「投手・大谷」の25年中の復帰は不要!? 人知を超える二刀流の再起を元MLB戦士が疑問視「なぜ急ぐ? 全く意味がない」

2025年2月7日(金)6時0分 ココカラネクスト

再起に向けた見通しが明るくなっている投手・大谷。(C)Getty Images

 現球界で「唯一無二」の二刀流は復活なるか——。今季から投手として復活する見通しとなっているドジャースの大谷翔平を巡ってさまざまな意見が飛び交っている。

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 今シーズンのメジャーリーグにおいて最大級の注目を集めるトピックとなるのは間違いない。23年9月にキャリア2度目となる右肘の手術を行った大谷は、打者に専念。投手としては1年をかけてリハビリに没頭してきた。

 努力のかいもあって、復帰に向けた準備は着々と進んでいる。昨年11月のワールドシリーズ第2戦で負った左肩亜脱臼に起因する左肩関節唇(しん)の修復手術によってプランに遅れは出ているものの、シーズン中の復帰は決定的だ。指揮を執るデーブ・ロバーツ監督は「オフシーズンの最初のころに言ったように、日本では投げない」とした上で「早まるかもしれない」と5月中の復帰の可能性を論じている。

 ただ、キャリアで2度の肘の手術を執行した選手が、手術前と同レベルまで回復した割合は65.5%。1度目よりもリハビリは複雑という見方もあるため、ドジャースはより慎重になるべきだという意見を提唱する識者もいる。

 かつてマーリンズやレッドソックスで活躍したマイク・ローウェル氏は、MLBの公式ネットワーク局『MLB Network』の番組内で「ドジャースはオオタニが100%であることを確認するべきだ」と断言している。

 2007年のワールドシリーズでMVPに輝いた名手の論拠は明白。それはドジャース投手陣の圧倒的な選手層にある。今オフに2度のサイ・ヤング賞受賞実績を持つ左腕ブレイク・スネルを獲得したチームは、山本由伸、タイラー・グラスノー、佐々木朗希など多士済々だ。

 とりわけ先発陣は球界でも屈指の顔ぶれである。ローウェル氏は「ドジャースは6人、あるいは7人まで先発投手を配置して、時間をかけることもできる。地区だけでなくリーグ全体でも、どこよりも優れている。それなのになぜ(大谷の復帰を)急ぐんだ? 意味がない」と断じている。

「彼らはあまりにも選手層が厚い。それなのにオオタニの復帰を急がせるリスクを冒す意味がどこにあるんだ? 今、急ぐ意味は全くない。彼らはそれぐらいに才能に恵まれているんだ」

 異例の6人ローテ構想も模索するなど、「投手・大谷」の復帰に向けたプランをさまざまに練り続けているドジャース。誰もが関心を集める人知を超えた二刀流を再開させるために奔走する中で「なぜ急ぐんだ?」としたレジェンドの声はどう響くだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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