WBC優勝には何が必要?世界一経験者の岩村明憲氏がヤクルト・中村悠平に送った言葉とは

2023年2月11日(土)16時0分 ココカラネクスト

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 WBCが3月に開催される。日本代表だけでなく、アメリカ代表などにも多くの大物メジャーリーガーが参戦するとあって注目度の高い今大会。そんな大会を前に、WBCで2度の世界一に輝き、現在は独立リーグの福島レッドホープスで球団社長兼監督として活動している岩村明憲氏が、日本代表に選ばれたヤクルト・中村悠平捕手(32)にアドバイスを送った。

 WBCという特別な試合を経験し、中心選手として世界一に貢献した岩村氏は、その経験談を中村にどんな言葉で伝えたのか。

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「気負わず、なかなか楽しめないけど、楽しんでと伝えました。キャッチャーという特殊なポジションでチームをまとめなきゃいけない。ピッチャーの良いところを引き出してあげることは非常に重要。日本代表に選ばれたキャッチャー3人みんなで、ピッチャーを盛り立ててほしいと伝えました」

 国際大会は普段のペナントレースとは”判定の基準”が違う。侍ジャパンの面々が審判団のジャッジに苦労することもあるだろう。これについて岩村氏は、「審判のクセとかを少しでも早く見抜くのが大切だと話しました。あとはアウトコースとインコースの使い方。どこまでインコースに突っ込んでいくか。常にインコースで攻めるわけにもいかないだろうけど、インコースに強い球を見せていかなきゃいけない」とアジャストする大切さを力説。さらに、誰が出てもチーム力を落とさないために、バックアップメンバーが心身共にしっかりと準備する重要さも強調した。

「(第2回大会の時のキャッチャーは)城さん(城島健司)がほとんどの試合に出ていましたけど、城さんからピッチャーに歩み寄ってやっていたことも伝えました。自分が試合に出ていないからいいというわけではなく、(バックアップメンバーも含め)全員がモチベーションを高く保っていくことが大切です」

 今回は国内組とダルビッシュ有投手(36)が2月17日からの宮崎合宿に参加する一方、大谷翔平投手(28)、鈴木誠也外野手(28)、吉田正尚外野手(29)、ラーズ・ヌートバー外野手(25)は、初戦の1週間前での合流が濃厚だと報道されている。合宿参加の遅れが不安視されているが、岩村氏はそこまで心配していないようだ。

「宮崎のキャンプでの意味は大きい。元々能力の高い選手たちの集まりだから、それだけで高いパフォーマンスを発揮することはできるかもしれない。でもコミュニケーションをとって、いろんな言葉を引き出せれば、より高いパフォーマンスが引き出せると思う」

 後に合流する選手たちについては、「参加しない選手は数名しかいないわけなので、参加している選手たちと先にコミュニケーションを取っていけばいい話」といい、「大谷選手のような異次元の選手がチームメイトにいるわけだけど、そこは歩み寄ってしっかりとコミュニケーションを取っていかないとバッテリーとしての仕事ができない。ただ、もちろんそこは大谷選手も分かっていると思います」と選手の能力でカバーできるとした。

 WBCまで与えられた時間は決して多くはない。そのなかでどれだけバッテリーとしての練度を高められるか。投手陣の健闘はもちろん、その能力を引き出す捕手陣の”仕事ぶり”が、世界一奪還の鍵を握るのは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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