EURO2024の主役候補がズラリ!…昨年のU-20欧州ベストイレブンを紹介

2024年2月7日(水)20時8分 サッカーキング

ベストイレブンに名を連ねた選手たち [写真]=Getty Images

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 国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)が2023年におけるU−20ヨーロッパ年間ベストイレブンを発表しているので今回はそれを紹介しよう。

 IFFHSは、データなどを元に各大陸連盟におけるU−20世代のベストイレブンを発表。いわゆる次世代の“スター候補生たち”を選出している。注目のヨーロッパ(UEFA圏内)では、既に名だたるクラブで活躍している選手がズラリと顔を揃えた。それでは今夏にドイツで開催されるEURO2024でも主役となりそうな若き才能を見ていこう。

[写真]=Getty Images

■GK:セバスティアーノ・デプランシュ(パレルモ/イタリアU−21代表)


 GKに選ばれたのはセリエBのパレルモに所属する20歳のセバスティアーノ・デプランシュだ。名門ミランの下部組織で育ったデプランシュは、ヴィチェンツァを経て今シーズンからパレルモに在籍。未だ出場機会はないものの、2023年は年代別のイタリア代表で大活躍を見せた。昨年5月から6月にかけて行われたFIFA U−20ワールドカップでは度重なる好セーブを連発しチームの決勝進出に貢献。大会の最優秀GKにも選ばれた。

■DF:レヴィ・コルウィル(チェルシー/イングランド代表)


 3バックの一角に選出されたのはチェルシー所属するレヴィ・コルウィルだ。20歳の生え抜きセンターバック(CB)は昨シーズン後半戦にレンタル先のブライトンで主力に定着。今シーズンからチェルシーに復帰すると、主に左サイドバック(SB)として起用され続けている。昨年12月のマンチェスター・ユナイテッド戦では腕章を託されており、次世代のキャプテンとの呼び声も高い。昨年10月には記念すべきイングランド代表デビューも飾っている。




■DF:アントニオ・シウヴァ(ベンフィカ/ポルトガル代表)


 ポルトガルリーグで首位を走るベンフィカからは、屋台骨のCBが選出されている。20歳のアントニオ・シウヴァは弱冠18歳でトップチームデビューを果たすと即座に定位置を確保。そしてFIFAワールドカップカタール2022ではポルトガル代表に初招集され、グループステージで1試合に出場した。昨シーズンはベンフィカのリーグ優勝に貢献し、ベストイレブンにも選出。187㎝の恵まれた体躯を持つ冷静沈着なCBには、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーなどが関心を寄せている。

■DF:アレハンドロ・バルデ(バルセロナ/スペイン代表)


 最終ラインの3人目は20歳のアレックス・バルデだ。ラ・マシア出身の左SBは17歳でトップチームデビューを果たすと、昨シーズンはFIFAワールドカップカタール2022に出場したり、バルセロナを4年ぶりのリーグ制覇に導いたりと充実のシーズンを送った。ラ・リーガのベストイレブンにも選出された若武者は、今シーズンから背番号「3」を着用しレギュラーとしてプレーしていたが、先月24日の試合でハムストリングを負傷。手術の影響で今シーズン中の復帰は絶望と報じられており、EURO2024の出場も不透明となっている。

◼︎MF:ガビ(バルセロナ/スペイン代表)


 中盤の一人目は数々の最年少記録を塗り替えてきた“スペインの至宝”ことガビだ。バルセロナの生え抜きでもある20歳は、昨シーズンのラ・リーガを制覇したほか、スペイン代表としてUEFAネーションズリーグ(UNL)優勝も経験。しかし昨年11月の代表戦で右ひざ前十字靭帯を断裂する大ケガを負い、今夏のEURO2024には間に合わないと言われている。

◼︎MF:ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード/イングランド代表)


 イングランドが誇る若き怪物も当然ながら選出されている。現在20歳のベリンガムは昨年夏にドルトムントから1億300万ユーロ(約164億円)の移籍金でレアル・マドリードに加入するとゴールを量産。今シーズンはここまでリーグ最多の14ゴールをマークしており、昨年は21歳以下のベストプレーヤーに贈られる『ゴールデン・ボーイ賞』を受賞した。市場価値は世界最高額とも言われており、U−20世代に区切らずとも、今ならどんなベストイレブンにも選ばれるだろう。

◼︎MF:ワレン・ザイール・エムリ(パリ・サンジェルマン/フランス代表)


 フランスの“神童”こと17歳のワレン・ザイール・エムリも選ばれている。2022年8月に「16歳151日」でパリ・サンジェルマン(PSG)の最年少出場記録を打ち立てた若き才能は、1年目から公式戦31試合に出場しPSGのリーグ制覇に貢献。今シーズンは本職のボランチだけでなく、右SBもこなすなどプレーの幅を広げている。そして昨年11月には「17歳255日」にしてフランス代表デビュー。戦後の最年少出場記録を打ち立てると共に、いきなりゴールを決めて見せた。




◼︎MF:ジャマル・ムシアラ(バイエルン/ドイツ代表)


 この選手が未だにU−20世代だったことは驚きだが、今月26日に21歳の誕生日を迎えるジャマル・ムシアラもベストイレブン入りを果たした。16歳でチェルシーの下部組織からバイエルンに移籍すると、弱冠17歳にしてトップチームデビュー。今ではバイエルンとドイツ代表に欠かせなくなった攻撃のタレントは、今シーズンのブンデスリーガでは5ゴール・2アシストをマークしている。12月にはクラブ史上最年少でブンデスリーガ100試合出場を達成した。

◼︎FW:ラミン・ヤマル(バルセロナ/スペイン代表)


 前線は3枚。まずは16歳の“逸材”バルセロナ所属のラミン・ヤマルだ。ラ・マシア出身のウインガーは昨年4月に「15歳290日」で初めてラ・リーガのピッチに立ち、過去100年間におけるクラブの最年少出場記録を打ち立てた。そして9月には「16歳57日」でスペイン代表デビューを飾り初ゴールまでマーク。ガビが持っていた同国代表の最年少出場と最年少ゴール記録を更新した。




◼︎FW:ラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド/デンマーク代表)


 今月4日に21歳になったばかりのストライカーも選ばれた。昨年夏にアタランタからマンチェスター・ユナイテッドへ鳴り物入りで加入したラスムス・ホイルンドは、チャンピオンズリーグ(CL)で6試合に出場して5ゴールを奪う暴れぶり。プレミアリーグでは苦戦が続いたが、直近では4試合連続でネットを揺らすなど覚醒の兆しを見せている。191㎝の恵まれた体躯を活かしたパワフルな点取り屋は、デンマーク代表でも10試合7ゴールと活躍しており、EURO2024での活躍も期待できそうだ。

◼︎FW:シャビ・シモンズ(ライプツィヒ/オランダ代表)


 最後はオランダが誇る20歳のテクニシャン、シャビ・シモンズだ。バルセロナのカンテラで腕を磨いた同選手は、2019年にPSGへ移籍すると、昨シーズンはPSVにローン移籍しエールディヴィジ得点王に輝くなど大活躍。今シーズンはライプツィヒに貸し出されており、ブンデスリーガでもここまで5ゴール7アシストと圧倒的な存在感を示している。オランダ代表でもすっかりレギュラーに定着しており、今夏のEURO2024では母国の36年ぶりの優勝を目指す。

(記事/Footmedia)

サッカーキング

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