WRC:第2戦スウェーデンのスケジュール再変更でSS1は競技区間から除外。暖冬の影響厳しく

2020年2月13日(木)12時50分 AUTOSPORT web

 2月13〜16日に行われる2020年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンのアイテナリー(スケジュール)が再変更され、当初13日(木)の現地20時8分にスタート予定だったSS1がキャンセルされ、マシンの動作確認などを行うシェイクダウンステージの一部として実施されることになった。


 スウェーデンとノルウェーを舞台に行われるフルスノーイベントのラリー・スウェーデンは、暖冬の影響で雪不足が深刻化。2020年大会については一時、開催が危ぶまれるような状況だった。


 最終的にはアイテナリーが見直され、当初より8つ少ない全11ステージで開催されることとなっていたが、今回の再変更でさらに1ステージが競技区間から削られた。

カールスタッドのステージは2台のラリーカーが同時に走るスーパースペシャル形式で行われる予定だった。(写真は2019年大会のもの)


 競技区間としての実施が見送られたのは大会初日夜にオープニングステージとして行われる予定だったSS1の“カールスタッドSSS1”。スウェーデン・カールスタッドにある競馬場に設けられた特設ステージを舞台に、2台のマシンが同時走行するスーパースペシャルステージ(SSS)として行われる予定だった。


 今回のアイテナリー変更により、このカールスタッドステージはSS1ではなくなったものの、走行自体は行われ、大会開幕前にマシンの動作確認やセッティングの最終確認などを行うシェイクダウンステージの一部として、各車両が登場する。


 13日には現地9時1分にスウェーデン・スカラでもシェイクダウンステージが行われる予定で、WRC最上位クラスを戦うクルーは最低1回スカラのステージも走行しなければならない。


 その後、一行はセレモニアルスタートが行われるカールスタッドへ移動。セレモニーを経て、現地夜にカールスタッドのステージを走ることになる。競技開幕となるSS1は14日(金)に行われる“ホーフ・フィンスコグ1”となる見込み。


 ラリー・スウェーデンのグレン・オルソンCEOは「我々とFIA、WRCプロモーター、WRC参戦チームが前向きな話し合いを行った結果、ラリーファンにトップレベルのエンターテインメントを提供するために、カールスタッドのステージは競技区間ではなく、シェイクダウンステージの第二部として走行することになった」とコメントしている。


「これにより各ラリークルーは、カールスタッドのステージを必ず走行する。そして、その模様は生中継で全世界のラリーファンに届けられる」


「これはタイヤコンディションなどの諸条件を踏まえたなかで、もっともベストな選択だった。例年同様、カールスタッドでラリーカーの走りを目にできることをうれしく思う」


 今回のアイテナリー変更については関係各所での調整は済んでおり、FIAの最終承認を得て確定する。

2020年2月12日に撮影されたスウェーデン・トルシュビー周辺の様子。地面には雪が積もっているが充分な積雪量ではなさそうだ


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