まさかの暴露本出版計画も…水原被告を陥れた違法賭博の胴元に非難の声「ミズハラは単なる魚」「オオタニに告げ口すると脅した」

2025年2月10日(月)17時0分 ココカラネクスト

終始、無言で裁判所から去った水原被告。彼をギャンブルの沼に陥れた胴元にも責任追及の声が強まっている。(C)Getty Images

 現地時間2月6日、米カリフォルニア州の連邦地裁はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われていた水原一平被告に実刑判決を言い渡した。下されたのは検察側の求刑通りとなる4年9か月の禁錮刑と、大谷への約1700万ドル(約26億円)の賠償命令となった。

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 公判を通して続いた水原被告による辻褄が合わない主張の数々は、同被告がいかに追い込まれていたのかを物語った。

 先月1月23日に水原被告は情状酌量を求めて、ジョン・ホルコム判事に手紙を提出し、大谷を支える中での劣悪な労働環境や低収入などを理由に減刑を嘆願。しかし、同判事は「オオタニ氏から数百万ドルを盗んだ行為を正当化しようとしている」という検察側の調査資料を基に「被告人の口座には19万5000ドル(約3000万円)もの残高があり、オオタニがミズハラ夫妻に日本往復のファーストクラス航空券を用意するなど便宜を図っていた」と指摘。一連の主張を「裁判所を欺き、重要な事実を省略した。全く信用できるものではない」と断じた。

 最後の“泣き落とし”すらも認められず、服役することになった水原被告。もっとも、彼自身が悪質な罪に手を染めるほどギャンブルにのめり込んでいたというのは紛れもない事実だ。そして、彼を「支配しようとした」(米紙『New York Post』のインタビューより)と言った違法賭博の胴元(マシュー・ボウヤー被告)にも重大な問題があったのも真実と言えよう。

 実際、ボウヤー被告に大きな責任があるのではないかという見方はある。嘘の上塗りを繰り返した水原被告の重大な過失はさることながら、同被告を大谷の通訳と知りながら違法賭博に関与させていたとされる胴元の行為を糾弾する主張だ。

 米ネバダ州の日刊紙『The Nevada Independent』は、違法賭博に関与した罪の判決を待つボウヤー被告を「没落した大金持ち」と表現。その上で「ボウヤーはミズハラがギャンブルに弱いことを知っており、賭け金の上限を“定期的に”引き上げていた。そして、ミズハラが借金の返済を遅らせた時には、オオタニに告げ口すると脅してもいた」と指摘し、水原被告が利用される弱い立場にあったとした。

「ミズハラは友人であり、恩人でもあった人(大谷)を裏切り、自由を失った。しかし彼はボウヤーのただの魚だった。釣り上げられ、弄ばれ、そして内臓を抜かれた」

 そして、同紙はボウヤー被告がマネーロンダリングの有罪だけで、懲役10年という判決の直面している現況をリポート。その上で、大谷が絡んだスキャンダルに対して、反省の色は見られてないとした。

「彼はミズハラが感じたような正義の痛みを感じるのだろうか。代理人としてオオタニから金を奪ったことを本当に後悔しているのだろうか? すくなくともネットなどでの彼は、この件について取り乱しているようには見えない」

 現地時間4月4日に量刑が言い渡されるボウヤー被告は、違法賭博、マネーロンダリングに関する実体験をまとめた本を自費出版する予定だという。その中には水原被告や大谷に関する話題が盛り込まれる可能性もあり、球界を騒然とさせたスキャンダルの余波はふたたび広まる可能性もあり得そうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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