはとても冷静。

球足の速いグラスコートやハードコートで結果を残しているのは、このフットワークと多彩なショットとの相性が良いためだろう。

敗戦には悔し涙も、試合中は驚くほど冷静

どんな展開の試合でも対応できるオールラウンダーだが、大坂やセリーナのように圧倒的なサーブで試合の流れを一気に掴んでしまうタイプではない。また、大坂やセリーナはプレッシャーなどから自身の感情に飲まれてしまいアンフォーストエラーを積み重ねて自滅するケースが見られるが、ガウフは大崩れすることが少なく、若干15歳ながら芯の太さを感じさせる(まだプロでの試合数が少ないため、比較はフェアでないが)。

全米での大坂との試合、そして全豪でケニンに敗れた後には悔し涙を流すなど、15歳の少女らしさを見せたものの、試合中は驚くほど冷静だ。

フェドカップ代表にも選出

全豪オープンで4回戦進出を果たしたことでWTAランクも67位から51位に上昇したガウフは、さっそく米国代表として2月のフェドカップ予選のメンバーに選ばれている。チームメイトには憧れのセリーナ・ウィリアムズと、全豪女王のソフィア・ケニン、アリソン・リスク、そしてダブルスの名手ベサニー・マテックサンズが招集された。

この強力なチームメイトの中ですでにグランドスラム本戦出場を果たし、シングルスとダブルスでプロのタイトルを手にしているガウフは、最年少でありながらただの若手枠ではなく十分な戦力として見られているはず。

「東京五輪出場を目指す」と公言している彼女は、2020年大きな飛躍を遂げるかもしれない。

SPAIA

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