新天地フェラーリでは『リシャール・ミル』を身につけるハミルトン。スーツ発表時には約9200万円の時計を着用
2025年2月9日(日)7時30分 AUTOSPORT web

ルイス・ハミルトンのフェラーリへの移籍はF1界で話題となっているが、これはコース上のスピードだけでなく、コース外のスタイルも問われる。
メルセデスのスポンサーである時計メーカー『IWC』が7度のF1世界チャンピオンのために時間を計っていた時代は終わった。現在注目を集めているスクーデリアとの契約の一環として、ハミルトンは手首にずっしりとした新しい腕時計をつけている。これは60万ドル(約9200万円)の『リシャール・ミル』のRM74-02だ。
フェラーリの2025年用レーシングスーツの発表の際、ハミルトンとチームメイトのシャルル・ルクレールは、目立つ赤いスーツを披露しただけでなく、手首に着用するゴージャスなアイテムも光らせていた。ふたりのリシャール・ミルの腕時計は合わせて100万ドル(約1億5300万円)近くの価値があり、F1では正確な時間計測がラップ記録のためだけのものではないことを証明している。
ハミルトンのRM74-02は、オープンリンクブレスレットに18Kレッドゴールドとブラックゴールドカーボンを使用した傑作だ。この時計の開発には4年かかっており、金箔と融合したカーボンTPTの層を特徴としている。最も豪華なフェラーリの塗装さえも嫉妬させるほどの贅沢なディテールだ。そしてもちろん、6時の位置にトゥールビヨンが搭載されている。99%の人が理解できないような複雑な機構がなければ、これほど高級な時計に何の意味があるだろうか?
一方ルクレールは、チタンとレッドゴールドで作られた、33万5000ドル(約5128万円)の洗練されたリシャール・ミルRM72-01フライバッククロノグラフを身に着けていた。従来のクロノグラフとは異なり、このモデルはダイヤルのレイアウトが変更されており、サブダイヤルを1時、5時、9時の位置に配置している。
これらの時計は特別感を主張する一方で、あるターゲットとなり得る。2022年にイタリアでリシャール・ミルの腕時計を盗まれたルクレールに聞いてみればわかるだろう。その時計の価値は約32万ドル(約4896万円)だった。またマクラーレンのランド・ノリスも、ユーロ2020決勝戦中にウェンブリー・スタジアムで強盗に遭い、4万ポンド(約765万円)相当の時計を盗まれた。
したがって、ハミルトンとルクレールがグランプリの週末に緊張して手首に目をやることがあるとしたら、それは単にラップタイムのためだけではなく、高価なリシャール・ミルの宝物がしっかりと固定されていることを確認するためかもしれない。確かなことは、コース上でもパドック内でも、フェラーリの新しいスーパースターデュオは、スタイルと正確な時間で満ち溢れていることだ。結局のところ、マラネロでは勝つことだけが重要なのではなく、優雅なスタイルで勝つことが重要なのだ。
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