今冬衝撃の大型補強8傑【J2リーグ2025】

2025年2月12日(水)18時0分 FOOTBALL TRIBE

山口蛍(左)エドゥアルド(右)写真:Getty Images

まもなく開幕する2025シーズンの明治安田J2リーグ。今オフの移籍市場は監督やゴールキーパーの玉突き移籍など、いまだかつてない活発さを見せた。


海外クラブやJ1の主力選手、元日本代表選手などサッカーファンなら誰もが知っている選手の加入が多く、何かと話題性があったJ2リーグの移籍市場。彼らが今季の戦国J2を勝ち上がる為のキーマンとなるのは間違いない。ここでは、今冬J2に移籍した大物選手8名をピックアップしていく。




高嶺朋樹 写真:Getty Images

MF高嶺朋樹(北海道コンサドーレ札幌)


1人目は今季9年ぶりにJ2を戦う北海道コンサドーレ札幌へKVコルトレイク(ベルギー1部)より完全移籍で加入したMF高嶺朋樹。U-12からU-18まで札幌の下部組織でプレーした高嶺は、高校卒業後に筑波大学へ進学し2020シーズンより札幌へ正式加入している。3シーズン後の2022年11月にJ1の柏レイソルへ完全移籍すると昨2024シーズン途中にベルギーに渡るなど着々とステップアップを遂げていた。


今シーズンもコルトレイクで公式戦21試合(リーグ戦19、カップ戦2)に出場し球際の強さやボール奪取、左足から放たれる長短のパスや強烈なミドルシュートなど持ち前の技術を見せつけチームの中心選手としてレギュラーの座も確保していた。そんな高嶺がこのタイミングで札幌へと電撃復帰したのは極めて異例と言えるだろう。今シーズンの札幌にとって最大のミッションは「J1昇格」。その為にキャプテンとしてピッチ内外でチームを牽引してほしい。




山口蛍(ヴィッセル神戸所属時)写真:Getty Images

MF山口蛍(V・ファーレン長崎)


2人目はヴィッセル神戸でJ1リーグ2連覇(2023、2024)に貢献した元日本代表のMF山口蛍。セレッソ大阪の下部組織で育った山口は、同期のDF丸橋祐介(現サガン鳥栖)と共に2009シーズンよりトップチームに昇格。入団当初は伸び悩む時期もあったが、2012シーズンのJ1開幕戦(浦和レッズ戦)でスタメン出場すると持ち前の球際の強さに加えボール奪取能力の高さを武器に頭角を現し、以降はレギュラーとして定着した。Jリーグでの活躍が認められ、2016シーズン途中には当時ドイツ1部のハノーファー96へ移籍したが怪我の影響などもあり、チームの2部降格に伴いわずか半年で再びC大阪に戻った。その後、2018シーズンまでの3シーズンはYBCルヴァンカップや天皇杯でクラブ初タイトルの獲得に貢献した。


2019シーズンに神戸へと移籍し、タイトルとは無縁だったチームを天皇杯優勝やJ1リーグ2連覇に導くなど、まさに「タイトル請負人」としての活躍を見せた。昨シーズンもJ1リーグで27試合出場3ゴールなどトップクラスのパフォーマンスを披露。今季はJ2のV・ファーレン長崎に活動の場を移した。長崎の新体制発表会で「目標はJ1昇格。それ以外はないと思う」と意気込みを語っている。




豊川雄太(京都サンガ所属時)写真:Getty Images

FW豊川雄太(RB大宮アルディージャ)


3人目はKASオイペン(ベルギー1部)や京都サンガで1部リーグ残留の立役者となったFW豊川雄太。熊本県の大津高校出身の豊川は、2013シーズンに鹿島アントラーズへ入団する。なかなか結果が振るわず2016シーズンには当時J2のファジアーノ岡山へ期限付き移籍。初年度は岡山で40試合に出場し10ゴールを挙げてチームをJ1昇格プレーオフ決勝まで躍進させる活躍をみせた。翌シーズンも岡山で35試合出場8ゴールと覚醒を遂げている。


この活躍により2018年にオイペンへ移籍するとコンスタントに出場時間を延ばし、チームの1部残留へ貢献した。世界を知る豊川が大宮を9年ぶりのJ1へと導くことが出来るのか期待したい。




鳥海晃司(セレッソ大阪所属時)写真:Getty Images

DF鳥海晃司(ジェフユナイテッド千葉)


4人目はセレッソ大阪からジェフユナイテッド千葉へ復帰を果たしたDF鳥海晃司。千葉の下部組織から明治大学を経て2018年にトップチームへ昇格した鳥海は、持ち前のビルドアップやカバーリング能力を武器に徐々に出場機会を増やしレギュラー確保に成功。セレッソ大阪へ完全移籍した2021シーズンにはJ1リーグ4試合出場1ゴールという結果に終わったが、翌2022シーズンは19試合に出場し、2023シーズン、2024シーズンはいずれも30試合出場と徐々にチームの核となる存在へと成長した。


古巣の千葉へと復帰した鳥海は、同クラブの公式ホームページで「次の目標はJ1でプレーする事よりも、J2で15年苦しむ愛するクラブをJ1に戻したい。自分がJ1に上げてこのステージに戻ってきたらいいんだとサッカー人生を賭けて覚悟を決めて戻って来ました」とコメントしている。カテゴリーを落としてまで千葉に移籍した鳥海。愛するクラブをJ1へ導くことが出来るのか注目だ。


エドゥアルド 写真:Getty Images

DFエドゥアルド(V・ファーレン長崎)


5人目は横浜F・マリノスからV・ファーレン長崎へ完全移籍したDFエドゥアルド。ブラジルのCAメトロポリターノでプロ契約を結び、オーストリアのFCルステナウ07、SCアウストリア・ルステナウを経て2013年に当時J2のガイナーレ鳥取へ期限付き移籍でJリーグデビュー。以降は栃木SC、柏レイソル、川崎フロンターレ、松本山雅、サガン鳥栖、横浜FMと渡り歩き、今季加入した長崎は通算8つ目のJクラブとなる。


そんなエドゥアルドはインターセプトや対人の強さ、ビルドアップ能力の高さが武器のDFで持ち前のリーダーシップを発揮しこれまで所属したチームの最終ラインを統率してきた。柏や川崎、横浜FM時代にもAFCチャンピオンズリーグに出場するなど国際経験も豊富で、長崎にとって頼もしい存在となるだろう。




倍井謙(名古屋グランパス所属時)写真:Getty Images

MF倍井謙(ジュビロ磐田)


6人目は名古屋グランパスからジュビロ磐田へ期限付き移籍で加入したMF倍井謙。関西学院大学から2024シーズンに名古屋グランパスへ正式加入した倍井だが、特別指定選手に登録されていた2023シーズンの5月24日、ルヴァン杯のヴィッセル神戸戦でプロデビューを果たしている。初速の速さと緩急をつけたドリブルで相手を置き去りにすることができる。


プロ1年目の昨シーズンは公式戦30試合出場で2ゴールを記録するなど初年度にしては上出来だが、シーズン後半はベンチを温める機会が増えてきた。J2リーグで彼のドリブルが止められる姿は想像できず、J2の生態系を破壊するプレーヤーの1人となるだろう。




佐藤凌我(アビスパ福岡所属時)写真:Getty Images

FW佐藤凌我(ジュビロ磐田)


7人目はアビスパ福岡からジュビロ磐田に移籍したFW佐藤凌我。明治大学卒業後、2021シーズンに東京ヴェルディでプロキャリアをスタートさせた佐藤はプロ1年目からJ2リーグ42試合全てに出場し13ゴールと鮮烈な印象を残す。2年目となる2022シーズンも40試合13ゴール3アシストとJ2屈指の選手として注目を浴びた。この活躍を受け、2023シーズンにはJ1のアビスパ福岡へ移籍するもシーズン途中に負った左ひざの怪我の影響もあり、思うように活躍出来なかった。


これまでトップの位置で活躍してきた佐藤だが、新天地となる磐田ではトップ下でテストしている。持ち味の機動力を活かした前からのプレスや抜群の決定力に注目が集まる。




清武弘嗣(セレッソ大阪所属時)写真:Getty Images

MF清武弘嗣(大分トリニータ)


8人目は16年ぶりに大分トリニータへ復帰した元日本代表MF清武弘嗣。2008シーズンに大分の下部組織からトップチームに昇格した清武は、1年目からスーパーサブとして出場機会を得ると翌シーズンからは主力として活躍。その後はセレッソ大阪、ドイツの1.FCニュルンベルク、ハノーファー96、スペインのセビージャFCを経て2017シーズンC大阪に復帰している。昨シーズン途中にはサガン鳥栖へ期限付き移籍していた。


すでに35歳となったが、繊細なボールタッチやドリブル技術の高さはまだ衰えていない。今シーズン大分でキャプテンを務める清武がチームをどのように牽引していくのかプレーや言動に注目だ。

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