海外記者が大谷翔平を徹底解剖 取材のため来日「今世紀最も素晴らしい存在」

2月11日(土)7時10分 フルカウント

記者が取材のため日本を訪問、「今世紀の野球界で最も素晴らしい存在」

 右足首の負傷でWBC出場を断念した日本ハムの大谷翔平投手。ただ、海の向こうでの注目度は高まるばかりで、カナダの地元テレビ局「スポーツネット・カナダ」(電子版)が大特集を組んでいる。「ザ・ネクスト・ベーブ・ルース」と題した記事で、同メディアの記者が取材のため日本を訪問。大谷の幼少期なども振り返りつつ、長年、MLB球団でスカウトを務めた人物が「人生に1度会えるか会えないかという選手」と絶賛したことも伝えている。

 同局のアーデン・ツヴェリング記者は、千葉・鎌ヶ谷の日本ハム2軍施設を訪れ、自主トレに密着したという。大谷を老若男女のファンが待ち構えており「リバプール凱旋時のビートルズのよう」に歓迎されることや、約4時間のトレーニングを行うこと、糖質カットのオートミールを食べること、食事について貪欲に学んでいることなどを紹介。大谷の強い向上心をうかがわせる内容となっている。

「ショウヘイ・オオタニは今世紀の野球界において最も素晴らしい存在だ。日本最高の投手であり、日本屈指の打者でもある」

 同記者はこのように絶賛し、これまで大谷が投打で残してきた圧倒的な成績を回顧。「多くのMLBスカウトは、大谷がメジャーでもローテーション上位を任せられる先発となること、外野のレギュラーとして中軸を打てる、もしくはその両方が可能と見ている。彼は野球界において一生に1度現れるか否かという存在だ。現代におけるベーブ・ルースだ」と賛辞を重ねている。

スカウトにAロッド、ジーター、グリフィー・ジュニアとも比較される大谷

 現代野球でもはや“絶滅危惧種”となっている二刀流の選手はベーブ・ルースの後に、2人いたという。記事では「ウィリー・スミスは60年代にタイガースとエンゼルス在籍時、外野手として出場しない際に、リリーフとして53回1/3を投じた。2003年、ブルワーズのブルックス・キーシュニックは本来のリリーフ投手以外にも、代打で出場。その後2年間の合算で、144打席、リリーフとして96イニングを投じた」と紹介する一方、「海の向こうの大谷のような挑戦をした選手は今世紀1人もおらず、成功した選手もいない」と伝えている。

 大谷は高校時代から大きな注目を浴び、3年時には160キロをマーク。卒業前には一時、日本のプロ野球を経由せずにメジャーリーグに挑戦することを表明した。しかし、日本ハムからドラフト1位で指名を受けると、球団との面会を重ねる中で翻意。そのプレゼンテーションの内容は、日本でも大きな話題となった。

 記事ではこの“歴史”について回顧しつつ、当時、インディアンスの環太平洋スカウトを務めていたという人物のコメントを紹介。「長いことスカウトをしてきて、彼のような、人生に1度会えるか会えないかという選手はそうそういなかった。Aロッドやジーター、グリフィー・ジュニアなどと同様で、才能に溢れ、それでいて若い」と、メジャー史に名を残すスーパースターと比較されている。

本人はさらなる成長を誓う「170キロも…」

 そんな大谷の最大の魅力は、まだ最終到達点が見えないことだ。制球面や打撃面、メジャー挑戦を決めた場合にはNPBからMLBへの移行と、課題は残されている。本人もそう実感しているようで、球速もまだ上がると、取材に対して明かしている。「今後数年で、もっと成長すると思っています。球速も上がり、コントロールも良くなる。どのくらい速くなるかはわかりませんが。ただメカニクスは向上させられる。昨年165キロを投げましたが、多分168キロは投げられる。168キロまで達すれば170キロも。楽しみがあります」。まさに無限の可能性を秘めた、前代未聞の選手だ。

 昨年末に改正されたMLBの新労使協定のもとでは、大谷が今オフにポスティングシステム(入札制度)で渡米することを決めても新人同様の扱いとなるため、現時点で大型契約は結べない。ただ、大谷自身は「お金のことは気にしません」と言い切っており、一方で「自分が新しいルールのもとで挑戦する初の選手となるので、難しい決断になると思います。日本の野球選手全員のための決断となるので、個人的な思いだけでは決められません」と複雑な心境も明かしたという。

 底知れぬポテンシャルで、球界の常識を覆し続ける二刀流右腕。同記者は「彼の辞書に後戻りはない、今後数年で大谷翔平はさらに変わっていくだろう」と更なる飛躍に期待しているが、これは全てのファンに共通する願いだろう。

 大谷は最終的にどんな選手になってしまうのか。すでに海の向こうからも熱視線が送られている。

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