宇野「楽しむ」は挑戦者の論理 世界一へ変化と自覚

2月12日(火)8時18分 日刊スポーツ

世界選手権の日本勢シングル代表

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フィギュアスケート:4大陸選手権>◇10日(日本時間11日)◇カリフォルニア州アナハイム◇エキシビション

【アナハイム(米カリフォルニア州)=松本航】男子シングルで主要国際大会初優勝を果たした宇野昌磨(21=トヨタ自動車)が「脱エンジョイ」で世界一を目指す。フリーから一夜明け、エキシビションに出演。前日のフリー後、目標を優勝に設定した世界選手権(3月20日開幕、さいたまスーパーアリーナ)へ「楽しい気持ちは今年は持たない」と勝負師の姿へ変貌する。
フリー世界最高得点での逆転劇から、約12時間。前夜、日付が変わる間近まで記者会見に出席していた宇野に「ドーピング(検査)が終わったら(午前)1時過ぎ。寝て、そのまま来た感じなので『本当に忙しいな』ということしか…」と初優勝の余韻は皆無だった。疲れの残った表情を見せつつ再度、3月の世界選手権へと目を向けた。
「ジャンプを全部成功させるっていうのは、やはり条件になる。優勝するにあたって『失敗しない』っていうところが、何より大切なところだと思う」
1年前の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)を制した羽生、昨季世界王者のチェン(米国)らが集う今季最大の舞台。これまで順位にこだわらなかった男は「自分で優勝したいという思いが強く出たからこそ、発言した」と心境の変化を説明した。
では、どう勝つのか。その話題に口調は強まった。
「『楽しい』という気持ちを、今年は持たないようにしている」
現在は世界ランク1位も、今大会までは主要国際大会6連続2位ともがいた。「楽しむと緊張もしないし、いい方向に向きやすい。でも『楽しむ』って挑戦する側だからこそできる。いつまでも追いかけているだけじゃなく、追われるっていうのを考えつつ、『やるぞ』というところで『やる』選手になりたい」。21歳の変化と自覚がにじんだ。
残りの約1カ月は故障後の右足首に気を配りながら、今大会回避した4回転サルコーの練習も積む予定。「世界選手権では少しのミスも、大きな結果の違いに出る」。2年連続2位からの脱却へ、腹は固まった。
◆19年世界選手権 3月20〜24日にさいたまスーパーアリーナで行われる今季最大の世界大会。公式戦は世界国別対抗戦(4月、福岡)を残すが、世界中の選手が同選手権に照準を合わせる。今回で20年同選手権の国・地域別出場枠が決まる。男子には18年優勝のチェン(米国)ら、女子は強豪ロシアが出場選手こそ未定だが3枠を確保している。

日刊スポーツ

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