3年ぶり開催の『第2回のじさんぽカート大会』はゲストに宮田&篠原を迎え盛況に終わる

2023年2月9日(木)8時0分 AUTOSPORT web

 2月4日、東京都足立区のCITYKARTで、全日本スーパーフォーミュラ選手権2年連続チャンピオンの野尻智紀、スーパーGT GT500クラスでDENSO KOBELCO SARD GR Supraをドライブする中山雄一、そしてGTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦し、GT300クラスでTANAX GAINER GT-Rをドライブする富田竜一郎の3人で成る『のじさんぽ』主催のカート大会が3年ぶりに開催された。


『のじさんぽ』は、メーカーやクラスを越え、公私ともに交流のある野尻、中山、富田の友人3人から成る。この日はCITYCARTで、ファンへの感謝を込めたカート大会を3年ぶりに開催した。


 SNSでの呼びかけに多くのファンが参加を希望し、当日会場には抽選によって選ばれた25名の参加者が集まった。野尻、中山、富田の3人はもちろん、スーパーGT公式応援団長のこにわさんをMCに、さらに豪華ゲストドライバーとして宮田莉朋と篠原拓朗というふたりの現役トップドライバーが参加。会場をさらに盛り上げた。


 受付が12時から開始されると、本格的なカートの初心者のための事前講習が行われ、オープニングセレモニーがスタート。3年ぶりの開催となったこのカート大会を中心となって準備した野尻からの挨拶からはじまった。


 最初のレースは、現役レーシングドライバー5人によるエキジビションレースからスタート。3位の選手にはMCこにわからQUOカードのプレゼントが用意された。序盤からトップ争いを演じたのは野尻と宮田、そしてこのサーキットをホームコースとする中山の3名。野尻が頭ひとつリードしたかに思われたが、1コーナーでまさかのクラッシュ。間隙を縫って宮田がトップを奪還。しかし、QUOカードを巡り最終ラップになると首位譲り合いの3位争いが展開された。最終的に賞を捨て1位となったのは宮田、そして注目のQUOカード争いを制したのは中山だった。


 続いて5組に分かれた参加者が1組5分の練習走行。そしてひとり5周を担当する耐久レース(第1ヒート)が開催された。このレースではドライバー交代時に5つのミニゲームが用意され、単純な速さでは決まらない不確定要素がレースを盛り上げた。青、赤、緑、橙、金の5色に分かれた各チームに5名の現役レーシングドライバーが講師として振り分けられると、レーシングドライバーたちの50mダッシュからレースがスタートした。


 シグナルブルーで一斉にダッシュした5名のドライバーのうち、フライング気味でスタートを切ったのは野尻だったが、休養明けのいきなりのダッシュで太ももに違和感(?)が発生。トップに立ったのは大きなストライドの中山で、担当チームのカートにタッチしてレースが始まった。参加者はカート経験のある者から未経験者までミックス。順位が混沌とする読めない展開で、宮田や富田といったドライバーが周回管理をしながら、レース中にも同じチームの参加者にていねいにドライビングのコツを伝授する場面も。


 第1ヒートでトップを飾ったのは中山擁する橙色チーム。そして第2ヒートは講師を入れ替えてスタート。第2ヒートは最終ドライバーを講師が担当し、白熱のドッグファイトに期待がかかった。ここで周回遅れとなった野尻は、コースをショートカットするという暴挙を繰り出してバトルを誘発。同一周回の富田に襲い掛かると、さらにトップ争いを演じる篠原と中山のバトルへ割って入る。これに会場は大爆笑。MCこにわも「野尻がやらかした!」と会場を盛り上げた。第2ヒートも中山が音頭をとった青チームが優勝。2ヒートのリザルトを合わせた結果、総合優勝は青チーム。豪華賞品をゲットしてカート大会は幕を閉じた。


 レース後は『のじさんぽ』3人の私物も当たる豪華じゃんけん大会も用意。サインや写真撮影にも応じ、ファンとの交流もしっかりと時間をとった。また、中山が協賛する病気と闘うこどもたちを支援する『メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン』への募金活動も実施され、有意義なエンディングとなった。


 大会を終えた野尻は「カートの台数の関係で人数制限を設けるしかなかったのが残念でしたが、無事開催することができてホッとしています。初回のときもファンの皆さんの笑顔が溢れていたのですが、そのときと比べても非常に良い大会になったかと思います。前回のリピーターの方々も半分くらいいらっしゃってくれたのも嬉しかったですね」と語った。


「自分たちとしては早く第2回を開催したいと思っていましたが、コロナ禍もあり情勢をしっかり見極めながらこの時期の開催となりました。シーズンオフといっても現役ドライバーの3人なので、いろいろと忙しいなか富田選手が全体的なまとめをしてくれ、中山選手がCITYKARTとのまとめごとを引き受けてくれたおかげで開催することができました」


「参加者の皆さんはもちろん、お手伝いをしてくれた方々を含め感謝しています。現役のうちに、こういったファンの皆さんと交流できるイベントをもっと開催していきたいと思っています。情報はSNSで発信していきますので、機会があったときはぜひご参加ください」と野尻は成功裏に終わった大会を振り返ってくれた。

『のじさんぽ』の野尻智紀&中山雄一&富田竜一郎
3年ぶりに開催された『第2回のじさんぽカート大会』の様子
第2回のじさんぽカート大会 レーシングドライバーたちの50mダッシュ
第2回のじさんぽカート大会 スタートドライバーにタッチするドライバーたち
3年ぶりに開催された『第2回のじさんぽカート大会』の様子
3年ぶりに開催された『第2回のじさんぽカート大会』の様子

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