「1年目は野球をやりたくないと思った」教え子が語る”名将”野村克也監督の熱血指導

2023年2月13日(月)17時0分 ココカラネクスト

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 昨季限りで現役を引退し、今季からヤクルトの1軍バッテリーコーチ兼作戦補佐に就任した嶋基宏氏が、元ヤクルト監督で「球界の頭脳」と呼ばれた古田敦也氏のYouTubeチャンネル『フルタの方程式』に出演。野村克也氏の教え子2人による対談が実現した。

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 古田氏はトヨタ自動車から1989年のドラフトで2位指名でヤクルトに入団すると、当時監督だった野村氏の熱烈な指導もあり、1年目からレギュラー入り。2年目には首位打者を獲得した。通算では通算2097安打を放ち、中心選手としてヤクルトを5回のリーグ制覇、4回の日本一に導いた。一方、嶋氏は國學院大学から大学生・社会人ドラフト3位で楽天に入団。古田氏と同じく、野村克也監督から捕手としてのイロハをたたき込まれ、球界を代表するキャッチャーに成長し、2013年には楽天球団創立以降初の日本一に大きく貢献した。

 嶋氏は動画内で野村監督とのエピソードを語った。「想像以上に怒られるなと思いました。あと、昨日言ったことと、今日言っていることが違うこともありましたね。ただ、それに対応しないといけないと思いましたし、僕のプロ野球の基礎となっているのは間違いないと思います」と話し、野村監督の教えが基盤となっていることを明かした。

 野村監督の特に印象に残っている指導については「大学ではカウントとか打者心理とか、考えたことがなかったですし、本当に新鮮で最初は楽しいなと思いましたね」と話した。ただ、熱血指導も実際にはあったようで、「交流戦の時に神宮球場で僕が野村監督に立たされて、打席に間に合わなくて、古田さんが相手のベンチから『嶋、わかるよー、その気持ち』と言われて、そのシーンは忘れないですね」と、古田氏から声が上がったことを明かした。当時は「今日スタメンで出たくない、何もなく1日が終わってほしい、という感覚だった。もう野球やりたくないなと、1年目はそういう感情でしたね」と、嶋氏は1年目の苦悩について語っていた。

 動画の最後には、「野村監督の教えとプラスで自分の意見を交えながら、いい指導者になっていきたいと思います」と話した嶋氏。“名将”野村克也氏のDNAを若い世代に継承する。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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