バニャイア「バイクは快適。3日間でずいぶん改善した」とドゥカティ機に自信/MotoGPセパンテスト

　2月6〜8日、2024年MotoGPのセパン公式テストがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた。ドゥカティ・レノボ・チームは2023年に引き続き好調さを示し、フランセスコ・バニャイアとエネア・バスティアニーニがトップ3に食い込む走りを見せた。

　1月22日に体制発表会を行い、すでに2024年シーズンのデスモセディチGP24を発表したドゥカティ・レノボ・チーム。今回そのニューカラーリングをまとったマシンで、バニャイとバスティアニーニは走行を行っていた。また、同地で1〜3日に行われていたシェイクダウンテストではミケーレ・ピロがさまざまなパーツを一足先にテストをしていた。

　2023年のMotoGP王者に輝き、2連覇を達成したバニャイアはゼッケン『1』が掲げられたデスモセディチGP24をライド。初日は転倒があったものの、2日目以降も順調にテストをこなして3日間で151ラップを走破した。最終日には、非公式ながらもレコード更新タイムとなる脅威の1分56秒682まで自己ベストを縮めることに成功。今回のテストで王者の貫禄を見せつけたバニャイアは、マシンに好感触を抱いているようで、堂々の首位でテストを締めくくった。

　また、バスティアニーニは初日から3日間トップ5入りを果たし、バニャイアに続いて好調さを示した。2023年は怪我などにより数戦欠場を強いられてしまったが、今回チームメイトとともに順調にテストを進めていた。初日は、ピロがシェイクダウンテストで試したエアロボディをテストし、3日間で130周をこなした。最終的に自己ベストを1分56秒915まで短縮させ、バニャイアのタイムから0.233秒差の3番手につけた。

　トップ3に並んだふたりは、デスモセディチGP24に好感触を抱いており、今回のテストは実に有意義なものとなったようだ。上位4台を占め、引き続きドゥカティ勢が優勢を示す結果となった。

■フランセスコ・バニャイア
「バイクは本当に快適だと感じている。今シーズン初のタイムアタックで出したタイムは素晴らしかったが、これはテストであり、今日のコンディションは完璧だった。ただ唯一、今朝のスプリントレースのシミュレーションだけは完全に満足していない」

「小さなトラブルでペースが落ちてしまったが、スタートしていたし、ガレージに戻るのも嫌だったので最後まで続けた。いずれにしても、このマシンのポテンシャルを知っていることを証明できた。たった3日間でずいぶん改善した。まだ100％ではないけれど、そう遠くはない。今は80％くらいだと思う。カタールテストでは、異なるマップを試すけど、プログラムはセパンとほぼ同じになるだろう」

■エネア・バスティアニーニ
「この3日間のテストには満足している。バランスが良く、初日から良いスタートを切ることができた。今日はタイムアタックでも速く走ることができ、ここに来るまでは考えられなかった1分56秒台を記録することができた。昨年と比べると、タイムアタックが向上したことが重要だった」

「今朝はスプリントレースのシミュレーションを行ったが、リヤに振動を感じたもののペースは良かった。この3日間でポジティブなフィードバックが得られたが、今後はカタールでもう一度すべてを試して、異なるコンディションでのマシンの挙動を理解し、比較するためのデータを増やすことが重要だ。全般的には、パッケージはすでに良いレベルにある」

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