「やや不公平にも」伊藤美誠のパリ五輪代表漏れは中国メディアでも賛否両論「張本を選んだのは勇気の表れだ」

2024年2月6日(火)6時30分 ココカラネクスト

パリ五輪の代表から外れる伊藤。この選考は“卓球大国”でも大々的に報じられている。(C)Getty Images

 日本卓球協会は2月5日に記者会見を開き、五輪代表3枠を発表した。

 男子は、シングルス代表の張本智和(智和企画)、戸上隼輔(明治大学)に加え、団体戦に篠塚大登(愛知工業大学)が選出。女子は早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)がシングルス代表となり、そして団体戦のメンバーには張本美和(木下グループ)が名を連ねた。

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 この選考により、女子では東京五輪で金、銀、銅のメダル3つを獲得した伊藤美誠(スターツ)がパリ五輪の出場を逃す結果となった。約2年に渡り繰り広げられ、ポイント対象となる最後の大会となった『全日本選手権』までもつれ込んだ“選考レース”では3番手となっていた23歳だが、4番手となった期待の有望株である張本(美和)が切符を掴む形となった。

 五輪女王のメンバー落ちという一報は、日本を「強敵」と見る“卓球大国”でも小さくない衝撃を与えている。中国のスポーツポータルサイト『捜狐』は今回の選考について「張本美和は15歳と伊藤よりも若く、将来的に見ても価値があると判断されたのだろう」と分析。そのうえで「選考レースの3位にいた彼女がメンバーから漏れるのはやや不公平にも思える。伊藤は日本女子卓球史上ナンバーワンの地位にあり、その座は誰にも奪うことはできないはずだ」と断じている。

 また、中国のスポーツ専門メディア『新浪体育』は「経験値という点で張本が伊藤よりも劣るのは当然だ」と指摘。そして、「それでも日本卓球協会が張本を選んだのは、勇気の表れだ。彼女はこの1年で急速に成長した」とし、フレッシュさに対する警戒を強めている。

「張本は若く、エネルギッシュで、意欲的であり、何よりもオリンピック出場に熱心だった。一方で伊藤はパリ・オリンピックのシングルス出場権を逃した後に落胆し、オリンピック出場を断念するつもりでもあった。こうしたメンタル面の状況から判断しても、今は伊藤よりも張本の方が上だ」

 海外でも大々的に報じられている日本卓球界の選考模様。その判断に対する反響はしばらく広まり続けそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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