BTCC:“悪童”ことジェイソン・プラトはスバル残留。新王者とのペア継続へ

2018年2月9日(金)16時43分 AUTOSPORT web

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権で『スバル・レヴォーグGT』を走らせるチームBMRは、シリーズの名物ドライバーであり“悪童”の異名をとるジェイソン・プラトと4年目の契約を結び、チームに残留することを発表。プラトにとって3度目となる王者獲得を目指すこととなった。


 現在50歳のプラトは、2015年にBMRレーシングに加入。ウォーレン・スコットと彼のチームであるBMRの躍進に貢献し、翌年にはブランニューとなる『スバル・レヴォーグGT』のシリーズ投入と、その開発推進役も務めた。


 プラトはBTCCの創設60周年記念となる節目の2018年シーズンに向け、昨季新王者となったアシュリー・サットンとのペアを継続。チームのセカンドドライバーとして、参戦以来初となるドライバーズランキング8位以内でのフィニッシュを逃した困難なシーズンを経て、自身3度目の王座獲得に集中すると語った。


「2018年は本当に楽しみにしている。エイドリアン・フラックスとチームBMRのスバル・レヴォーグGTがグリッド上でシャープな勢いを取り戻し、再びトップグループで戦う姿を見せなければならないからね」とプラト。


「いくつかの刺激的な新しいアップデートの開発が進行中だし、4月まで本当に待ちきれない気分だよ」


 チーム代表兼ドライバーであるウォーレン・スコットと、スバルUKのマネージングディレクターを務めるポール・タニクリフは、揃ってこの大ベテランとの契約更新を歓迎するコメントを残した。


「2018年シーズンのスバル・レヴォーグGTのドライバーズシートに、プラトを引き続き起用できて本当に喜んでいる」とタニクリフ。


「彼の経験はチームにとって非常に貴重なもので、成功を収めた17年に続いてレヴォーグをさらに強いマシンに育て上げる原動力になるだろう。彼のドライブで、スバルUKとチームBMRが引き続きBTCCでの成功を継続できると確信している」

新王者アシュリー・サットン(手前)と再びタッグを組むジェイソン・プラト

タイトルを争った16年から一転、17年シーズンはグリッド中団に沈むことが増え苦難のシーズンに

そんな中、ノックヒル戦ではポール・トゥ・ウインも飾るなど、大ベテランの妙味も見せた


 また、BMWワークス待遇に復帰した17年シーズン、ウエスト・サリー・レーシング(WSR)で3台目のBMW125i Mスポーツを走らせたアンドリュー・ジョーダンも、パーソナルスポンサーのパーテック(豪州の工業配管・潤滑油メーカー)との契約を更改。少なくとも2021年までBTCCのグリッドに留まることが決まった。


 2005年からパーソナル契約を続けてきたパーテックは、2010年シーズンにその範囲を拡大し、”パーテック・レーシング”としてシリーズにエントリーを開始。2013年にはホンダ・シビックでBTCCチャンピオンを獲得し、その他にもインディペンデント登録で3度のタイトルを獲得するなど、ジョーダンとともに成功を収めてきた。


 今回新たな3年契約に合意した両者は、WSRに残留が決まっている2018年の終わりまでは現行契約の期間となり、発行は2019年から2021年まで。ドライバーの個人スポンサーとしては異例の長期契約となる。


「パーテックと新たに3年に渡る契約更新ができて、本当にうれしい。とくに現行の契約が1年残っている状況での更新だからなおさらだ」と元王者のジョーダン。


「僕にとって、新たな複数年契約を結んで長期的にシリーズ参戦の補償を得ることはとても大きな意味を持つ。新しいシーズンに向け、自分自身がトラックでするべき仕事に集中することができるからね」


 近年はパーテックのコーポレートカラーであるブルーをベースに、イエローのサブカラーをまとったマシンに、クロームメッキ処理を施して戦ってきたジョーダンは、新たなカラースキームとなる2018年版BMW125i Mスポーツを、開幕に先立ち3月に開催される公式合同テストの”メディアデイ”の場でお披露目すると明かしている。

レッドブル同様、長期にわたりパーソナルを務めるパーテックとの契約延長を発表したアンドリュー・ジョーダン

2017年はWSRに移籍。初のFRマシンとなるBMW125i Mスポーツをドライブ。ラリークロスにも参戦するなど多彩さを見せた

WSRのロブ・コラード(左)、タイトル争いを展開したコリン・ターキントン(中央)と再びチームメイトとして2018年に挑む


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