「東京五輪後に調子は急落」伊藤美誠のパリ五輪落選に中国メディアも衝撃「4年後に会おう」とエールも

2024年2月7日(水)7時9分 ココカラネクスト

伊藤のパリ五輪落選に中国メディアも衝撃を受けているようだ(C)Getty Images

 日本卓球協会が2月5日、パリ五輪の代表候補予定選手を発表し、女子の団体戦メンバーとなる3枠目に15歳の張本美和(木下グループ)を選出した。これにより、伊藤美誠(スターツ)の代表落選が決定し、3大会連続五輪出場の可能性が消滅した。

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 伊藤は先月末に開催された全日本選手権でシングルスの出場枠獲得を目指したものの、故障の影響もあり勝ち上がることができず、6回戦で敗退。すでに代表の座を確定させていた早田ひな(日本生命)に次ぐ2枠目の座を逃すこととなった。

 大会後の会見では、シングルス枠への強いこだわりがあったことなどを涙ながらに語っており、団体戦選出時の出場に関して言葉を濁す様子もみられた。

 結果的に3枠目にも選ばれず、選考ポイントでは伊藤に次ぐ4位の張本美和が選出。女子日本代表の渡辺武弘監督は、15歳という伸び盛りの年齢に加え、国際試合での戦績などが理由であると明かしている。

 2016年のリオ五輪、2021年の東京五輪と、過去2度の五輪でメダルを獲得した伊藤の落選は海外でも伝えられており、ライバルである中国メディアでは、日本卓球界のレベルの高さを指摘している。

 ポータルサイト『捜狐』では、2月5日の日本代表メンバー発表を受け、五輪出場を逃した伊藤について「かつて彼女は、自らの力で卓球界の流れを一変させたが、パリ五輪で落選した」と報じた。

 また「2021年、伊藤美誠はキャリアのハイライトの瞬間を迎えた。水谷隼とともに、オリンピック史上初の混合ダブルス金メダルを獲得した」と綴っており、その一方で「しかし、東京オリンピック後、伊藤美誠の調子は急落し、卓球代表チームでは主力選手に一度も勝てなかったばかりか、国内でも連敗を喫した」と近年の不調を振り返った。

 そして同メディアは、張本の五輪代表選出にも触れながら、「日本の卓球界は競争が本当に熾烈と言わざるを得ない」として、日本卓球界の現状への印象も綴っている。加えて「将来に目を向けると、伊藤美誠が2028年のオリンピックに出場したいと考える可能性は高いとは言えない」としながらも、「彼女が再び中国チームと戦うチャンスはまだあるのだろうか?4年後に会おう」と伊藤の再起へ期待を寄せた。

 伊藤は十代の頃より日本卓球界のトッププレーヤーとして活躍し、五輪金メダリストとしてもその名を刻んだ。海外からもその動向に視線が向けられる中、もう一度、頂点への歩みはみられるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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