水原被告の実刑判決で証明された大谷翔平の“潔白” 米記者が陰謀論を一蹴「オオタニは本当に野球一筋の人間だ」
2025年2月8日(土)17時0分 ココカラネクスト
![](https://news.biglobe.ne.jp/sports/0208/1980950299/ckn_1980950299_1_thum800.jpg)
以前とは見違えるほどの風体で裁判所に姿を見せた水原被告。(C)Getty Images
衝撃的な事件が一つの節目を迎えた。
現地時間2月6日、米カリフォルニア州の連邦地裁は、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われていた水原一平被告に実刑判決を宣告。検察側の求刑通りに4年9か月の禁錮刑に加え、大谷への約1700万ドル(約25億6700万円)の賠償命令、そして内国歳入庁(IRS)に100万ドル(約1億5100万円)を支払うことを命じた。
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時代の寵児となったスーパースターの“盟友”——。そんな印象をお茶の間にも抱かせていた水原被告。それだけに次々と克明になっていった事件の内情、そして証言の嘘に対して驚きを隠せない。
昨年3月に韓国・ソウルで行なわれたMLB開幕シリーズの最中に突如として発覚したスキャンダル。米スポーツ専門局『ESPN』が第一報を報じた当初、水原被告が「彼は僕を助けてくれると言った」と証言したこともあって疑義は、他でもない大谷にも向けられた。
無論、大谷は真っ向から不正関与を否定。昨年3月26日に実施した異例の記者会見で「彼(水原被告)がそういうことをしていたというのもまったく知りませんでした」と語ったが、私生活も知る人間による不正行為の事実を本当に知らなかったのかと疑う声は尽きなかった。SNSでは「大谷は水原をスケープゴートにした」という陰謀論めいた意見も目立った。
しかし、一連の裁判で水原被告の証言内容の不安定さは露呈した。2月6日の量刑言い渡しの場でもジョン・ホルコム判事から「被告人自身が信頼を失墜させた。この手紙(水原被告が宛てた情状酌量を求めた書簡)は重要な事実を省略し、真実を偽って伝えている」と断じられたほどだ。
米メディアでもスキャンダルの終結に安どの声が広まっている。米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演した際に、次のように訴えかけている。
「彼(大谷)に関して不都合なことがあったという証拠は何もない。文字通りゼロだ。そろそろオオタニに関する陰謀論のようなものはやめるべきだ。彼は本当に野球一筋の人間だ。世界で唯一のあれだけの大金を盗まれたことを気付かない人かもしれない」
検察側の徹底した調査のかいもあって、“潔白”が完全に証明された大谷。はたして、盟友の裏切りにあった偉才の胸中はいかなるものか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]