阿部巨人 "今季1号"は飛躍が期待される内野のスペシャリスト ますます激化する「遊撃争い」の行方
2025年2月11日(火)17時27分 ココカラネクスト

泉口は内野のスペシャリストとして飛躍が期待されている(C)産経新聞社
巨人は11日、今シーズン初の実戦となる紅白戦を実施。
白組「5番・DH」で先発出場した泉口友汰は2回先頭、2番手の泉圭輔のインコースのボールをしっかりと捉え、ライトスタンドへ豪快な一発。今季"チーム1号"を飾り、スタンドのファンからは大きな歓声もあがり、泉口も晴れやかな表情を見せた。
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泉口は4回にも勝ち越し犠飛、6回にも右前打をマークし、この日は2打点をマークするなど、打撃で存在感を示した。
また泉口といえばルーキーイヤーとなった昨季も確かな守備力で足場を固めた。門脇誠のかわりにショートでスタメン出場する試合もあるなど、内野手としてセカンド、サードも守り、内野のスペシャリストとしてチームを支えた。
ただ課題は打撃とされる。昨季66試合で打率.201、1本塁打、9打点。シーズン終盤になるとベンチで過ごす日々も多くなり、定位置奪取のためには打撃面でのアピールが求められる中、上々のすべりだしとなった。
また今季の内野ポジションにおいてはし烈な遊撃争いも注目ポイントの一つとなっている。
昨年、長く守った坂本勇人から遊撃ポジションを譲り受けた門脇は打率.243、0本塁打、21打点といずれもルーキーイヤーを上回れず。今春のキャンプでは新打法で打撃改善に取り組んでいる。
またプロ5年目の中山礼都も注目の存在となる。本来であれば、「ポスト坂本」に1番近い存在として期待を集めていた逸材は今春のキャンプでも力強い打撃でアピール。昨年はシーズン終盤に存在感を発揮し、32試合に出場し、打率.318。ポストシーズンにおいて、豪快な"プロ1号"を放ったことも話題を集めた。
さらに即戦力として期待される俊足巧打のドラフト2位ルーキーの浦田俊輔など逸材揃いとなっている。
チームにおいては遊撃はもちろん、サードを守る坂本も37歳シーズンを迎えることで常勝軍団を見据えて、内野手の布陣を厚くすることはチーム課題の一つでもある。
昨年も鉄壁ともいえる内野陣の守備の堅さで勝利をものにした試合も多く、今季は新たにポジションを奪う選手が出てくるか、注目されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]