「マン振りの重要性」巨人・大久保打撃チーフコーチが明かす、坂本勇人再生法の「極意」とは

2023年2月6日(月)18時40分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 今季、巨人はAクラスへの返り咲きはもちろん、ペナント奪還を期すシーズンとなる。今オフは「お家芸」とも言われたFAでの大物獲得の話題は無く、若手からベテランまで現有戦力の底上げ、強化が巻き返しの大きなポイントだ。

 その中でも2023年、大きな期待を受けるとともに、強い覚悟でシーズンに挑むのがプロ17年目の坂本勇人内野手(34)だ。昨年は、開幕直前も含め3度、負傷により戦線を離脱。2008年以来続いていた規定打席や二桁本塁打にも届かず、不本意な数字に終わった。さらにチームもBクラスでシーズンを終えたことで、長年、野手陣の中心となってきた生え抜きの不振が、そのまま順位に映し出される結果となってしまった。

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 現在行われている春季キャンプでは、坂本も意欲的に打ち込んでいることが伝えられており、午前7時からの練習にも参加し、連日、若手や他のベテランとともに汗を流している。そして2シーズンぶりの開幕スタメンの座を手繰り寄せようと必死な表情もみせ、チームとともに復活を目指す坂本に「再生」へのアドバイスを送る声も聞こえてきている。

「勇人もヤバイ。レギュラー取られちゃう」

 そう危機感を口にするのは今季より巨人に復帰した大久保博元1軍チーフ打撃コーチ(56)だ。球界OBである高木豊氏のYouTube動画『TAKAGI YUTAKA BASEBALL CHANNEL』にゲスト出演した大久保コーチは、2月4日に配信された動画において、自身の打撃理論を説きながらベテランに対し再起へのエールを送っている。

 大久保コーチは動画の中で、今季の巨人の注目選手として、広岡大志(25)、北村拓巳(27)の名前を挙げながら同ポジションの坂本のレギュラーが危ういと危惧。さらに秋季キャンプでの坂本の打撃練習で、打球速度が著しく衰えていたとのエピソードを披露している。

 その上で坂本にゴルフのスイングを例に出しアドバイスをしたとして「(ゴルフで)飛ばなくなった人が何をやるかというと、ラウンド中にマン振り(強振)を何回も入れるらしい。それで距離が戻る」と伝えたという。

 さらに「戻らない人もいると思うが、俺は絶対戻ると思う。お前の身体能力であれば。いかに振るかだと思う」とも本人に語ったと明かした。

 また昨季の不振については、坂本自身もボールが飛ばないことを自覚していたため、長打ではなくミートすることに比重を置いていたことも打ち明けられたと述べており、技術に頼ったことも原因の一つだったと指摘。大久保コーチは「あいつが振ってくれれば。あとは意欲」と見解を示している。

 動画の終盤では高木氏からも練習量が必要だとして「WBCに出てる場合じゃないんだな」と話すと、大久保コーチも「(出てる場合)じゃないんですよ。振る時間が欲しいんですよ」と実戦以外でもスイングすることの重要性を強調した。

 多くの若手選手の台頭もあり、背番号6ももはやレギュラーが安泰ではないことは明らか。それでも、再びチームの先頭に立ち、巨人を勝利に導く存在となってくれることを期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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