「見事という他にない」チェルシー撃破の殊勲弾を決めた三笘薫 再びの“大物食い”に英メディアが激賞「ミトマの質は否定できない」
2025年2月9日(日)10時36分 ココカラネクスト

落ち着いたトラップから鮮やかなループシュートを決めた三笘。(C)Getty Images
27歳のサムライが鮮やかなゴールで殊勲者となった。
現地時間2月8日に行なわれたFAカップ4回戦で、ブライトンはチェルシーとホームで対戦。2-1で接戦をものにした。
【動画】完璧な胸トラップから鮮やかループ弾 三笘薫のチェルシー戦ゴラッソ
この一戦で勝利に結びつく決定的な仕事をやってのけたのが、ブライトンの三笘薫だ。お馴染みの4−2−3−1の左サイドハーフで先発した背番号22は、1-1の均衡状態が続いていた57分に見せ場を作る。
ジョルジニオ・リュッターのややアバウトな浮き球のパスをペナルティエリア左で落ち着いて収めた三笘は、飛び出してきた相手GKロベルト・サンチェスの動きを見極め、絶妙なループシュート。これで華麗にゴールネットを揺らす勝ち越し弾となった。
終盤にチェルシーの反撃を受けるも、何とかしのいだブライトン。公式戦では2試合ぶりのフル出場を果たした三笘の貢献もあり、FAカップ5回戦進出を決めた。
三笘が公式戦でゴールを決めたのは、1月19日のプレミアリーグ第22節のマンチェスター・ユナイテッド戦以来。メガクラブを相手にした立て続けのゴラッソには地元メディアからも称賛の声が相次いだ。
ロンドンの日刊紙『Evening Standard』は、「ブルース(チェルシーの愛称)は、カオル・ミトマの完璧なゴールでFAカップから散る」と代表FWを絶賛。英衛星放送『Sky Sports』は「不注意さだけでなく、ゴール前での決定力の欠如も露呈した」とチェルシーを非難。その上で「ミトマのゴールは見事という他にない」と激賞した。
英公共放送『BBC』でも「チェルシー守備陣の緩慢さは目立ったにせよ、試合の決着をつけたミトマの巧みなタッチの質は否定できない」と称賛された三笘のゴラッソ。まさに惚れ惚れする一撃によって名門を打ち破った自軍を指揮官も褒めちぎる。試合後に『Sky Sports』のフラッシュインタビューに応じたファビアン・ヒュルツェラー監督は、「私はどれだけチームを誇りに思うかを伝えた」と強調した。
「今日は勝利に十分に値する。選手たちが一体となってプレーし、団結をし、ボールに対してプレーすることを楽しんでいたこと、そしてボール保持時に勇敢だったことが本当に良かった。そしてミトマはこのクラブへの献身を示してくれた」
周囲を納得させるパフォーマンスで、またしても存在感を高めた三笘。ブライトンの顔とも言える男の勢いは止まらない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]