阿部巨人 注目の「レフト問題」に球界OBが見解 「英才教育になると思う」とあげる"指定強化選手"とは
2025年2月13日(木)12時53分 ココカラネクスト

浅野は守備力向上も目指すレギュラー獲りの大事な要素とされる(C)産経新聞社
リーグ連覇、日本一奪回を目指す巨人においてし烈な外野手争いも注目ポイントの一つとなっている。
昨年交流戦から存在感を示したエリエ・ヘルナンデス、同じくリードオフマンとしてチームに貢献した丸佳浩なども控える中、若手外野手の左翼をめぐる戦いの行方に球界内からも考察の声があがっている。
【巨人レフト争い】このままでは大城ピンチ?キャベッジの加入でレフト争いが過激化
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「【巨人レフト争い】このままでは大城ピンチ?キャベッジの加入でレフト争いが過激化!!どうなる巨人ポジション争い!!高木の見解を語ります!」と題した動画の中で今季の巨人ポジション争いに関して独自の見解を語っている。
まず、チャレンジ枠ともされるレフトの起用に関して「将来を考えると浅野がいいと思う」と高木氏。
昨年、浅野は開幕1軍を勝ち取りながら、直後に二軍落ち。ファームでしっかり力をたくわえ、再昇格となった8月からは阪神戦で10代で満塁弾を放つなど、潜在能力の高さを示した。阿部監督もプロ3年目シーズンにおいて、一皮むけてほしいと、キーマンにあげているプロスペクトだ。
ただ守備に課題も。昨年終盤の広島戦では猛チャージをかけ、小園海斗の打球を後逸、適時失策で大量失点につながるミスをおかした。今春のキャンプでも指揮官自ら愛のノックを行うなど、守備強化に努めているが、11日に行われた紅白戦でも守備にほころびが出た。
浅野に関して高木氏も今季は「英才教育になると思う」と、1軍での本格覚醒を促すにおいて、様々な起用を試していくと見る。
すでに今季のポジション争いにおいては、若手にとって高い壁も指摘されている。
新加入のトレイ・キャベッジに関して高木氏も爆発力を予感させるとして「30発近くいくんじゃないか」と予想。構想では一塁を守ることでバックアップ要員が大城卓三、秋広優人らになると想定。
さらに鍵を握るのは主砲・岡本和真の起用にもある。すでに本人も昨年守った一塁、もしくは慣れ親しんだ三塁、左翼を含めてユーティリティな活躍を誓っているが、攻守において欠かせない存在とあって、三塁を守る坂本勇人が元気な姿を見せれば、「一塁・キャベッジ」「三塁・坂本」「左翼・岡本」と超攻撃的なオーダーも浮上しそうだ。
こういった豪華なオーダーが実現すれば、「争いもへったくれもなくなる」と高木氏も若手にとってはより狭き門になることを予想。
ほかにも動画内では要注目の選手として、5年目内野手の中山礼都の名前をあげるシーンもあった。
チームにとっても課題とされる打撃力強化のためにどんなオーダーを組んでいくのかは、今後のオープン戦などの実戦を行いながら、見極めていくことになる。
熾烈なポジション争いを乗り越えて、イキのいいヤングジャイアンツが何人出てくるか。楽しみにしたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]