レスターのファン・ニステルローイ監督がマンUと初対決へ「古巣との対戦は特別なものだが…」

　レスターのルート・ファン・ニステルローイ監督が7日に『オールド・トラッフォード』で行われるFAカップ4回戦マンチェスター・ユナイテッド戦に向けた会見に出席し、“古巣対戦”への意気込みを語った。7日、クラブ公式サイトがコメントを掲載している。

　現在48歳のファン・ニステルローイ監督は、現役時代はPSVやマンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリードといったクラブで活躍。オランダ、イングランド、スペインすべてのリーグで得点王を記録し、マンチェスター・ユナイテッド時代には3年連続チャンピオンズリーグ（CL）の大会得点王にも輝いた。また、2003−04シーズンのFAカップでは決勝で2ゴールを挙げ、マンチェスター・ユナイテッドの同大会制覇に貢献した。

　引退後は母国で指導者キャリアをスタートさせ、2024年7月にマンチェスター・ユナイテッドのアシスタントコーチに就任。同年10月にエリック・テン・ハフ前監督が解任されると、暫定監督として指揮を執り、公式戦4試合を3勝1分けという最高の形で後任のルベン・アモリム新監督に引き継いだ。その後の去就が注目されたなか、12月に昇格組のレスターの監督に就任。初戦こそ勝利したが、就任後公式戦12試合で3勝8敗1分けと苦しんでおり、リーグでも降格圏内まで沈んでいる。

　1月26日のプレミアリーグ第23節トッテナム戦で勝利し、リーグ戦での7連敗をようやく止めたものの、直後のエヴァートン戦で0−4と大敗したレスター。ファン・ニステルローイ監督は、エヴァートン戦を振り返り、「辛く、とても残念だった。トッテナム戦でのパフォーマンスからこのような結果になることは予想していなかった」と、直近の敗戦に失望した様子を見せた。しかし、「我々にはまだ時間は残されている。好転することを信じている」と、巻き返しを期待した。

　そして、“古巣”マンチェスター・ユナイテッド戦については「（現役時代に）FAカップ決勝でゴールを決めたことは特別な想い出だ。今も当時のメダルは自宅にある」と、現役時代の栄光に振り返りつつ「古巣との対戦は特別なことだ。選手、コーチ、暫定監督としての歴史もある。しかし、今回はレスターが最高のパフォーマンスを発揮することに集中する」と、現在はレスターの指揮官であることを強調しながら勝利を誓った。

　指揮官として初めてマンチェスター・ユナイテッドと対戦するレスターのルート・ファン・ニステルローイ監督は、不調に陥るチームに復調の兆しを見せることができるのだろうか。注目の一戦はマンチェスター・ユナイテッドの本拠地『オールド・トラッフォード』で現地時間20時にキックオフとなる。


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